2012128(土)

元気に長生き、国民の健康意識と政府政策


元気に長生き、国民の健康意識と政府政策

画像はピンクレディー。
今回の書き込みにあまり関係がないように思えますが、二人は、ある記者会見で老化ではなく、歳を重ね深い味が出ると表現しました。
生きる生物にとっては、老化は避けられない現象ですが、考え方一つで生き方や健康意識がかわる事を熱心に話されていました。
そこで今回は、老化現象と現代人の健康意識、政府政策をまとめて書いてみました。
まとまりのない内容になってしまいましたが、何かのヒントになればと思います。

元気に長生き、国民の健康意識と政府政策

◆便利な生活が及ぼす影響と筋力低下に関する疾患
近年では、世界的にみても日本人の寿命は他国を抜き断突の長寿国になりました。
二足歩行をする現代人にとって、腰痛と肩凝りは宿命的な現代病の一つです。
最新の医学治療であっても、未だに克服できない疾患です。

ひとくくりに腰痛、肩凝りと表現しますが、そこには内科的原因、骨組織の変化、椎間板間のヘルニア、筋、腱の損傷など、複数の原因又は一つの原因により発症します。
腰が痛い場合は腰痛と表現、肩や首が苦しいなど、過度に緊張した症状が出た場合は、肩凝りなどと大雑把な俗傷病名で表現します。

人間の体は、故障個所があっても、すぐに動けなくなることはありません。
耐久性(耐える力)と、耐性(慣れる)の二つの特徴を持ち合わせています。
すなわち我慢ができるのです。
しかし、すぐに回復に向かえば問題はないのですが、長期間を我慢する事により最終的に出る症状は腰に関しても、首に関してもヘルニアの発症です。
ヘルニアの原因には、多様かつ多岐にわたりますが、一つ言えることは、人間の体は、骨によって支えられているは、間違いだと考えます。何故なら、骨折をしても歩けるからです。

若い時は、筋肉の動きや筋肉のパワーも優れています。
しかし中高年を過ぎる頃から、筋肉の動きも悪く、柔軟性も失われます。
その結果、パワーや動きを関節や骨に伝えきれず、動作が鈍くなります。
人は、今、使われない機能をそのまま永久的に持ち続けることはできない。
今、必要とする分だけが、機能として残り使わない機能は、衰え失う。それが、老化現象の正体です。

老化現象は、止めることはできませんが、今を踏ん張り先送りすることは可能です。
しかしここで一番の問題は、この老化現象と同じ現象が、老化とは無縁な若い世代にも多く見受けられることです。

◆人間の一生 四足歩行⇒二足歩行⇒三足歩行⇒四足歩行
人間は元々、二足歩行ではありません。
新生児として産まれ育つ環境の中で最初は四足で始まり、四肢や背筋群の筋力が鍛えられ、ようやく10カ月を過ぎる頃より二足歩行に変化します。
人間の身体に関する成長期間は誕生から、わずか約20年です。
20歳を過ぎる頃より、徐々に成長もとまり、その後最期を迎えるまでの長期間をゆるやかな老化で過ぎ、やがて二足歩行から杖などを使い三足歩行に変化、最終的には床に伏し四足歩行に戻り臨終を迎えます。
まさに産まれ育ち、また産まれた状態の元に戻るが人間の一生といえます。
健康で元気に一生を終えるには、最期まで、二足歩行ができる程度の体力や筋力は必要です。
そのためには、日頃から体力、筋力を養う生活を送ることが必要です。


◆発育、発達、進化論
ドイツのウイリアム・ルー氏(ルーの法則)は、身体(筋肉)の機能は適度に使うと発達し、使わなければ萎縮(退化)し、過度に使えば障害を起こすと提言。
長寿国日本における健康運動のポイントは、このルーの法則を基本とした生活習慣をおくる事にあると考えます。

◆日本における健康運動への意識と歴史
日本人は古来より健康意識の高いことで知られています。
その影響は、食生活ではインド(スパイス)~中国(漢方)、そして日本に伝えられる頃には、巧みにこのスパイスや漢方を料理や病気、健康維持に用いり現在に至ります。
医学についても、東洋の知識や技術が主流だった江戸時代より西洋の医学を巧みに取り入れ、進歩してきました。
また昭和の時代には、今も残る各民間療法や健康法、体操法に関しては西式体操法、真向法、操体法など、古くから現代に伝承される。

