2010217(水)

激しさと 焦げ臭さと 我慢強さと。


激しさと 焦げ臭さと 我慢強さと。

子牛の角焼きをしました

牛さんの絵を書くとき だいたい角を書くように 牛さんには角があります

赤ちゃんの時は生えてなくて 成長と共に にょきにょき出て来ます

だけど 角が生えたままだと お母さん牛になった時に人間に危害を与えてしまう場合があります

だから 小さいうちに 角を焼いてしまいます

角焼き作業は かなりの重労働

で 年に数回
対象となる子牛が4~6頭になったらやります

対象となる子牛は 2ヶ月以上なるべく早め
あんまり小さいと 角がどこにあるかわからないし 下痢など体調を崩している時も×
元気いっぱい 角焼きのストレスに耐えられなければなりません

また 体調不良で見送ったり 角焼きのタイミングによって切りそびれてしまった子牛
この子達はなるべく早めに切らなければなりません

角が大きくなると 焼くのも大変だし 力が強くなり 押さえるのが大変だからです


先日は4頭焼きました

生後4ヶ月くらいの子牛たち


まずは、箱に入れて 動かないように あちこちロープで引っ張り しっかり固定します

バリカンで散髪して角を出します

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散髪しないと あとでバイ菌感染してしまうのと しっかり焼けないから

おでこの方まで刈っていたので
「そんなに切るの??」って言ったら
「カッコ悪いしょ」

いちお オサレに仕上げてるようです(笑)


キレイに刈れたら
消毒液を含ませた脱脂綿でキレイに拭いて 消毒します

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拭きながら角の状態を見ます

発育が悪いと きれいに伸びず しわしわになるそうです
牛の年輪みたい


角は コテで焼くのですが
角が大きいと コテに入りきりません
そういう時は 専用のハサミで切ってから焼きます

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ハサミで切ると 血が出ます
血が出ると コテに血がついて コテの温度が下がってしまい 芯までしっかり焼けなくなるので あまり切りたくないようです

角が小さい牛は切らずに すぐにコテ焼き

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子牛は 熱く焼けたコテを 角に強く押し当てられるので 痛くて 熱くて 激しく暴れます
それをズレないように押さえつけて 角を焼きます
危ないので 私は 牛を結ぶロープを引っ張る事は出来ますが 子牛を押さえる手助けは出来ません

暴れる子牛を傷つけないように
歯をくいしばって頑張る夫

あたりには 角が焼け 周りの血や体毛が焼ける イヤな臭いが立ち込めます

やがて 暴れていた子牛がぐったりします

芯まで焼けると 痛みが麻痺して 大人しくなるそうです
こうなったら 終了のサイン

傷口に消毒液をかけたら おしまい

「よぉし 頑張ったな~」と ロープをほどいてあげ いつもの優しい夫に戻ります

頑張ったあとは いつもの場所につながれ お昼ごはんのエサをムシャムシャ

は~疲れた=3

こちらは 角を切ってから焼いた方  こちらは 角を切らずに焼いた方

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ちなみに この子達 双子ちゃんです♪


角焼きの日は なるべく 晴れた暖かい日にします

雨や雪が頭につくと 傷口が化膿しちゃうから

痛みのストレスに耐えられないと 体調を崩してしまうので 元気でお天気のいい日

そして 夫と助手の手が空いてる日

角焼きすると しばらく子牛たちは 夫を避けるそうです

「コイツ 痛い事するヤツだ」

あんなに 子牛の事を思いやりながら 焼いてるのに…
可哀想な役割です…






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マシュマロン
家事に 子育てに お仕事に忙しい毎日ですが、日々のちょっとした出来事を綴って行きたいなぁ~と思います。
気づけば5年。。。最近はすっかり放置ですが 温かく見守って下さいね<(_ _*)>

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