2009812(水)

秩序が守られるためには常に破壊されなければならない

考察×22

本の話である。

ほかにネタはないのかと問われたら、あることはあるが、
下ネタマンセーの内容なので、お上品な人たちから大声で影口をたたかれそうなので、やめた(笑

タイトルの言葉は、「生物と無生物の間」という分子生物学分野の先生が書かれた本の中の一文で、

「生物の特性は、自己修復することである」と定義していることの真骨頂を現していると思う。

何しろ借りた本なので、今手元にないので、「そんなよーなこと言ってたな」程度で、本当に本当に紹介するなんて申し訳ないのだけど、生物が一見いつもと変わりないようなこの体を維持するために、DNAレベルでは常に激しいスピードで入れ替わっているということの隠喩なのだ。


元素には同位体というものがある。
元素を構成する原子の中に陽子と中性子があり、その双方はたいてい同じだけ原子のなかに存在しているのであるが、時折、中性子の数が1個だけ多かったりするもので、このような場合原子の質量が重くなる。
重水素、とか重窒素とか耳にしたことがある人もいるかもしれない。

それである。

この重窒素を使ってマウスの細胞の中にそれらが取り込まれる速さを調べたところ、取り込まれてすぐに変換が始まる結果が出たという。
なぜそんなことが起こるかというと、細胞の一箇所におきたたとえばDNAの複製異常は、エントロピー増大の法則とやらでその異常を全身に広めてしまうからだ。

それで、タイトルの言葉が出てくるわけ。

状態を保存するために、解体して組みなおしてということを生物は続ける。


昨日の自分と今日の自分は眠りという擬似的死により隔てられる。もはや精神論ではなく遺伝子レベルでは常に変化が起こっているということは証明されてしまった。

変わり続けていくことが自然な本来の姿であって、それらは方丈記のたとえでも見ることはできる。

だから、つまんないこだわりはささと水に流して、頭を切り替えることは非常に大事だなーと分子レベルで思った。


ついでに、この本、めちゃくちゃわかりやすくて面白いです。
やっぱねえ、わかりやすいように伝えるってことはお釈迦さまの時代からの伝統だね


自分にとって何が一番大きな収穫だったかというと、PCR(ポリメラーゼチェーンリアクション)の意味がわかったこと!
※微量な遺伝子を増幅する、(または増幅するための装置)、これが発明されるまでは大腸菌によって遺伝子を増やしていたが、その速度は圧倒的に異なる

いやあ~~コレで科捜研の女がより面白く見ることができるってもんですよ。

ありがとー♪

あっ。

ところで、科学的詳細の部分は本を読んで漠然と覚えているしかない部分なので、詳細について細かく説明および訂正してくださる方は大歓迎ですが、ツッコミは柔らか~~くお断りいたします。

どうぞよろしくお願い申し上げます。






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