1970年代~
軽運動やスポーツ、趣味など自分の余暇を使い、健康維持をする人も増え、アメリカの健康ブームの影響を受けた日本では、ジョギング・ウオーキング・ストレッチ体操やエアロビクスなど健康産業と技術・知識が広まり日本国民の健康意識も、より高まった。

1988年
当時厚生省(現:厚労省)が国民の健康をサポートする専門職をあらたに新設、健康運動指導士と健康運動実践士である。しかし、これらの資格者は、国民健康増進のサポートを行う上で、医学的な治療資格を有しない者であり、健康な方をより健康に導くための指導者としての役割で現在に至る。


1989年
政府は、将来の超高齢化時代を予測、寝たきり老人ゼロ作戦、ゴールドプラン10カ年計画を提案。将来の介護保険政策などに対する基本計画です。
この政策の中で、健康であるための運動方法も紹介されましたが、当時の発想では精一杯の案だったのでしょうか、一日30分~60分のウオーキングを推奨。
今にして考えると、斬新とは言えず、とてもシンプルであり、厚労省が書いた記者発表前のマル秘と記された資料を一読したが、笑ってしまった。

1999年
10年後、政府は日本国民一人一人、健康意識が高まったとして、介護保険制度をスタートさせた。

◆現代における健康維持の考え方
一般的に健康を考える上で、基本になるのは栄養、運動、ストレスを含む生活リズムの改善である。
近年はこれらに、休養(休息)と仕事のすすめ方、特に休養に関する改善されるべき事は、普段やらないことをやりアクティブに活動をしながら休養すること。
この休養については海外と日本における習慣の違いもあり、重要な点である。

例えば病気になった場合や高齢者に対する休養(休息)は昔の日本であれば、病人や高齢者は、室内で静かに、あるいは横になって寝て過ごす事が多かったようです。
しかし、外国映画や外国人の習慣をみると、まさにアクティブにある程度の活動をしながら、休養することが多く、病気でベッドに横になる時も、背中をリフライングして生活をするなど、後にこの過ごし方が、寝たきりを予防するものであり、病後の復帰を早めることと理解されてきました。(長期間を寝て過ごすと肺炎の危険が大きくなるなど)


◆近年の健康意識はウェルネスへと

①栄養バランス ②適度な運動 ③休息 ④睡眠 ⑤仕事
この5項目は、人が健康で暮らすための重要ポイントです。

①重要な3大栄養素、糖質、脂質、タンパク質は近年では、これらに2つを追加したビタミン・ミネラルの5大栄養素になる。特にミネラルに関する測定器機の開発により微量元素ミネラル研究が進む。

②重量物を反復、何度も持ち上げる筋肉トレーニング、練習中の飲料水禁止、精神論などの間違いから近年では、軽度な運動負荷により身体バランスやインナー筋の発達を目的とした、体に大きな負担をかけない運動とスポーツの方法について科学的に分析して理論づけをする。

③休む事は、だらしない、責任感がないなどの間違った風潮から、よりよい仕事や勉強をするには、じゅうぶんな休養も必要だと理解された。

④寝すぎず、寝足りず、快眠を目的とした寝具や就寝環境を考えるようになった。

⑤労働基準の見直し、特に仕事に関する悩みを多く抱えた人による自殺者増加は社会な問題となった。



2012113(金)

交通事故による整骨院受診に関するウソと本当①


昨年降り積もった雪が、今時期いい感じに上質の氷になり、かなり滑りまくりです。
運転や雪道歩行には、ご注意ください。

さて、毎度毎回ですが、不幸にも交通事故に遭われた患者様が整骨院を受診する際に、必ずといっても過言ではない程、このようなケースが多発しております。

意識のない中、救急車で病院に運ばれてしまう場合は、例外としても自身の意思で受診する医療機関を選ぶ際には、是非とも覚えておいていただきたい事項でもあります。

Q 交通事故の場合、警察署や保険会社に提出する人身傷害についての診断書は必ず病院の診断書でなければならない。
A ウソ\r
交通事故による証拠書類として提出される柔道整復師の診断書は柔道整復師法17条に規定されるその業務範囲において刑事訴訟法321条-1-3規定される証拠書類として有効であることは法の示すとおりです。
重大事故等同法321条-4に規定される医師の診断書を必要とする場合と格別そうでないものまでを一様に柔道整復師の診断書を拒否し、医師の診断書を求める言動等は受診者に対する受診妨害、医療選択の自由を奪うものであり、柔道整復師に対しては営業妨害及び名誉棄損にあたると考えます。

