20091214(月)

ヘビーユーザー

考察×22

今日はできるだけ批判精神で記事に挑みたいと思います。

【批判】情報を分析・吟味して取り入れることを指し、客観的把握をベースとして問題の解決に使われる注意深い思考
(careful and precise thinking)
前回書いた記事にいただいたコメントに、ヘビーユーザーという言葉がでました。
しかし、その言葉の意味は、お互い、定義がかなりずれていると知りました。
なので、いろいろ調べてみました。

まず、普通に検索をかけて引っかかるとウィキペディアを閲覧するかと思いますが、それにはこのように書いてありました。

ヘビーユーザー
コンピュータゲームや携帯電話などのメディアの利用時間が想定される平均的な利用時間よりも多い利用者

日本ではこのくらいの意味でとどまりますが、英米では、

製作者の想定を超えて、システムに支障が出るくらい、煩雑で長時間にわたって激しく(heavy)利用する者(user)
なので、英米では、ヘビーユーザーにはあまりいい意味はなく、むしろ否定的に使われます。

この言葉と対になるのは、日本ではライトユーザーという言葉になり、英米ではcasual user(一般ユーザーと訳していいのでしょうか)となります。

ちなみにライトユーザーの意味は次のようになります。
ライトユーザー
コンピュータゲームや携帯電話などのメディアの利用時間が、その利用者間において、想定される平均的な利用時間、ないし、それ以下の利用者

となります。転じて、初心者・素人とも言われます。

このヘビーユーザーとライトユーザーという言葉は、本来ならトラフィック(情報の流入・流出)の量の違いによってのみ区別されるのですが、マーケティングなどにこの言葉が入ると、メディアの利用頻度を示すための便宜上の分類で使用されることがあります

そうなると何が起こるかというと、議論や会議など何らかの成果が必要な場においては、あいまいなままの定義では、まずその定義をめぐって紛糾・・・揉める事になります。

さて、前回私は、ヘビーユーザーを、
CSSを駆使して使い勝手の向上を図り、自らシステム開発に代価を支払って参加している人と定義しましたが、これらは、今はパワーユーザーといわれるそうです。

システムをいじるのだから、トラフィックには長時間関わることになるわけで、その点はヘビーユーザーと重なる部分があるでしょう。
パワーユーザーはヘビーユーザーであるといえるかと思います。

パワーユーザーは、ネットを構築する上では、ポイントを守りかつ他所のポイントとつなぐので、とても重要な位置になります。ネットを構築する上では、最大限重要な人員です。

しかし、これらはあくまでも情報処理のためのこと。

先に述べた、マーケティングでの意味、メディアの利用頻度を示すための便宜上の分類となると、ヘビーユーザーは、最初に述べた定義に限られます。


これらのことを踏まえて、マイとかちのユーザーについて考えてみました。
12月12日の時点での、ブログ開設者は838人。そしてこのときの全ユーザー数は5663名。
838割ることの5663は、約0.15となります。つまり登録ユーザーの15%がブログを書いています。

ところが記事を書いているからといって、ヘビーユーザーであるとは限らないのです。
そして、記事を書いていないからといって、ライトユーザーでもないのです。

なぜなら、その定義は、想定の平均利用時間を越えるかそれ以下の違いだからです

目に見える部分では15%のユーザーが活躍していますが、コメントを書き込むだけのユーザー、見て情報を得るユーザーなど、いろいろな場面での使うユーザーの想定時間は定まっていないし、だから、平均利用時間はわかりません。

ええと、知っている方がいたら教えてください。
よろしくお願いします。

話は戻りますが、たくさん記事を書いているからヘビーユーザー、それは間違ってはいませんが、正しいともいえません。

それは長い記事を書くために時間のかかる人とかからない人がいるからです。

短くても、ゆっくり作る人もいれば、長くても一気に作る人もいる。
私は平均して0.5時間程度です。
ワードで下原稿を書いて、それが2時間かかることもありますが、接続は短い。回数は多いかもしれませんが、一回あたりの時間は非常に短いです。
それに普段はアクセスも多くないし画像も動画も少ない。

それに英米でヘビーユーザーが否定的なのは、システムを独り占めすることがあるからです。それをしてしまうと、日本の通信会社は制限をかけ、システムダウンを起こさせないようにします。
画像や動画をたくさん乗せている人は、トラフィックが多くなりますから、必然的に、このような扱いを受けることもあります。
つながるのに時間がかかる。それはヘビーユーザーのせいともいえます。

海外では速度を落とさないために、課金制にしているようですが、日本では先に述べたようにそれはしていません。
その代わり定額制にしています。

定額制においては、ライトユーザーがヘビーユーザーを支えている図式がまずあります。
ライトユーザーが増えると、収入が増えやすく、設備投資を増やしやすくなります。しかし、ライトユーザーが多ければ、設備投資の必要性は相対的に低くなります

