201077(水)

ストレッチを極める①


ストレッチを極める①

■ストレッチの歴史
1960年アメリカで発表されたスポーツ科学論文にボブ・アンダーソンが発表\r
1975年頃からボブ・アンダーソンが提唱する静的ストレッチが世界的な健康ブームに乗り各国に広がり現在に至る。

同時代、アメリカンフットボールの試合中継で頻繁に使用されていたテーピング技術やコールドスプレーがアメリカより日本へ伝えられる。

■ストレッチの目的と効果
筋肉を引っ張り伸ばすことにより筋肉を良好な状態にして、関節可動域を広げることを目的とする。
1.筋肉ならびに関節の結合組織への柔軟性の改善
2.筋肉の緊張緩和
3.血流改善
4.神経機能の向上
5.筋萎縮の抑制
ストレッチは筋肉痛の緩和や関節可動域の改善、身体運動パフォーマンスの改善、障害予防などのメリットをもたらします。

■ストレッチのテクニックと種類
1静的ストレッチ
静止した状態で呼吸に合わせて筋肉を伸ばし20秒ほど行う方法
2動的ストレッチ
反動は付けず、関節を繰り返し動かし目的とする筋肉に動きを与える方法
3パリステイックストレッチ
ラジオ体操のように反動をつけて弾むように行う方法
4PNFストレッチ
筋固有受容性神経促通法論を用いての方法
5ミックスストレッチ
上記の方法を複合的に取り入れた新しい方法

■問題点
日本においては、古くはラジオ体操をはじめとした、各種体操方法が普及しており、ストレッチと各種体操は同じ論と考える傾向にあったため、それぞれが別論と認識するには、かなりの時間を有した。
その結果、ストレッチも日々行う、練習の一部分であるとの位置付けとはされず、運動前後に行う、整理体操の類だと考えられてきた。

人間は、人体の約50パーセントの動きさえあれば、何とか日常生活を送ることができるといわれます。
また運動・スポーツは、少なくとも100%に近い、またはそれ以上の動きを持たないと、ケガにつながる事は言うまでもなく、それ以上の記録や結果には、なかなか結び付かないものです。
やるだけのスポーツ・運動から、結果や記録を出すためのスポーツ・運動へ。
皆と同じ練習、それ以上の練習をしていて、なぜ記録や結果が出せないのか?
そのヒントと答えは、ストレッチすなわち、柔軟性や運動パフォーマンスにあるのかも知れません。
また、一般的に腰痛や肩こり、関節痛などの問題も、柔軟性が悪く動きが小さく少ない人に多く発生することは明らかです。
■運動選手は、動ける身体を動かし過ぎて壊れてしまいます。
■一般人は、動けない身体を動かし壊れてゆきます。

この違いを深く考えると、柔軟性=ストレッチの重要性を感じるのではないでしょうか。

画像は、動物のある行動です。
動物は、ストレスを感じると自然にストレッチを行います。
しかし、現代人はこの自然行動を制限される環境にあります。
そして、窮屈になる身体を楽にさせるために、徐々に姿勢を崩してゆきます。
本来ならば、姿勢を正す事が楽に感じなければなりません。
しかし、実際は姿勢を正す事に苦しさを訴える方が多くなっています。
まずは、日常の過ごし方、自分はどんな体勢を好むのか、この事から見直しをしましょう。
ゴロゴロ寝ているほうが楽だと言う方は、要注意です。






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