柔道整復師法17条について
施術の制限
骨折、脱臼の患部に対する施術は医師の同意が必要である。ただし応急処置を施す場合は、この限りではない。

(同意とは)
必ずしも施術の許可を仰ぐものではない。骨折や脱臼の化学的検査による判別が最大の目的である。

◆柔道整復師の業務範囲は、打撲・捻挫・骨折・脱臼の外傷に対して外科手段、投薬等の方法によらないで、応急的もしくは、医療補助的方法により回復を図ることを目的として行う施術とせれる(長野地松本支判昭和47年4月3日)

すなわち、骨・筋・腱についての損傷を外科手術や投薬を行わず回復に導くための施術を目的として、柔道整復師の業務範囲とします。

◆これらの事は、交通事故のみならず、診断書を求められる傷害補償について各種保険全般にもかかわることです。



20111220(火)

毎日の健康管理に温泉利用と入浴に一工夫を


毎日の健康管理に温泉利用と入浴に一工夫を

食習慣や運動習慣・・・毎日の習慣をかえるのは、大変ですね。無理せず、コツコツが基本です。
しかし、三日坊主。(汗)

そんな方には、毎日の習慣に何かを抱き合わせて、簡単に習慣をかえることも可能です。
食生活では、食べる順番をかえる、食器をかえる、運動習慣ではスポーツに執着せずに、体操系を行う、入浴方法をかえるなど、一工夫がポイントになります。

当院に通院する患者様から、よく以下のような質問を受けます。
◆普段、日常的に注意する点は?
◆普段は、どのようにケアするといいのか?

患者様の知りたい事は、今の状態と、生活中の注意点とケアについてです。
こればかりは、自分でできてしまえば、整骨院や病院なんぞ不要になるのですが・・。(笑)

でも、しかしです。治療とは施す側と受ける側との共同作業です。どちらかを疎かにする事もできません。

当整骨院には、遠くは釧路・鹿追・新得・清水・大樹・足寄・など遠方より来院される方も多く、治療も定期的にするのは、難しい方も多数。

突発的なケガについては、定期的かつ継続した治療が必要ですが、慢性的に痛みや苦しさをくり返す方には、日々日常でおこなうケアの方法を指導しています。
特に、温泉入浴やご家庭での入浴に一工夫をおすすめします。
リハビリの基本は、体温を上げ、動きやすい状態になったところから始まります。

入浴習慣とリハビリを抱き合わせた方法は、三日坊主の方でも、忘れずに実践できることでしょう。

温泉郷のHPでは全国の温泉療法に携わる専門家の登録と、リハビリに適した温泉施設の紹介をしています。

興味のある方は、一度チェックしてみてください。

http://www.onsenkyo.com/



20111216(金)

温泉~泉質別の効能~


医学的に治療効果のある温泉水を療養泉といいます。療養泉の泉質は、その主成分によって大きく9つに分類できます。日本の温泉は、温泉法によって「温泉分析表」を掲示することが義務づけられているので、その温泉が9タイプの泉質のうちどれに分類されるのか必ず明示されています。自分の体の症状と照らし合わせて、温泉選びの参考にしましょう。なお、含有成分が温泉法に定められた規定量に満たないものの、源泉での泉温が34℃以上である単純温泉も、療養泉の1つに数えられています。

 二酸化炭素泉(炭酸泉)
炭酸ガスの小気泡が肌につく泡の湯。低温であるが保温効果が強い。高血圧、動脈硬化、運動麻痺、筋・関節痛、打撲、切り傷、冷え症、更年期障害、不妊症によく、入浴と飲泉では慢性消化器病、慢性便秘によい。下痢のときは飲泉を禁ずる。

 炭酸水素塩泉(重曹泉、重炭酸土類泉)
肌がなめらかになる冷の湯。浴後清涼感がある。入浴と飲泉で痛風、糖尿病、肝臓病、胆石、慢性胆嚢炎、慢性消化器病によい。筋・関節痛、打撲、切り傷、慢性皮膚病などにもよい。高血圧症、腎臓病は重曹泉の飲泉は控える。


