2010102(土)

日が短くなりましたね。

考察×22

10月に入り、昼の長さがこれからは一日一日短くなっていくわけですが、朝の日の出の時間もずいぶん遅くなりました。

特に今年は・・・一番暑い時期に20日も入院しましたので、あっというまに日が短くなった気がします。


最近の朝のことですが、パステル色のタオルを探している時に、色の区別がつかないことに気がつきました。
あれ?と思ってみると、部屋全体がグレー一色。
そこにあるオレンジのゴミ箱も、木目の美しい床も、コントラストの違うグレー一色。

たぶん、目に入る光の量が足りなくなり、明るさだけを感知していたのだと思います。一度気がつくと、あきらかに色のない世界だとわかるのです。
しかし、いつも見慣れた風景だから、脳が色を覚えていて、しっかり変換しているようなのです。

ドアを開けて光の量を多くすると、色彩がよみがえり、グレーの世界は、鮮やかな色のある世界に戻ります。



別の話もあります。

あ、ここからは、想像するとかなり痛い話になりますので、それが苦手な人は読まないほうがいいです。


入院していたのは、腰椎の一部が分離し、そのため狭窄がおき神経を圧迫して激しい痛みを起こしたからです。

今まで、手に油がかかったやけど、出産など、結構強い痛みを体験することはありましたが・・・この痛みは激しいですねえ・・・。

特に腰が痛くなったので、痛みをとるためブロック注射をしました。その時、身体を丸くするのですが、その時に足の筋をひねった気がしました。今回のことは、足にも影響したみたいです。

腰の痛みは徐々におさまりましたが、足は激痛に見舞われました。イタイイタイと、そんな名前の病気がありますが、本当にそれしか言葉が出ないくらいに痛いのです。
痛み止めの点滴も、座薬も、飲み薬もぜんぜん効きません。

例えようがないです。
あまりにもすごくて。

それでも強いていえば、虫に刺されて足が腫れて、膿んで、その痛みが太ももから足首まであるのに、ひざ周りを太い紐で強く縛られているような感じかなあ・・・・看護師さんに「腐ってませんか?」とたずねたくらい。


入院中には、痛みをとるために、レントゲンもMRIも撮りました。浅くですが、圧迫されている箇所はありました。

しかし、そこの圧迫は、痛みを訴えている箇所と神経のつながりが薄いのだそうです。そのために、内科も、もしかすると婦人科かも、ということでろくに歩けもしないうちに退院して、別の病院で検査をしました。

そこで婦人科の先生がおっしゃったのは、
「脳は痛みを覚えている」
という言葉。

脳の認識は、シナプスという神経回路の接続で行われますが、強い刺激で起こったことや、何回も繰り返し行われたことは、その神経回路を強めてしまい、それほどの刺激でもないのに、同じ回路を通して強い痛みがあるように誤解を起こすことがある・・・らしいのです。

最初に話した、うす暗い部屋での色の認識も、その働きによるものでしょう。


認識って、実は過去におきたことをなぞっただけの思い込みなのかもしれません。

もし、あなたが、

それでも強いていえば、虫に刺されて足が腫れて、膿んで、その痛みが太ももから足首まであるのに、ひざ周りを太い紐で強く縛られているような感じかなあ・・・・

で本当に痛くなったような気がしたら、それが脳の思い込みを体験した瞬間です。

実際の痛みは、体験したものしか知りえない、非常に共有しにくい感覚です。
でも、その思い込みは、時に共有しにくい感覚を共有しうることも出来るものでもあるようです。

それは、とてもありがたいことだと思います。
もっとも、勘違いという言葉もありますが・・・(笑


さて、私の足は今でもいきなり痛み出すことがあります。
しかし、これがまた面白いことに、ハイソックスや、レギンスや、または包帯を軽く巻いておくと、痛みが少なくなります。
痛覚と一緒に、圧覚を刺激することで、脳が混乱しているようで、実際は痛いのに、痛くないのです。
これもまた勘違い。

脳って不思議ですね。






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