治療について(16)
2011年9月17日(土)
水素スパ
治療について×16
整骨院の治療は、急性期には安定した固定など、適切な処置を施し、回復期には衰え固まった筋肉や関節の動きを出すためにの様々な治療を施します。
電気療法、温熱療法、徒手整復マッサージ療法、運動機能訓練。
その中でも、温熱療法については古くは赤い色の赤外線治療器から遠赤外線、近年ではマイクロ波、超音波の温浴など、血行を促進して、治癒力を高める治療は、一般的にも広く知られる治療方法です。
今回、ある事がきっかけで、中島先生考案の水素スパを試す事になり、現在も使用中です。
治療では、超音波浴槽に水素を発生させて使用する治療方法は、ありましたが家庭内での使用は今回がはじめてです。浴槽に入れたり、水素水にして飲んだり、用途は広いです。
◆以下水素スパの説明~アリアの水素スパ
中島博文医学博士が開発した水素発生剤「Mgコア」は、マグネシウムと亜鉛のミネラル合金でその配合量及び、表面積を大きくしたジャバラ形状で特許を取得しています。(特許第4326577)その特徴は、表面積が大きく短時間で水素水を生成でき、さらに沸騰時でも水素水に変えられる水素発生能力の高さです。水素の働きによるリラクゼーション効果、疲労回復不眠の解消、紫外線からのスキンケアなど、アンチエイジングに有効です。
使用した感想は追々、追記します。
電気療法、温熱療法、徒手整復マッサージ療法、運動機能訓練。
その中でも、温熱療法については古くは赤い色の赤外線治療器から遠赤外線、近年ではマイクロ波、超音波の温浴など、血行を促進して、治癒力を高める治療は、一般的にも広く知られる治療方法です。
今回、ある事がきっかけで、中島先生考案の水素スパを試す事になり、現在も使用中です。
治療では、超音波浴槽に水素を発生させて使用する治療方法は、ありましたが家庭内での使用は今回がはじめてです。浴槽に入れたり、水素水にして飲んだり、用途は広いです。
◆以下水素スパの説明~アリアの水素スパ
中島博文医学博士が開発した水素発生剤「Mgコア」は、マグネシウムと亜鉛のミネラル合金でその配合量及び、表面積を大きくしたジャバラ形状で特許を取得しています。(特許第4326577)その特徴は、表面積が大きく短時間で水素水を生成でき、さらに沸騰時でも水素水に変えられる水素発生能力の高さです。水素の働きによるリラクゼーション効果、疲労回復不眠の解消、紫外線からのスキンケアなど、アンチエイジングに有効です。
使用した感想は追々、追記します。
2011年6月26日(日)
ケガの多い季節です~打撲について~
治療について×16
ボールの打球があたるなど打撲は、現場での処置が重要です。処置は、①軽度な圧迫②冷却です。
①打撲部の皮下出血を想定して軽く圧迫。
そのまま放置してしまうと、数日後、皮下出血痕があらわれて、ビックリする事もあります。(圧迫をし過ぎないように注意)
皮下出血は、数日の時間経過とともに、重力の向く方向に拡がり実際に痛い場所より、やや下に出現します。
やがて毛細血管より再吸収されて消えますが、赤黒色⇒赤緑⇒黄色と変色します。
皮下出血が多ければ多いほど、回復に時間がかかってしまいます。
②また打撲に伴う炎症をできるだけ最小限にするために、冷やす事も重要です。
簡易的にコールドスプレーは、継続して使用できないので使わないでください。
氷嚢(水と氷)や患部にタオルを巻いて水道の流水で冷やすなどが一番効果的です。(冷却の目安は負傷程度にもよりますが、負傷当日~2日又は、腫れが小さくなるまで)
また大きな腫れを伴う場合は湿布薬類の消炎効果や冷却効果が追いつかない場合もありますので、過信しすぎないでください。
打撲を負った時は、損傷程度にもよりますが、皮下出血を想定した現場での処置が最も重要になります。
その後の治療は、負傷日より初期症状が治まり3D~1W以内から開始します。
負傷後、数週間も経過してからの治療は、後遺症状を残す事が多いので、早めの対応が必要です。
①打撲部の皮下出血を想定して軽く圧迫。
そのまま放置してしまうと、数日後、皮下出血痕があらわれて、ビックリする事もあります。(圧迫をし過ぎないように注意)
皮下出血は、数日の時間経過とともに、重力の向く方向に拡がり実際に痛い場所より、やや下に出現します。
