2009416(木)

黒い裾


幸田文「黒い裾」

親の代役として、人が亡くなるたびに手伝いに出かけさせられた、娘。

始めは普段着で、そのうち、喪服で。喪服を望んだその理由は、喪のたびにであう、一人の男性との淡い縁。

年を重ね、裾の擦り切れた、愛着のある喪服を取り出して、その喪服を着るために裾を切る。

喪という出来事を通して一人の娘の心の動きや思いを丁寧に書いた作品。

検索で「お通夜+着物」でいらしたかたがいましたので、早急に記事にいたします。

着物でお葬式に行かれる場合、普通は黒の喪服ですが、お通夜は、ひとつ紋のついた色無地をお召しになって、喪服の帯と小物を締めるのが一般的とされているようです。

色無地とは色一色の何も柄つけのない着物ですが、紋をつかうことによって、訪問着並みに格のあがる不思議な着物です。

あっ。

紋を付けるといっても加賀紋と呼ばれるおしゃれな紋ではなく、家紋ですよ。
五三の桐とか、丸に柏とか、丸に四菱とかの古臭い(笑)紋
です。

色無地の色は、赤・黄色系でなければ、まとうことができます。
でも意外なことにピンク系の灰桜というグレーがかったものも着用できます。
灰がきっとポイントなのでしょうね。

詳しい色については、着物の本にも書かれています。


亡くなったといえば、私にも喪と着物の話がひとつあります。
次回はそれについてかきますね。

喪について触れましたので、ここで故人のご冥福をお祈りいたします。







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