塩化物泉(食塩泉)
高齢者向きでよくあたたまる熱の湯。筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え症、慢性婦人病、月経障害、不妊症、病後回復によい。入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病、慢性便秘によい。高血圧症、腎臓病、心臓病、むくみのあるときは飲泉は控える。



 硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・苦味泉)
動脈硬化の予防になる中風の湯。石膏泉は入浴と飲泉で高血圧、動脈硬化、糖尿病、慢性皮膚病、打撲、捻挫、筋・関節痛によい。芒硝泉は高血圧、動脈硬化、外傷によく、入浴と飲泉で胆石、便秘、糖尿病、痛風によい。苦味泉は石膏泉、芒硝泉と同じ。


鉄泉(含鉄・銅泉)
湧き出したときは無色透明、空気に触れると褐色になる。入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病、痔によい。入浴は月経困難症、筋・関節痛、更年期障害、慢性皮膚病によい。褐色に濁った温泉水は効力が落ちている。強酸性の鉄泉は乾燥肌の人には向かない。


硫黄泉(硫化水素泉)
含まれる硫化水素ガスの匂いが特有。換気の悪い浴室では中毒を起こすことがある。刺激が強い泉質である。高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病、筋・関節痛、痔などによい。入浴と飲泉で慢性消化器病、糖尿病、便秘、痛風によい。乾燥肌の人には向かない。


酸性泉(明ばん泉)
肌にしみる強い刺激がある。湯ただれを起こすことがある。肌の弱い人は浴後真湯で流す。慢性皮膚病、慢性婦人病、月経障害、筋・関節痛、糖尿病によい。入浴と飲泉で貧血、慢性消化器病によい。高齢者で乾燥肌の人には向かない。


放射能泉
尿酸を尿から出すので痛風の湯という。温泉中に含まれる放射能は気体で湧き出した後は空気中に散ってしまうので全く心配はない。高血圧、動脈硬化、慢性皮膚病、慢性婦人病によく、入浴と飲泉で痛風、慢性消化器病、神経痛、胆石、筋・関節痛によい。


単純温泉
無色透明無臭で含まれる成分が薄く刺激が弱いため、入り心地がよく利用範囲は広い。高齢者向き。病後回復期の静養、手術後の療養、骨折・外傷後の療養によい。飲泉は軽い胃腸炎によく、また、尿量は増す。わが国では古来「中風の湯」「神経痛の湯」など名湯が多い。


社団法人 民間活力機構 温泉郷HPより抜粋



20111216(金)

いつもの入浴・温泉入浴でリハビリ~膝~


いつもの入浴・温泉入浴でリハビリ~膝~

いつもの入浴・温泉入浴で機能回復訓練

温泉療法や温泉リハビリの歴史は古く、日本では病気療養や保養の目的として湯治が知られています。
また世界の入浴スタイルの中でも日本の湯に浸かる風習は、珍しく、現代におけるリハビリ(機能回復訓練)には、入浴習慣は欠かせない一つであると考えます。

いつもの入浴、湯船での軽度な体操は関節や筋肉への負担を軽減しながら痛みを和らげて効果的な機能回復訓練ができます。のぼせに注意しながら患部に炎症性の腫れがない場合に有効です。

膝の訓練
①入浴後、体が温まり、動かしやすくなった頃、浴槽内で長座(足を伸ばし座る)の姿勢からスタートです。
②足首を動かします(同時にふくらはぎ筋肉のストレッチになります)
③背筋を伸ばした状態から左右交互に膝を曲がるところまで曲げ伸ばす動作を繰り返します。
④両膝を曲げながら両足を抱え込む動作
⑤関節の痛みが軽減したら、正座の練習(正座ができない場合は正座の真似の動作までを行う)
⑥無理に曲げ、頑張り過ぎない程度に行います。いつもの入浴時間の範囲内で行ってください。

入浴にひとくふう~交替湯~
温水と冷水を交互に入浴又は患部にかけ流しをして血管の収縮により血行を促進し鎮痛や保温の効果があります。
必ず、体が温まった頃に行ってください。
最後は必ず冷水で終了します。

冷水で終わる理由
冷水により一旦、血管が縮みます。
その後、浴室から室内に戻ると徐々に血管が拡張して血行が良くなります。
ここで注意をしなければならないのは、室内の温度の方が浴室よりも高くなければなりません。

注意事項
◆血圧の急激な変化に注意しましょう。
◆水分補給も忘れずに
◆無理や我慢は禁物
◆お湯の温度はやや低めにしましょう



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