やがて毛細血管より再吸収されて消えますが、赤黒色⇒赤緑⇒黄色と変色します。
皮下出血が多ければ多いほど、回復に時間がかかってしまいます。
②また打撲に伴う炎症をできるだけ最小限にするために、冷やす事も重要です。
簡易的にコールドスプレーは、継続して使用できないので使わないでください。
氷嚢(水と氷)や患部にタオルを巻いて水道の流水で冷やすなどが一番効果的です。(冷却の目安は負傷程度にもよりますが、負傷当日~2日又は、腫れが小さくなるまで)
また大きな腫れを伴う場合は湿布薬類の消炎効果や冷却効果が追いつかない場合もありますので、過信しすぎないでください。
打撲を負った時は、損傷程度にもよりますが、皮下出血を想定した現場での処置が最も重要になります。
その後の治療は、負傷日より初期症状が治まり3D~1W以内から開始します。
負傷後、数週間も経過してからの治療は、後遺症状を残す事が多いので、早めの対応が必要です。
2009年12月9日(水)
子供のスポーツ障害 ①オスグット
治療について×16
使い過ぎによる子供のスポーツ障害について、成長期に起こりやすいオスグット病について。
オスグットは、おもに連続した下半身の運動やジャンプなどによる衝撃波が続く運動により膝の下(脛骨粗面)でおこる炎症をいいます。
重症化すると、歩行困難になりレントゲン検査により骨端核の様々な乱れや遊離骨片の発生などが認められる場合もある。とにかく重症化する前に、適切な治療と処置やケアが必要です。
子供が、膝の痛みを訴えたら、休めて患部を冷やすことが大切です。アイシングは、時と場合により継続的に冷やす場合と、短時間でもよい場合とがあります。(痛みや腫れの程度による。)
■運動を休めば痛みは半減します。■
そこで、ただ休むだけではなく、なぜこの痛みが出たかを検証することが一番大切です。
もちろんオーバートレーニングが原因ですが、必ず痛くなる前から下半身に対しての過激なトレーニングが続いた事をチーム全体で反省をしなければなりません。
同じ症状を訴えるお子様がチーム内に数人、必ずいます。
また痛みを訴えるのは本人一人のみの場合は、このお子様の歩き癖や、運動中の足の使い方などを観察します。
過去に左右どちらかに足首の捻挫を負ったことはないか、股関節の柔軟性、可動域は大丈夫かなど。
そして、オスグットを発症するお子様、ほぼ全員の方は柔軟性が乏しく、特に下半身の柔軟性が悪いです。
筋肉の動きにより関節が動かされます。
筋肉の動きが悪いと、その動きを正確に関節に伝えることができないため、負担が増した関節は、壊れます。
このオスグットは、成長期のお子様が、発症する病気ですが、発症させてしまわない、運動指導が指導者にも求められます。
■治療をしたら、オスグットは、治るか?■
いいえ、治療だけでは、なかなか困難です。
完治させるためには、以下の条件をクリアしなければなりません。
①今日は下半身のトレーニング、明日は上半身のトレーニングと、トレーニングの方法を考える(監督の理解が必要)
②正しいストレッチの理解と方法の見直し(柔軟性)
③適切な処置と治療(スポーツの現場では、本人と現場スタッフの適切な処置が重要です。アイシングの方法、など)
■当整骨院の治療について■
患部に関しては、アイシングが中心となります。
足関節や膝関節、股関節の動きは正しいか。
筋肉の柔軟性など確認をしながら時として、全身の動きを診る場合もあります。
子供のスポーツ障害についての治療とご相談はお気軽に片平整骨院へ。
オスグットは、おもに連続した下半身の運動やジャンプなどによる衝撃波が続く運動により膝の下(脛骨粗面)でおこる炎症をいいます。
重症化すると、歩行困難になりレントゲン検査により骨端核の様々な乱れや遊離骨片の発生などが認められる場合もある。とにかく重症化する前に、適切な治療と処置やケアが必要です。
子供が、膝の痛みを訴えたら、休めて患部を冷やすことが大切です。アイシングは、時と場合により継続的に冷やす場合と、短時間でもよい場合とがあります。(痛みや腫れの程度による。)
■運動を休めば痛みは半減します。■
そこで、ただ休むだけではなく、なぜこの痛みが出たかを検証することが一番大切です。
