2012年3月20日(火)
ランドセル
六年間息子の背中をいつも守ってくれた。
息子の成長と共に皮が破れ、肩口付近が割けそれでも直して使ってくれた。
六年前の今頃
私【買おうか・・・でも途中でリュックとか背負いだしたりしたら・・・】
息子「六年間大事に使うから僕は青いランドセルが欲しい」
どうしようか迷っていた自分の背中を押した息子の一言で母の心は決まった。
母子で生活していた我が家にとって安い買い物ではないが息子とした約束を守るため、翌日の午前中上司に理由を話し年休を貰いとにかく走った。
たった一つだけ残っていた青いランドセル。
吸い寄せられる様に近寄り手に取った。
私自身が一目惚れした色。
息子は気に入ってくれるか不安だった。
帰宅後、箱を開けた息子が嬉しそうに出して背負った。
「大事に使うね。」
息子より大きく息子が隠れてしまい担がれているような格好だった。
今となっては成長した息子の背中に大木のセミの様になった。
約束どおり六年間本人なりに大事に使っていた。
雨の日も風の日も息子と共に過ごしたランドセル。
息子だけの秘密を隠してくれていたランドセル。
お疲れ様。
そしてありがとう。
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