食べある記（北海道内）(154)

　今回のプチ家出の記念すべき麺食１軒目は、森町の太田屋さんです。

　昭和１３年創業の、町内では最も長く営業しているお店だとか。



　チャーハンやカレーもあります。



　森町だけに「もりそば」を注文。（笑）



　冷麦くらいの太さの蕎麦です。コシは、そんなに強い方ではありません。短いのも混じっていますが、量は多いような気がします。そばツユは、少し辛めのきりっとしたタイプです。



　森のもりは、非常に食べやすいそばでした。

　ごちそうさまでした。

　この日の２軒目は、鶴居村のホテルＴＡＩＴＯさんのレストランです。鶴居村には、初めて足を踏み入れました。



　実は、ここにたどり着くまでには、ずいぶん時間がかかっています。
　市町村別麺食率（？）を高めるために、鶴居村の市街地を走り回ってそれらしき食堂系のお店を探したのですが、なかなか見つからず、あっても定休日だったりして…。
　あきらめて帰ろうとしたとき、目に入ったのがこのホテルだったのです。


　たまたま入ったそのレストランで、思いがけない出会い（この場合は「出合い」か）がありました。
　かつて同じ職場で働いてもらっていた、臨時職員の女の子がいたのです。２年ぶりくらいでしょうか。まさか十勝から釧路に移ってきていたとは知りませんでした。（驚）


　再会を祝して（？）頼んだのは、ざるそばです。




　「小さな村のおシャレなホテル」といった佇まいで、ちょっと泊まってみたいな、と思わせるものがあります。


・ホテルＴＡＩＴＯ…鶴居村鶴居西１丁目

　この日の食べ歩きの１軒目は、別海のレストランはまなすさんです。



　別海のご当地グルメと言えば、別海ジャンボホタテバーガー。とっとりバーガーグランプリで、ご当地バーガー日本一に輝いたこともあります。

　もちろん、このお店のメニューにもありましたが、麺食中心の食いしん坊主の注文は、当然のようにラーメンです。しかも、やっぱり醤油です。



　きっちり、まじめに作りました、という感じの昔風食堂ラーメンの優等生といったところでしょうか。

　アットホームな店内はなかなかの居心地。厨房も和気あいあいで、みなさん、楽しそうに仕事をされていました。

　ボリュームのある若鶏カツ定食が一番人気のようです。


・レストランはまなす…別海町別海旭町94

　観光案内所のおねえさんに教えてもらった、標津ではただ１軒のラーメン専門店とか。
　全国展開のチェーン店ですが、北海道内ではここだけのようです。



　メニューが豊富なので、何にするかさんざん悩んだ結果、こってりラーメンの正油味にしました。



　鶏白湯のスープをベースに、元ダレを変えることで、味のバリエーションを増やしているとのこと。チェーン店とは言いながら、個人の裁量に任されている部分もあるようです。


　こってりではありますが、後口よく食べやすい仕上がりとなっています。

　とても話し好きで、チャーシューのつくり方のコツなども教えてくれる、気さくな女将さんでした。

・らーめんランド標津店…標津町北3東1（北方領土館そば）

　霧多布は2度目の訪問。相変わらず霧がかかっています。

　市街地の中心部にある蕎麦屋さんです。地元名産の昆布を練りこんだそばということで有名です。



　「昆布そば」を頼むつもりで入ったのですが、「普通のかい？」と問われ、「普通でない、特別なのがあるの？」と聞くと、「善そば」というのがあるとのこと。
　それじゃあと、その善そばを注文。



　少し黄色みを帯びた細めの10割そばです。コシはそんなに強くありません。
　3種類の昆布がついてきます。炙りおぼろは、そばへ散らす。昆布チップは箸休め。手掛けおぼろは、そばつゆに入れて…とそれぞれ指示が書かれていますので、そのように。



　結論としては、「普通の昆布そばを頼むべきだったかな」。
　昆布そのものが好きな人には、善そばが良いかと思われます。


　こちらのお店にも「皮かしわ」がメニューにありました。女将さん（？）のお話では、厚岸の玉川本店さんを意識しているようです。

　それよりも、「らーめん始めました」の張り紙が、すごく気になりました。
　次は、ぜひ挑戦したいものです。


・そば処　善…浜中町霧多布東２