もちろんオーバートレーニングが原因ですが、必ず痛くなる前から下半身に対しての過激なトレーニングが続いた事をチーム全体で反省をしなければなりません。
同じ症状を訴えるお子様がチーム内に数人、必ずいます。
また痛みを訴えるのは本人一人のみの場合は、このお子様の歩き癖や、運動中の足の使い方などを観察します。
過去に左右どちらかに足首の捻挫を負ったことはないか、股関節の柔軟性、可動域は大丈夫かなど。
そして、オスグットを発症するお子様、ほぼ全員の方は柔軟性が乏しく、特に下半身の柔軟性が悪いです。
筋肉の動きにより関節が動かされます。
筋肉の動きが悪いと、その動きを正確に関節に伝えることができないため、負担が増した関節は、壊れます。
このオスグットは、成長期のお子様が、発症する病気ですが、発症させてしまわない、運動指導が指導者にも求められます。
■治療をしたら、オスグットは、治るか?■
いいえ、治療だけでは、なかなか困難です。
完治させるためには、以下の条件をクリアしなければなりません。
①今日は下半身のトレーニング、明日は上半身のトレーニングと、トレーニングの方法を考える(監督の理解が必要)
②正しいストレッチの理解と方法の見直し(柔軟性)
③適切な処置と治療(スポーツの現場では、本人と現場スタッフの適切な処置が重要です。アイシングの方法、など)
■当整骨院の治療について■
患部に関しては、アイシングが中心となります。
足関節や膝関節、股関節の動きは正しいか。
筋肉の柔軟性など確認をしながら時として、全身の動きを診る場合もあります。
子供のスポーツ障害についての治療とご相談はお気軽に片平整骨院へ。
2009年11月18日(水)
フリーダイヤルの秘密(笑)
治療について×16
当整骨院では、10年前よりNTTフリーダイヤルを使ってます。
0120-706-502
この番号には、治療方針である「木を診て、森も診る」気持ちと発想を込めてみました。
706502
何と解釈すれば??
・・・・
答えは・・・・・
706治る
502コツ!です。笑
痛みや苦しみを訴えて来院する患者様には、その原因を一緒に考えていただく。
必ず原因はあるのですが、本人が気が付いていない事も多く、この気付きがあると、無いとでは治り方にも大きく影響します。
治るコツを患者様と一緒に考えて、予防をしながら、治療を行う。そんな理想を片平整骨院は考えてます。
*画像は便利な、究極のお財布携帯です。V^^
0120-706-502
この番号には、治療方針である「木を診て、森も診る」気持ちと発想を込めてみました。
706502
何と解釈すれば??
・・・・
答えは・・・・・
706治る
502コツ!です。笑
痛みや苦しみを訴えて来院する患者様には、その原因を一緒に考えていただく。
必ず原因はあるのですが、本人が気が付いていない事も多く、この気付きがあると、無いとでは治り方にも大きく影響します。
治るコツを患者様と一緒に考えて、予防をしながら、治療を行う。そんな理想を片平整骨院は考えてます。
*画像は便利な、究極のお財布携帯です。V^^
2009年6月5日(金)
五十肩~謎の痛み?マジかいな?~
治療について×16
記事を読んで、この痛みって・・・・謎なのかいな?と思った。
運動学上では、この痛みの発生は背筋の可動域の変化がもたらす一つの症状だと。
しかし医療、医学から診ると謎だとしています。
この理論に一番詳しいのは、建築士の方々でしょうか。
人間を建物に例えた時に、その姿勢の変化が何処に一番負担をかけてしまうのかが、理解できる。
腰痛、肩こりなども同じです。
そして、腱板の異常や関節包内の異常に加齢現象が加わる。
何をどのようにして治療するかは、その時一番強い症状を静める事から始まります。
痛みであれば、鎮痛を目的とした投薬。
壊れていれば、手術で修復。
関節可動域の問題であれば、リハビリ。
しかし、一番大事な事は・・・それは、背筋の問題です。
手は、目線の高さまでは、腕力で上がります。
しかし、目線以上に手を挙げる場合は、背筋力に頼ります。
よって、背筋が伸びない人は、手が上がらなくて正解です。
それを無理して手を挙げようとする所に痛みの原因をつくってしまいます。
片平式五十肩チェック!
