2009年3月1日(日)
資格制度を考える~カイロ~
産経新聞で以下の記事が掲載れました。
興味のある方は読んでみてください。
国家資格を望む声は上がるが、実際に国家資格になるには、かなり大変な事です。
過去、歴史的には、ほぼ歯科医師と同スタートを切った柔道整復師も知事試験から国家試験に移行する際は、団体として国との交渉もかなり先輩先生方の努力を必要とした経緯があります。
■オバマ氏が推奨/日本でも法制化に期待
WHO(世界保健機関)で認められている代替医療で、米国をはじめカナダや英国など約40カ国で国家資格となっているカイロプラクティック。日本では民間資格ということもあり、施術者の技量に大きな差があるのが実情だ。以前から、国家資格化を望む声はあったが、米国で同療法を推奨するバラク・オバマ氏が新大統領となったことを追い風に、日本の業界関係者らは「日本でも法制化の実現を」と意気込んでいる。(平沢裕子)
「すべてではなくとも多くのカイロプラクティックのサービスが公的計画で提供される福利厚生の中に含まれることを目指します」。これは、昨年10月、大統領選挙中にオバマ氏が米国カイロプラクティック協会に送ったメッセージだ。
カイロプラクティックは1895年に米国で考案された代替医療の一つで、背骨の構造的・機能的異常を正すことで、神経や筋肉の働きを正常にする手技療法。椎間板(ついかんばん)ヘルニアや腰痛、肩こりなどに効果があるとされる。
代替医療に対する考え方は、「国民皆保険」の日本と民間保険が主流の米国では大きく異なるが、福利厚生の中で同療法のサービスを拡大させると宣言したオバマ氏が新大統領になったことで、日本の業界団体の一つ、日本カイロプラクターズ協会(東京・新橋)の竹谷内(たけやち)啓介事務局長は「米国で評価が上がれば、日本でも効能への理解が広まる」と“オバマ効果”に期待を寄せる。
米国では多くの州でカイロプラクター(施術者)が法制化されているが、日本では民間資格。このため、数週間の講習を受けた程度の人でも名乗ることができ、現在約1万~2万人がカイロプラクターと称して開業しているといわれる。マッサージや指圧、接骨(柔道整復師)などと混同している人も多いが、こちらは国家資格で、資格取得のための教育基準などが決められている。
竹谷内事務局長は「日本のカイロプラクティックは玉石混交の状態。施術に差があり、下手な施術者に当たった人の中には悪いイメージを抱いている人もいるかもしれない。また、間違った施術で逆に痛みがひどくなるなどトラブルになるケースもある」と指摘する。
WHOは2005年にカイロプラクティックのガイドラインを発行、安全で有用な業務を行うために必要な最低の教育要件などを提示している。ガイドラインによると、4~7年の全日制での専門学習が必要で、最低1000時間の臨床教育を含むこととされている。教育内容には、人体解剖学や病理学など基礎医学的知識では医学部と同等レベルの内容が盛り込まれている。これに対し、日本では、3カ月~1年の短期養成校も数多くあり、中には表面的な手技だけを教えるなど、世界標準とかけ離れた教育内容の学校も少なくない。
参考
民間資格とは?
①資格(認定)ではあるが免許ではない
②取り締まる独自の法律がない。
③基本的に年齢制限なし
④全国共通ではない
国家資格とは?
①免許である
②法律で定められたルールがある
③基本的に高校卒業以上から
④全国共通である
興味のある方は読んでみてください。
国家資格を望む声は上がるが、実際に国家資格になるには、かなり大変な事です。
過去、歴史的には、ほぼ歯科医師と同スタートを切った柔道整復師も知事試験から国家試験に移行する際は、団体として国との交渉もかなり先輩先生方の努力を必要とした経緯があります。
■オバマ氏が推奨/日本でも法制化に期待
WHO(世界保健機関)で認められている代替医療で、米国をはじめカナダや英国など約40カ国で国家資格となっているカイロプラクティック。日本では民間資格ということもあり、施術者の技量に大きな差があるのが実情だ。以前から、国家資格化を望む声はあったが、米国で同療法を推奨するバラク・オバマ氏が新大統領となったことを追い風に、日本の業界関係者らは「日本でも法制化の実現を」と意気込んでいる。(平沢裕子)
「すべてではなくとも多くのカイロプラクティックのサービスが公的計画で提供される福利厚生の中に含まれることを目指します」。これは、昨年10月、大統領選挙中にオバマ氏が米国カイロプラクティック協会に送ったメッセージだ。
カイロプラクティックは1895年に米国で考案された代替医療の一つで、背骨の構造的・機能的異常を正すことで、神経や筋肉の働きを正常にする手技療法。椎間板(ついかんばん)ヘルニアや腰痛、肩こりなどに効果があるとされる。
代替医療に対する考え方は、「国民皆保険」の日本と民間保険が主流の米国では大きく異なるが、福利厚生の中で同療法のサービスを拡大させると宣言したオバマ氏が新大統領になったことで、日本の業界団体の一つ、日本カイロプラクターズ協会(東京・新橋)の竹谷内(たけやち)啓介事務局長は「米国で評価が上がれば、日本でも効能への理解が広まる」と“オバマ効果”に期待を寄せる。
米国では多くの州でカイロプラクター(施術者)が法制化されているが、日本では民間資格。このため、数週間の講習を受けた程度の人でも名乗ることができ、現在約1万~2万人がカイロプラクターと称して開業しているといわれる。マッサージや指圧、接骨(柔道整復師)などと混同している人も多いが、こちらは国家資格で、資格取得のための教育基準などが決められている。
竹谷内事務局長は「日本のカイロプラクティックは玉石混交の状態。施術に差があり、下手な施術者に当たった人の中には悪いイメージを抱いている人もいるかもしれない。また、間違った施術で逆に痛みがひどくなるなどトラブルになるケースもある」と指摘する。
WHOは2005年にカイロプラクティックのガイドラインを発行、安全で有用な業務を行うために必要な最低の教育要件などを提示している。ガイドラインによると、4~7年の全日制での専門学習が必要で、最低1000時間の臨床教育を含むこととされている。教育内容には、人体解剖学や病理学など基礎医学的知識では医学部と同等レベルの内容が盛り込まれている。これに対し、日本では、3カ月~1年の短期養成校も数多くあり、中には表面的な手技だけを教えるなど、世界標準とかけ離れた教育内容の学校も少なくない。
参考
民間資格とは?
①資格(認定)ではあるが免許ではない
②取り締まる独自の法律がない。
③基本的に年齢制限なし
④全国共通ではない
国家資格とは?
①免許である
②法律で定められたルールがある
③基本的に高校卒業以上から
④全国共通である
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