2009年11月24日(火)
いまでもトラウマ。
不安事項×7
“ | クレーム 語句の出展はウィキペディアから。 「クレーム(英: claim)は、原義では単に「要求」やその要求の正当性を主張することである(例:en:baggage claim)。日本での意味は苦情(くじょう)を指すが、他の意味では契約違反における損害賠償に関しても同語が用いられる。」ーリンク冒頭より抜粋 |
10年以上前の話。
これは私とって、本当に恥ずかしい話で、人様に聞かせるものではないのだけれど、思うことがあったので、カミングアウトすることにしました。
長いいきさつでした。
さてこの話には続きがあります。
夫はカタログを送られてきたとき、言いました。
「すげーなあ。メーカーのカタログを直して印刷するだけでもすごい費用のはずなのに、やって送ってきたんだ」
カタログは半年で発行しなおされるから、そのときにあわせて直して来たに過ぎないのだけど、その版下を直すには費用がかからないわけではないとは思う。
日本全国に配るカタログの版下を直させる妻!ということで笑っていた。
大物なんだか鈍いのかわからない夫だ←あとから怒られるな・・・(笑い
でも私はこの話をひたすら恥ずかしいと思っています。
私が悪いわけではありませんが、そのメーカーの対応を誠意があるとも悪意があるともとれず、恐ろしかったのです。
あの騒動はオチが、紙切れ一枚でごまかされたような気もしたからかもしれません。
いえ、日本全国としての評価なら誠意がある会社だと思います。
しかし、個人の言うことに、ここまでやってくるメーカーの姿勢は、大きすぎてあまりすぎ、義務と責任の恐ろしさを痛感しています。
もちろん、そのメーカーは、悪いメーカーではなく、おそらく日本一の会社で、さまざまな電器製品を作っている、すばらしい会社です。
西日本に顧客が多く、きめ細かいクレーム対応で会社を成長させてきたということはあとから知りました。
さらに、赤い冷蔵庫もその3年後には出ました。
今、そのメーカーに問い合わせをすると、そこだけは、「電話は録音されます」とアナウンスが入ります。
私が電話をかけたときは、そのアナウンスはなかったことを思うと、私はあの「言った言わない」が、システムすら変えさせたのかと思うことがあり、心底恐ろしいのです。
冷蔵庫の件で私はたしかにクレームを出しました。
しかし、先方には、どうだったのかと。
ウィキペディアには書かれています。
日本語ではクレームは、しばしばごり押しによる不当な強迫行為と混同されるケースも見られる。
私は決してとんでもないクレームを言ったつもりはありませんが、メーカーの対応は、私の言いがかりで、ごり押しだったからと思ったからこそ、このような対応をしたのかと。
恥ずかしいことです。
この出来事の直後に買った冷蔵庫、10年以上使って壊れたので、今年冷蔵庫を買い換えました。ちなみにメーカーはやっぱり別のところです。
いい加減笑い話にしたくて、ここで公開することをお許しください。
これは私とって、本当に恥ずかしい話で、人様に聞かせるものではないのだけれど、思うことがあったので、カミングアウトすることにしました。
私と夫は冷蔵庫を買い換えようとしていた。
私が、一人暮らしのときにかった冷蔵庫は、まだ使って3年もたっていなかったが、子供が生まれて、離乳食にはいると、200リットルにも満たない冷蔵庫には、食材などほとんど入らなかった。
しかし、なぜその小さな冷蔵庫を使い続けていたかというと、夫が両親の同居を私に約束させたからだ。
今は弟(夫の弟)がいるし家屋も古いし、すぐに戻れないが、3年以内には戻るから。
引越しのとき、大きな荷物は大変だし、なによりも実家に戻ったとき、大きな冷蔵庫は不要になるかもしれない。
いまほどリサイクルが叫ばれていたころでもなかったし、小さな冷蔵庫は、学生や一人暮らしの人が求めることはあっても大きな冷蔵庫を求める人はいなかった。
そういう背景があって、私は結婚当初から、きちんとした家具などを求めずに暮らした。
組み立て式の高さ100センチにも満たない食器棚、そこに自分でいくつかそろえていたものを入れたり、たりなくなったら100均で買い揃えたり。
ベッドなどもちろん用意もせず、畳の上に布団を敷いて寝、暖房器具はコタツのみだった。