そして、

ヘビーユーザーが増えると、収入は増えにくくなります。なので、設備投資をしにくくなります。けれど、ヘビーユーザーが多ければ設備投資の必要性は相対的に高くなる
そうなのです。

この小さなサイトでは毎日新しいユーザーが参入していると思いますが、それらがいつまでもライトユーザーであるはずはなく、一時的にヘビーユーザーに成長することもあります。
そしてその時には、システムを追いつめてシステム変更を余儀なくされることになります。
しかし、それらが、そのままでいることもなく、さまざまな事情でライトユーザーにもなりえます。

使い勝手を知っている、ここまで来たライトユーザーは、もっとも洗練された姿であり、あるいは正体をあらわにしたユーザーです
目的がきっちり決まって、それを超えることもなく、それを下回るわけでもない。システムを必要以上に使うこともなく、訳がわからないで使えないわけでもない。

とはいいましても、あくまでこれは使うことに重点を置いた定義です。


前回、一番の相違点は、【他者から求められるユーザーか否か】、ということであったと私は感じています。

しかし、他者からのアクセス数が多いからヘビーユーザーというのは何か違います。
そのアクセスは自分の起こしたものではなく、他人が起こしたもので、一時的にアクセスが増大することは誰の記事でもありえるからです。

・・・なにか違う。

なので探しました。
そして見つけたのは、アルファブロガーという存在。
これは世論に影響を与えているブロガーのリーダー格です。多くの人のアクセスを集め、影響力を持っています。しかし、その影響力は意外と少なく(?)5人に影響を与えればいいだけです。

海外ではa-listブロガーという存在があり、政治に影響を与えるなど実際に目に見えるような力を持っていますが、日本のアルファユーザーがそれらと同一という客観的データは存在しないので、このような数字になっているのでしょうか。

これをマイとかちに当てはめますと、影響にはいい影響と悪い影響がありますから、たとえば、好きな記事を書くユーザー、嫌いなことを書くユーザー、5人づつをユーザー全員に投票してもらえれば、アルファユーザーは決まりそうです。

なんでかっていうと、基準がないので、「印象に残るであろう」ということを影響というものにイコールとしたのですが。

しかし、それが決まったところで何か意味があるのでしょうか?

新規参入があれば、その度ごとに票を集めることになる。絶えずそんなことをしていることに大きな意味があるとは思えません。年に一回くらいのイベントなら面白いかもしれませんが・・・。

アルファブロガーは確かに、すごいと思います。アクセス数を集め影響力がある。
でも、別にアルファでなくても、こないだコメント欄でいただいたような、「支持します!」といってくださる方もいるわけですから(実はあまり意味がわかっていませんが、ありがとうございました)、アルファブロガーのすべての記事がアルファであるはずはなく、英雄の愚作というか、愚者の名作というか、そんなものもあるわけです。

いつまでもただのユーザーであるならば、どんなに記事を書いても、いつまでも横並びのユーザー。
むしろ、ヘビーユーザーになってしまうことは、システムを独り占めすることになるわけですから、使用料を払わなければならなくなるかもしれません。

記事をたくさん書けば書くほど、課金。
書くだけでなく読見続けるだけでも課金。

なんかそれも悲しいです。
回避策はいくつか考えても見ましたが・・・。
ずいぶん長くなりましたし、根拠も少ないので次回にします。

ですから結論としては、システムを構築する言語、オンラインの知識、インフラなど、そういった通信事業に関わる方面のことをいっぱい勉強して、パワーユーザーになればいいのではないかと思います。

そして自分だけのネット世界を構築する。

そうすれば、「自分の思うとおりのことが実現可能」、という優遇が受けられるのではないでしょうか?

これは私の主観に過ぎません。

ですが、そこにあるものに対してただ要求を強めるより、得策ではないか?と思います。


追記2009.12.22

しかし、他者からのアクセス数が多いからヘビーユーザーというのは何か違います。
そのアクセスは自分の起こしたものではなく、他人が起こしたもので、一時的にアクセスが増大することは誰の記事でもありえるからです


再読して、自分で気がついたのですが、

アクセスをトラフィックと考えたとき、情報量の多い記事をシステムを独占して読み込ませると考えれば、長い記事を持っている人は、ヘビーユーザーといえるかもしれません。

ただ、他者の【トラフィック移動命令による、データのダウンロードメモリの占有】という、全体的な視野から見ればあまり好ましい状態ではないという意味になってしまいます。
このあたりの感覚は、たとえば世界が100人の村だったらの【富】に似ています。
全世界の90%の富を5人のアメリカ人が持ち、残りの10%をそのほかの人々でまわしているとか。
ただ、このお話も20世紀末のお話ですので、情報としては古いことを念頭においてください。

というわけで、拡大解釈をすれば、たくさん記事を書いていて訪問者も多ければ(ページプレビューは情報の更新がされないこともあるのでとりあえず、除く)ヘビーユーザーといえる可能性も出てきました。






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