2011年7月13日(水)
二日酔いのNG集
プライベート×20
暑い日が続きます。
ビールのうまい季節ですが、同時に飲み過ぎ注意報も発令中。
そんなこんな二日酔いのNG集とは?
~以下ネット記事抜粋~
内科医・医学博士で大阪府内科医会副会長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、二日酔いの対策についてお話をうかがいました。
■二日酔いのメカニズム
まずは、基本のき、ですが、どうして二日酔いは起こるのでしょうか。泉岡先生はこう説明します。
「お酒を飲むことで体の中に摂取されたアルコールは、主に胃と腸から吸収されて血液中に入ります。その後、肝臓でアセトアルデヒドという物質になり、さらに酢酸、最終的には水と二酸化酸素に分解されます。
分解に要する時間は体重や体質によって異なりますが、だいたい1時間にアルコール10ccを分解しますので、日本酒に換算すると3合のお酒を分解するのに9時間かかることになるんです。
この分解の途中で、アセトアルデヒドという物質が発生しますが、これが二日酔いの原因と言われています。肝臓のアルコール分解能力を超えた量のお酒を飲むと、分解しきれなくなった量だけ、毒性の強いアセトアルデヒドがそのまま血液中に流れてしまい、激しい頭痛やおう吐感を呼ぶわけです」
つまり二日酔いになるのは、自分の肝臓の分解能力オーバーまで飲みすぎてしまうからなのですね。
では、どうして頭痛や吐き気、だるさを感じるのでしょうか。
「二日酔いの代表的な症状の一つである激しい頭痛は、アセトアルデヒドによる直接作用とアルコールの脱水作用によって、脳の細胞に含まれている水分が少なくなり縮んでいるために起こります。この脱水状態は水分の補給により回復します。
また、脱水状態は脳だけでなく全身で起こっているため、体内の水分量が減少して体液中に含まれているナトリウムやカリウムの濃度が高くなります。
一方で、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などが尿と一緒に体の外へ出てしまい、不足しがちになります。カルシウムやマグネシウムは筋肉の収縮や血圧の調整などに必要なミネラルですから、不足することで、疲労感や脱力感を覚えることになります」と泉岡先生。
つらい頭痛や吐き気は、水分やミネラルなど、体に必要な物質が欠乏しているサインなのでしょう。
■何をおいても水分補給を
では、二日酔いになってしまったときはどのようにすればいいのでしょうか。
「二日酔いになってしまったときにすべきことは、とにかく水分補給です。特におう吐したような場合は大量の水分が失われるので、いっそうの水分補給が欠かせません。水を飲むと、また気持ち悪くなって吐いてしまうのではないかという不安で飲まない人もいるようですが、脱水症状を起こす危険を避けるためにも、できるだけ水分はとってください。
お酒を飲んだあとや翌日にのどが渇くのは、アルコールの分解に体内の水分が消費されているからです。 十分に水分を補給しておかないと、アルコールの分解が滞ってしまい、二日酔い状態が長引くことにつながります」(泉岡先生)
お酒を飲んだあとに、無意識に水が飲みたくなることにも理由があったとは驚きです。
■二日酔い解消のOK&NG集
泉岡先生監修のもと、二日酔いになってしまったときの対処法の「効果的なこと」と「してはいけないこと」をご紹介します。
<二日酔いにやってはいけない! NG集>
・頭痛薬を飲む
二日酔いで頭痛に悩まされて頭痛薬を飲む人がいますが、平時の頭痛とは原因が異なるので効果は期待できず、また、胃があれてしまうことがあります。頭痛と同時に吐き気や胃の膨満(ぼうまん)感、食欲不振などがあるときは、胃壁がアルコールで荒れている証拠です。避けたほうがよいでしょう。
・迎え酒
二日酔いでよく迎え酒を飲む人がいますが、二日酔いの不快な症状をアルコールで一時的にまひさせているだけに過ぎず、余計にアルコールを分解しなくはなりません。「二日酔いの二日酔い」になってしまうので要注意です。
・サウナ