私は結婚するために内地に行った。仕事では何回も出かけてたし、数ヶ月詰めるためにすんでいたこともあった。
しかし、実際に今まですんでいた北海道の乾燥した気候から、内地の湿気の多い重い空気の中で、生活するのは本当にきつかった。
それに心身ともに慣れるまで、5年はかかった。
海抜ゼロメートル地帯の重たい空気。しかもこのあたりは天井川があるくらいの地域で、もっと重たい。
とても口では言い表せないが、たとえ気圧といえども、その数値がわずかでも体にかかる負担は大きいのだとはじめて知った。
だから、しょっちゅう体調を崩して寝込んでいた。
子供が生まれても、最初のころはそれでもよかった。しかし、大きくなって、その体を自由に動かせるようになると、私の体は悲鳴を上げはじめた。
体を作るのに大切な食材は毎日買いに行かなければならない。しかし、子供の運動にも付き合い、調理のために毎日台所に立ち、子供が昼寝をしているときに一緒に寝られればいいのだけど、その間にそのほかの家事をしていると、休む時間はなかった。
しかも首都圏にすむ男の帰宅は、遅いのだ。
電車というものが、一直線ではない時間的コストのせいで、夫の通勤時間は往復4時間あった。
その時間も含めて仕事なのだ。
つまり、その分私が家事をし子供を見る。
夫が家に戻ってくれば、食事も要求される。早く休むことができない。
作っておいておけばいいじゃないという人がいるだろう。もちろんおかずは作っておいた。でも、夫が実家でされていたことを思うと、とても私はそれをしないということができないのだ。
しないがために離婚になったらどうするのか?
・・・まあ今なら根性がないからといえるけれど、当時はひ弱だったのだろう。
だから、私は、冷蔵庫だけは買い換えようと訴えた。
すくなくとも10年は使うからと約束をして、近所の電気屋さんに行き、めぼしいものを見つけて夫にも見てもらった。
なれない場所で、自分の親とも遠くはなれ、友人もいない場所での生活がどれほど苦しかったか。
私は、本当に必死だったと思う。
その必死さは冷蔵庫を買うときも同じだった。
夫が働いたお金を20万近く払うのだから、無駄にはできないと。
かなり生活に彩がほしかったらしく、私は、赤い冷蔵庫を選んだ。カタログは赤い冷蔵庫が真ん中においてあり、両側にクッションやいすが置いてあってオシャレだったので、その様子にあこがれたのかもしれない。
しかし、それは真正面からの写真しかなかった。両側は赤なのかどうかわからない。
私はそこを疑問に思って電気屋さんに聞いた。
「これ両側はどうなんでしょう。カタログでは見えないんですけど」
「そうですね、ちょっとわたしどももわかりませんね。メーカーに問い合わせてみましょうか」
と、カタログを見たら、問い合わせの時間は終わっていた。
「あ、じゃあここに電話すればいいんですよね、確かめてみます。それから決めます」
次の日、私はメーカーに電話をした。
「カタログのこの品番の冷蔵庫を買いたいと考えているのですが、カタログだとわからないところがあったので・・・」
「その商品は新製品ですね。うーんたぶん両側とも赤じゃないかな。」
「そうなんですか?赤なんですか?」
「うん、赤だと思います」
なので私は、その冷蔵庫を買った。
冷蔵庫が納品されるまで、私はとてもわくわくした。
新しい冷蔵庫、大きな冷蔵庫、買い物を減らして、子供と遊べる、一緒に休める、そんな期待はしていたかどうか忘れたけれど、とにかく私はわくわくしていた。
納品日が来た。
電気屋さんがダンボールにつつまれた冷蔵庫を運んできたとき、胸が高鳴った←大げさな(笑
ダンボールをはずして設置してみると、冷蔵庫の両側はただの白だった。
前面は赤、両側はしろ。
それが部屋の真ん中に置かれるとそのおかしさはやっぱり変だった。
私はつい漏らした。
「これ・・・両側は赤だってメーカーさんは言ってましたけど・・型番同じですか??」
小さなクレームだった。
しかし配送者はそれを持ち帰った。
そして電気屋さんから電話が来た。
「システムキッチン対応で、狭いところにはめ込むように作ったから、両側が白なんだそうです。」
「えっ・・・私メーカーに問い合わせたら、赤だって答えてくれましたよ??」
「お名前覚えていますか?」