①背筋は伸びますか?又は反り返りますか?
②肩甲骨は動きますか?
③肘が伸びない状態で、腕の筋肉がかたくなってませんか?
⑤腰の動きはかたくないですか?
⑥首の筋肉にハリ、コリはないですか?
肩関節は、胸の筋肉、腕の筋肉、首の筋肉、背中の筋肉によって、支えられてます。
肩関節の痛みの多くは筋肉の付着部分でおこります。
直接的よりも間接的に他の影響を受けて出る痛みです。
ただし、腱板断裂や炎症がある場合は、安静を保ちリハビリなどのタイミングを待つことです。(五十肩=肩関節周囲炎)
治療のご相談は片平整骨院に是非。
以下新聞記事
<五十肩>謎の痛み 骨など異常なく、原因も不明
6月5日9時23分配信 毎日新聞
スーツを着ようとすると右肩が痛くて上がらない。寝るとき、右半身を下にすると痛む。東京都大田区の男性会社員(43)は、昨年秋からこんな症状に悩まされた。痛みは次第に増し、今年3月、近くの病院で診察を受けた。レントゲン撮影では骨折は発見されなかった。炎症や上腕骨と肩甲骨をつなぐ腱板(けんばん)の断裂もなかった。
医師から「これといった異常はない。典型的な五十肩ですね」と言われ、痛み止め薬と湿布を処方された。同時に、「痛みがやわらいだら意識的に肩を動かしてください。今回のように半年も放置しないように」と注意された。男性は「異常がないのに強い痛みを伴う。不思議だ」と思った。
●江戸時代から
このような症状は、「四十肩」「五十肩」と呼ばれる。江戸時代中期の辞書には「五十腕」という項目があり、「五十腕とも五十肩ともいう。また長命病という」と説明されている。当時は平均寿命が50歳以下で、「肩が痛くなったら長生きの証拠」と考えられていたとみられる。
医療現場では「五十肩」と呼ばれることが多く、「明らかな起因を証明しにくい初老期の疼痛(とうつう)性肩関節制動症」と定義される。海外では、「フローズン・ショルダー(凍結肩)」と言われる。一般に、まず「痛みが強く動きにくくなる時期」があり、続いて「動きが制限される時期」、やがて「動きが回復する時期」と推移する。
江戸時代から人々を悩ませてきた痛みだが、実態は今もよく分かっていない。「40~50歳の人に多い肩関節の動きが制限される痛み」であることは明確だが、なぜ起きるのか、原因となる生活習慣があるのか、男女で違いはあるのか、なぜ回復するのかなど、未解明部分が多い。
肩関節のトラブルに詳しい高岸憲二・群馬大教授(整形外科)は「五十肩の患者を検査しても、これといった異常が見つからない。ただ、肩関節を包む袋(関節包)が厚く、硬くなっており、結果として肩が動きにくくなったり、痛みが生じるようだ」と説明する。また、糖尿病や高脂血症の人に五十肩が多く、治りにくいといわれる。これらの病気の患者は末梢(まっしょう)血管に障害が出やすいことが関連している可能性がある。
五十肩の症状が出たら、どう対処すればよいのか。高岸教授は「痛みがひどいときは安静に、痛みが少しやわらいだら、肩を動かせる範囲で動かした方が回復は早い」と話す。
ひどい痛みのときは、なるべく肩を動かさないようにし、三角巾(きん)を使うことも勧められる。重い荷物は厳禁だ。患部を温めると、痛みがやわらぐ。我慢ができない痛みが続く場合は、ステロイドやヒアルロン酸、大量の生理食塩水を注射する治療法もある。
肩が少し動かせるようになったら、痛みが出ない範囲で動かすことを心がける。イラストのような運動も効果があるとされる。夜の痛みは、日中の活動が過剰な場合に出やすいので、運動量などの目安にするとよい。
運動学上では、この痛みの発生は背筋の可動域の変化がもたらす一つの症状だと。
しかし医療、医学から診ると謎だとしています。
この理論に一番詳しいのは、建築士の方々でしょうか。
人間を建物に例えた時に、その姿勢の変化が何処に一番負担をかけてしまうのかが、理解できる。
腰痛、肩こりなども同じです。
そして、腱板の異常や関節包内の異常に加齢現象が加わる。
何をどのようにして治療するかは、その時一番強い症状を静める事から始まります。
痛みであれば、鎮痛を目的とした投薬。
壊れていれば、手術で修復。
関節可動域の問題であれば、リハビリ。
しかし、一番大事な事は・・・それは、背筋の問題です。
手は、目線の高さまでは、腕力で上がります。
しかし、目線以上に手を挙げる場合は、背筋力に頼ります。
よって、背筋が伸びない人は、手が上がらなくて正解です。
それを無理して手を挙げようとする所に痛みの原因をつくってしまいます。
片平式五十肩チェック!