お酒を飲んだあとにサウナや風呂に入るのは、血中アルコール濃度を上昇させてしまい、20代でも脳卒中になることもあります。脱水症状になると、アルコールが分解されにくくなるばかりか、血液がドロドロになりやすくなります。また、高温のサウナは心臓にも負荷がかかりやすいため、そのほかの病気の引き金になってしまうことがあります。十分に気をつけてください。
<二日酔い解消策 OK集>
・熱いシャワーを浴びる
血行がよくなり、体の中でのアルコールなどの分解も活発 になります。頭も少しはスッキリするはずです。 ただし、体調が悪いときは注意して下さい。
・ようかんなどの和菓子と緑茶をセットで食べる
この組み合わせには、アミノ酸、糖分、緑茶のビタミン、水分など、アセトアルデヒドの分解に必要なものがそろっています。
・チョコレートを食べる
アルコール分解で失われた体内の糖分を補給するために、チョコレートは効果があります。おつまみにチョコレートを適量食べるのは良いとされています。
・柿を食べる
昔から酔い覚ましには柿がいいと言われていますが、柿に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの酸化を活発にさせ、アセトアルデヒドの分解を進める効果があります。また、柿に多く含まれる果糖が、低血糖状態の糖分補給にもなります。ほかにも、レモン、グレープフルーツ、みかん、ナシ、バナナなどのフルーツも効果があります。
・コーヒーを飲む
二日酔いによる頭痛の場合は、コーヒーが効きます。中枢神経を刺激して興奮させるカフェインの働きが頭痛抑止に効果をもたらします。
頭痛薬を飲んだり、サウナに入った入り、迎え酒を飲んだりという経験はありませんでしたか? 二日酔いのメカニズムと対処法を知っておくことは、二日酔いのつらさ軽減のために大いに役立ちそうです。
監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長、医療法人宏久会泉岡医院(大阪市都島区)院長、ほか。http://www.izuoka.com/
ビールのうまい季節ですが、同時に飲み過ぎ注意報も発令中。
そんなこんな二日酔いのNG集とは?
~以下ネット記事抜粋~
内科医・医学博士で大阪府内科医会副会長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、二日酔いの対策についてお話をうかがいました。
■二日酔いのメカニズム
まずは、基本のき、ですが、どうして二日酔いは起こるのでしょうか。泉岡先生はこう説明します。
「お酒を飲むことで体の中に摂取されたアルコールは、主に胃と腸から吸収されて血液中に入ります。その後、肝臓でアセトアルデヒドという物質になり、さらに酢酸、最終的には水と二酸化酸素に分解されます。
分解に要する時間は体重や体質によって異なりますが、だいたい1時間にアルコール10ccを分解しますので、日本酒に換算すると3合のお酒を分解するのに9時間かかることになるんです。
この分解の途中で、アセトアルデヒドという物質が発生しますが、これが二日酔いの原因と言われています。肝臓のアルコール分解能力を超えた量のお酒を飲むと、分解しきれなくなった量だけ、毒性の強いアセトアルデヒドがそのまま血液中に流れてしまい、激しい頭痛やおう吐感を呼ぶわけです」
つまり二日酔いになるのは、自分の肝臓の分解能力オーバーまで飲みすぎてしまうからなのですね。
では、どうして頭痛や吐き気、だるさを感じるのでしょうか。
「二日酔いの代表的な症状の一つである激しい頭痛は、アセトアルデヒドによる直接作用とアルコールの脱水作用によって、脳の細胞に含まれている水分が少なくなり縮んでいるために起こります。この脱水状態は水分の補給により回復します。
また、脱水状態は脳だけでなく全身で起こっているため、体内の水分量が減少して体液中に含まれているナトリウムやカリウムの濃度が高くなります。