「名前は覚えていないんですよ。でも男性でいつかけたかは覚えているんですが」
電気屋さんはその私の意見をメーカーにそのままつたえたらしい。
私はもう一度メーカーに電話をした。
「品番○○のこれ、前面は赤ですけど、両側も赤ですよね?」
「はい、そうです・・いやちょっとまってください、これは白です。」
「先日この品物の両側の色について、質問したのですが、そのときは赤って言ってましたけど。」
「この品番は、白なんですよ」
らちが合わないので、私は半べそになりながら電話を切った。
冷蔵庫がイメージと違っていたばかりでなく、その冷蔵庫が納品されなかった喪失感。期待が大きかった分、反動は大きかった。
そしたら、今度は電話が来た。
メーカーからだった。
「こないだ問い合わせで、赤だと答えたみたいなんですが、それが誰だかわかりますか?」
「覚えていません、でも赤だと答えたから、それにしました。そしたら白だったから、驚きました。」
メーカーの人は私に対して怒りをぶつけ始めた。
残念ながら、そのあたりの話は覚えていない。
だが、あんまり一方的に怒るので、私もだんだん腹が立ってきて、食い下がった。
「今後赤い冷蔵庫は出る予定がありますか?」
「ありません。カタログを直しますので、どうぞよろしく」みたいなことを言うので、
「わかりました、じゃあ、その直したカタログはきっちり送ってきてください。今回御社の冷蔵庫は買いませんが、今後はわかりませんので!!」
メーカー相手に売り言葉である(爆
しばらく冷蔵庫を見るのもいやだったが、手元にあるものはどんなに工夫しても容量が少なすぎて、別メーカーのものを買った。
それから半年して、カタログが本当に送られて来た。
私がほしかったものが幾分斜めから見た配置になって両側の仕様がわかるようになっていた。
長いいきさつでした。
さてこの話には続きがあります。
夫はカタログを送られてきたとき、言いました。
「すげーなあ。メーカーのカタログを直して印刷するだけでもすごい費用のはずなのに、やって送ってきたんだ」
カタログは半年で発行しなおされるから、そのときにあわせて直して来たに過ぎないのだけど、その版下を直すには費用がかからないわけではないとは思う。
日本全国に配るカタログの版下を直させる妻!ということで笑っていた。
大物なんだか鈍いのかわからない夫だ←あとから怒られるな・・・(笑い
でも私はこの話をひたすら恥ずかしいと思っています。
私が悪いわけではありませんが、そのメーカーの対応を誠意があるとも悪意があるともとれず、恐ろしかったのです。
あの騒動はオチが、紙切れ一枚でごまかされたような気もしたからかもしれません。
いえ、日本全国としての評価なら誠意がある会社だと思います。
しかし、個人の言うことに、ここまでやってくるメーカーの姿勢は、大きすぎてあまりすぎ、義務と責任の恐ろしさを痛感しています。
もちろん、そのメーカーは、悪いメーカーではなく、おそらく日本一の会社で、さまざまな電器製品を作っている、すばらしい会社です。
西日本に顧客が多く、きめ細かいクレーム対応で会社を成長させてきたということはあとから知りました。
さらに、赤い冷蔵庫もその3年後には出ました。
今、そのメーカーに問い合わせをすると、そこだけは、「電話は録音されます」とアナウンスが入ります。
私が電話をかけたときは、そのアナウンスはなかったことを思うと、私はあの「言った言わない」が、システムすら変えさせたのかと思うことがあり、心底恐ろしいのです。
冷蔵庫の件で私はたしかにクレームを出しました。
しかし、先方には、どうだったのかと。
ウィキペディアには書かれています。
日本語ではクレームは、しばしばごり押しによる不当な強迫行為と混同されるケースも見られる。
私は決してとんでもないクレームを言ったつもりはありませんが、メーカーの対応は、私の言いがかりで、ごり押しだったからと思ったからこそ、このような対応をしたのかと。
恥ずかしいことです。
この出来事の直後に買った冷蔵庫、10年以上使って壊れたので、今年冷蔵庫を買い換えました。ちなみにメーカーはやっぱり別のところです。
いい加減笑い話にしたくて、ここで公開することをお許しください。
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