2010年10月30日(土)
トラの悲劇
生き物を守りたい×7
特に定期新聞購買をしていない私の職場に、珍しく新聞がおいてありました。
それも、この記事の乗ったページだけ。そこにうつったトラの顔に引き込まれて、この記事を読みました。
で・・・COP10名古屋会議での争点のひとつに、先進国が発展途上国(または後進国)から、「医薬品の元となる動植物などの遺伝資源の公平な利用と利益配分に関する問題」があって・・・
えーと、つまり。
いわゆる発展途上国は豊かな自然に恵まれたところで、そこには先進国にはない、貴重な遺伝情報をもたらすサンプルがあるわけだ。
特に南アメリカは植物の宝庫だし、北アメリカはユーラシア大陸とは違う動物相があったり。東南アジアは密林があって、それが生き物をはぐくんでいる、と。
で、そういうサンプルを先進国に輸出することで利益を得ていた部分があるわけだ。でもDNAの研究ってのは実はすごく進んでいて、遺伝子情報ってのは複製修復が出来、(※1)その技術を応用すると、必要な部分は合成できるようになったので、先進国ではもういらないと言い出した。
ら、その今後発生する利益を分けろというのがあるわけで、その分けられた利益で自然保護をするというのだ。
まあ、そのあたりは、なんとなーく、わかる。
でもそれを植民地時代にまで遡って、そこから配分しろといっているらしい。
こうなってくると、は?って思ってしまう。
しかも先進国も、決して、ただで搾取したわけではなく輸入して、その合成技術を確立するまでには、莫大な資金を投入しているのだから、と譲らない。
日本では菅首相が、今年から3年にわたり、1620億円(20万ドル)を支援するって宣言してた。1年間で540億円の支援・・・(専業仕分けで切り詰めるより大金じゃないの?)
今、何か近いものがないかな~って調べたら、夕張市破産の負債額と一緒の額面だった・・・。
まあ、このあたりは、正直私は政治バカなんで、「は~~?そうですか、まあ支援も仕方ないと判断したならねえ」と首をひねりながらも、「でも無駄遣いはしないでね」というくらいになってしまうんだけど、ショックだったのは、スティーブンの言った、トラを商品として消費してはいけないということ。
とっ・・・トラの消費って。(゜д゜;)
自然ってのはいろいろな場面で人に利益をもたらすけれど、それが利権を生んで、そのために、環境破壊になったり環境保護になったり。
その利権争いに巻き込まれた生き物は、自然の流れというよりは、「人に利益を与えるために生かされたり殺されたりしているのだな」という見てみぬふりをしていた部分をあからさまにしたようでもあって。
それを悪いとか、良いとかいうことは、私にはできない。
けど、欲を膨らませすぎないといいなあって思ったりはした。
で、ここで最初のトップ画像の話になるのですが、(画像が悪くてすみません)ユーラシア大陸の東側一帯に生息していたトラはいまやロシアの一部と、東南アジア、インド、ネパールなどの一部にいるのみ。
加藤清正がトラ退治をしたのは、朝鮮出兵のときだったはずだから、あの頃には韓国にもトラがいたんですね。
※1そこについては非常にややこしいので、後から別記事にしてみます。でも読みたい??