①背筋は伸びますか?又は反り返りますか?
②肩甲骨は動きますか?
③肘が伸びない状態で、腕の筋肉がかたくなってませんか?
⑤腰の動きはかたくないですか?
⑥首の筋肉にハリ、コリはないですか?
肩関節は、胸の筋肉、腕の筋肉、首の筋肉、背中の筋肉によって、支えられてます。
肩関節の痛みの多くは筋肉の付着部分でおこります。
直接的よりも間接的に他の影響を受けて出る痛みです。
ただし、腱板断裂や炎症がある場合は、安静を保ちリハビリなどのタイミングを待つことです。(五十肩=肩関節周囲炎)
治療のご相談は片平整骨院に是非。
以下新聞記事
<五十肩>謎の痛み 骨など異常なく、原因も不明
6月5日9時23分配信 毎日新聞
スーツを着ようとすると右肩が痛くて上がらない。寝るとき、右半身を下にすると痛む。東京都大田区の男性会社員(43)は、昨年秋からこんな症状に悩まされた。痛みは次第に増し、今年3月、近くの病院で診察を受けた。レントゲン撮影では骨折は発見されなかった。炎症や上腕骨と肩甲骨をつなぐ腱板(けんばん)の断裂もなかった。
医師から「これといった異常はない。典型的な五十肩ですね」と言われ、痛み止め薬と湿布を処方された。同時に、「痛みがやわらいだら意識的に肩を動かしてください。今回のように半年も放置しないように」と注意された。男性は「異常がないのに強い痛みを伴う。不思議だ」と思った。
●江戸時代から
このような症状は、「四十肩」「五十肩」と呼ばれる。江戸時代中期の辞書には「五十腕」という項目があり、「五十腕とも五十肩ともいう。また長命病という」と説明されている。当時は平均寿命が50歳以下で、「肩が痛くなったら長生きの証拠」と考えられていたとみられる。
医療現場では「五十肩」と呼ばれることが多く、「明らかな起因を証明しにくい初老期の疼痛(とうつう)性肩関節制動症」と定義される。海外では、「フローズン・ショルダー(凍結肩)」と言われる。一般に、まず「痛みが強く動きにくくなる時期」があり、続いて「動きが制限される時期」、やがて「動きが回復する時期」と推移する。
江戸時代から人々を悩ませてきた痛みだが、実態は今もよく分かっていない。「40~50歳の人に多い肩関節の動きが制限される痛み」であることは明確だが、なぜ起きるのか、原因となる生活習慣があるのか、男女で違いはあるのか、なぜ回復するのかなど、未解明部分が多い。
肩関節のトラブルに詳しい高岸憲二・群馬大教授(整形外科)は「五十肩の患者を検査しても、これといった異常が見つからない。ただ、肩関節を包む袋(関節包)が厚く、硬くなっており、結果として肩が動きにくくなったり、痛みが生じるようだ」と説明する。また、糖尿病や高脂血症の人に五十肩が多く、治りにくいといわれる。これらの病気の患者は末梢(まっしょう)血管に障害が出やすいことが関連している可能性がある。
五十肩の症状が出たら、どう対処すればよいのか。高岸教授は「痛みがひどいときは安静に、痛みが少しやわらいだら、肩を動かせる範囲で動かした方が回復は早い」と話す。
ひどい痛みのときは、なるべく肩を動かさないようにし、三角巾(きん)を使うことも勧められる。重い荷物は厳禁だ。患部を温めると、痛みがやわらぐ。我慢ができない痛みが続く場合は、ステロイドやヒアルロン酸、大量の生理食塩水を注射する治療法もある。
肩が少し動かせるようになったら、痛みが出ない範囲で動かすことを心がける。イラストのような運動も効果があるとされる。夜の痛みは、日中の活動が過剰な場合に出やすいので、運動量などの目安にするとよい。