一方で、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などが尿と一緒に体の外へ出てしまい、不足しがちになります。カルシウムやマグネシウムは筋肉の収縮や血圧の調整などに必要なミネラルですから、不足することで、疲労感や脱力感を覚えることになります」と泉岡先生。
つらい頭痛や吐き気は、水分やミネラルなど、体に必要な物質が欠乏しているサインなのでしょう。
■何をおいても水分補給を
では、二日酔いになってしまったときはどのようにすればいいのでしょうか。
「二日酔いになってしまったときにすべきことは、とにかく水分補給です。特におう吐したような場合は大量の水分が失われるので、いっそうの水分補給が欠かせません。水を飲むと、また気持ち悪くなって吐いてしまうのではないかという不安で飲まない人もいるようですが、脱水症状を起こす危険を避けるためにも、できるだけ水分はとってください。
お酒を飲んだあとや翌日にのどが渇くのは、アルコールの分解に体内の水分が消費されているからです。 十分に水分を補給しておかないと、アルコールの分解が滞ってしまい、二日酔い状態が長引くことにつながります」(泉岡先生)
お酒を飲んだあとに、無意識に水が飲みたくなることにも理由があったとは驚きです。
■二日酔い解消のOK&NG集
泉岡先生監修のもと、二日酔いになってしまったときの対処法の「効果的なこと」と「してはいけないこと」をご紹介します。
<二日酔いにやってはいけない! NG集>
・頭痛薬を飲む
二日酔いで頭痛に悩まされて頭痛薬を飲む人がいますが、平時の頭痛とは原因が異なるので効果は期待できず、また、胃があれてしまうことがあります。頭痛と同時に吐き気や胃の膨満(ぼうまん)感、食欲不振などがあるときは、胃壁がアルコールで荒れている証拠です。避けたほうがよいでしょう。
・迎え酒
二日酔いでよく迎え酒を飲む人がいますが、二日酔いの不快な症状をアルコールで一時的にまひさせているだけに過ぎず、余計にアルコールを分解しなくはなりません。「二日酔いの二日酔い」になってしまうので要注意です。
・サウナ
お酒を飲んだあとにサウナや風呂に入るのは、血中アルコール濃度を上昇させてしまい、20代でも脳卒中になることもあります。脱水症状になると、アルコールが分解されにくくなるばかりか、血液がドロドロになりやすくなります。また、高温のサウナは心臓にも負荷がかかりやすいため、そのほかの病気の引き金になってしまうことがあります。十分に気をつけてください。
<二日酔い解消策 OK集>
・熱いシャワーを浴びる
血行がよくなり、体の中でのアルコールなどの分解も活発 になります。頭も少しはスッキリするはずです。 ただし、体調が悪いときは注意して下さい。
・ようかんなどの和菓子と緑茶をセットで食べる
この組み合わせには、アミノ酸、糖分、緑茶のビタミン、水分など、アセトアルデヒドの分解に必要なものがそろっています。
・チョコレートを食べる
アルコール分解で失われた体内の糖分を補給するために、チョコレートは効果があります。おつまみにチョコレートを適量食べるのは良いとされています。
・柿を食べる
昔から酔い覚ましには柿がいいと言われていますが、柿に含まれているカタラーゼという酵素は、アルコールの酸化を活発にさせ、アセトアルデヒドの分解を進める効果があります。また、柿に多く含まれる果糖が、低血糖状態の糖分補給にもなります。ほかにも、レモン、グレープフルーツ、みかん、ナシ、バナナなどのフルーツも効果があります。
・コーヒーを飲む
二日酔いによる頭痛の場合は、コーヒーが効きます。中枢神経を刺激して興奮させるカフェインの働きが頭痛抑止に効果をもたらします。
頭痛薬を飲んだり、サウナに入った入り、迎え酒を飲んだりという経験はありませんでしたか? 二日酔いのメカニズムと対処法を知っておくことは、二日酔いのつらさ軽減のために大いに役立ちそうです。
監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長、医療法人宏久会泉岡医院(大阪市都島区)院長、ほか。http://www.izuoka.com/
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