それも、この記事の乗ったページだけ。そこにうつったトラの顔に引き込まれて、この記事を読みました。
トラ倍増サミット
毎日新聞 2010年10月25日(月)夕刊
寅年の22年までに、世界のトラの数を約7000頭に倍増させる。
ロシア、インド、中国などドラが生息する13カ国や国際機関が参加する保全のための国際ネットワーク「グローバル・タイガー・イニシアチブ」が11月、ロシアで初めての「トラサミット」を開く。
名古屋市の国連生物多様性条約代10回締約国会議(COP10=名古屋会議)でも28日に関連するイベントを開き、開発や密猟で絶滅の危機にあるトラの保護を訴える。イニシアチブに出資する世界銀行のケシャマ・バルマ担当局長は「トラの生息地はこの10年間で40%減った。厳しい現状に関心を持って欲しい」と話している。
トラは食物連鎖の頂点に立ち、シカなど草食動物をえさにして数を調整する役目を果たし、森林の生態系を維持するとされる。20世紀初頭、アジアとロシア極東で10万頭いたといわれるトラは、農地への転換や、道路建設などで森が破壊され激減。毛皮や漢方薬の原料となる骨を目当てにした密猟が追い討ちをかけ、現在は約3500頭と推定されている。ワシントン条約で国際取引が禁止されているが、現在も密猟や密輸は後を絶たない。
国境にトラの生息地が集中しているため、国を超えた対応策を講じようと世界銀行などが出資し、ネットワークを設立。絶滅を防ぎ、今後12年でトラの数を倍増させる目標を立てた。
ロシアのサンクトペテルブルグでのサミットは各国の首脳らが参加。トラの不法取引を防ぐための監視体制の構築や、生息地を保全しながら森林を計画的に開発する仕組みを取り込んだ「世界トラ回復プログラム」の合意を目指す。
野生動物の不法取引を監視する団体「トラフィック」のスティーブン・ブロード事務局長の話
30年前からトラの保護の必要性が訴えられてきたが、国家間の連携ができていなかった。今回はロシアや中国のような大国と、他の国が協力できるかどうかにかかっている。各国の首脳が集まることで、トラを商品として消費してはいけないという世界の強いメッセージになる。
で・・・COP10名古屋会議での争点のひとつに、先進国が発展途上国(または後進国)から、「医薬品の元となる動植物などの遺伝資源の公平な利用と利益配分に関する問題」があって・・・
えーと、つまり。
いわゆる発展途上国は豊かな自然に恵まれたところで、そこには先進国にはない、貴重な遺伝情報をもたらすサンプルがあるわけだ。
特に南アメリカは植物の宝庫だし、北アメリカはユーラシア大陸とは違う動物相があったり。東南アジアは密林があって、それが生き物をはぐくんでいる、と。
で、そういうサンプルを先進国に輸出することで利益を得ていた部分があるわけだ。でもDNAの研究ってのは実はすごく進んでいて、遺伝子情報ってのは複製修復が出来、(※1)その技術を応用すると、必要な部分は合成できるようになったので、先進国ではもういらないと言い出した。
ら、その今後発生する利益を分けろというのがあるわけで、その分けられた利益で自然保護をするというのだ。
まあ、そのあたりは、なんとなーく、わかる。
でもそれを植民地時代にまで遡って、そこから配分しろといっているらしい。
こうなってくると、は?って思ってしまう。
しかも先進国も、決して、ただで搾取したわけではなく輸入して、その合成技術を確立するまでには、莫大な資金を投入しているのだから、と譲らない。
日本では菅首相が、今年から3年にわたり、1620億円(20万ドル)を支援するって宣言してた。1年間で540億円の支援・・・(専業仕分けで切り詰めるより大金じゃないの?)
今、何か近いものがないかな~って調べたら、夕張市破産の負債額と一緒の額面だった・・・。
まあ、このあたりは、正直私は政治バカなんで、「は~~?そうですか、まあ支援も仕方ないと判断したならねえ」と首をひねりながらも、「でも無駄遣いはしないでね」というくらいになってしまうんだけど、ショックだったのは、スティーブンの言った、トラを商品として消費してはいけないということ。
とっ・・・トラの消費って。(゜д゜;)
自然ってのはいろいろな場面で人に利益をもたらすけれど、それが利権を生んで、そのために、環境破壊になったり環境保護になったり。
その利権争いに巻き込まれた生き物は、自然の流れというよりは、「人に利益を与えるために生かされたり殺されたりしているのだな」という見てみぬふりをしていた部分をあからさまにしたようでもあって。
それを悪いとか、良いとかいうことは、私にはできない。
けど、欲を膨らませすぎないといいなあって思ったりはした。
で、ここで最初のトップ画像の話になるのですが、(画像が悪くてすみません)ユーラシア大陸の東側一帯に生息していたトラはいまやロシアの一部と、東南アジア、インド、ネパールなどの一部にいるのみ。
加藤清正がトラ退治をしたのは、朝鮮出兵のときだったはずだから、あの頃には韓国にもトラがいたんですね。
※1そこについては非常にややこしいので、後から別記事にしてみます。でも読みたい??
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