食べある記(北海道外)(69)


201565(金)

信越・北陸の飲み・食べある記(12日目)小千谷~三条~村上


信越・北陸の飲み・食べある記(12日目)小千谷~三条~村上

 さて、今回の食べある記としては最終日を迎えました。

 蕎麦部門のトリにふさわしく、小千谷のへぎそばです。一度食べたいと思い続けていたものの一つです。

 道の駅でたまたま出会ったオジサンご推奨のうちの1軒、元祖小千谷そば・角屋(小千谷市林町)さんです。創業は、明治22年だそうです。

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 人生初の「へぎそば」! 2人前を注文。

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 きれいに整え、並べられた蕎麦の姿が美しいですね。ひと口分にしては、やや多めかなといった分量に小分けされています。

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 つなぎは布海苔を使用。コシの強さとその歯応え、さらにのど越しの良さが特長です。
 そば汁は甘辛中庸タイプで、そばをダップリとくぐらせてもすいすい食べられます。
 2人前は多いかなと思いましたが、なんなくスルっといけちゃいました。完食です。


 ラーメン部門のトリをつとめるのは、燕三条ラーメンです。
 新潟はそばが有名ですが、知る人ぞ知るラーメン王国で、燕三条地区は背脂チャッチャ系ラーメンが主流のようです。

 コンビニ前で知り合った地元の男女2人組の話では、背脂の量がハンパなく、血管が目詰まりを起こすのではないかと心配になるような店もあるとか。「命がけで食べてください」との忠告を受けました。(笑)
 そんなおススメのうちの1軒、いこい食堂(三条市林町)さんです。

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 大油、中油、油なしの3タイプから選べるようになっているので、無難に中油にしておきました。

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 麺は極太ストレートの平打ちで、ほとんどうどんのような形状です。

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 醬油色が濃く、味もそれ相応に強めの仕上がりとなっていますが、みじん切りのタマネギがさりげなくサッパリ感を誘発しているようです。

 強烈なパンチのある一杯。これはハマりますね!

 客のほとんどは地元の方らしく、その人気ぶりがうかがえます。良い店を教えてもらいました。ありがとうございます。


 さて、新潟のホテルが満室だったため、全く予定していなかった村上市まで北上しました。

 ↓ 村上駅

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 村上駅前にあるホテル・トラベルインにチェックイン。市内散策後、ホテルのすぐ隣の伊呂波さんで食事がてらの一杯です。

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 ↓ フナベタという魚(カレイの一種)の刺身です。

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 隣に座っていた、元野球少年(新発田の野球名門高卒)と地酒談議となりました。
 ご当地村上の〆張鶴が好きという私に対して、もう一つの地元の酒・大洋盛の、特に「紫雲」がうまいと力説。あげくには、その「紫雲」をわざわざオーダーして私にごちそうしてくれました。(←店を出てから、まだ開いている酒屋さんに駆け込み、「大洋盛・紫雲」を買い求めてしまいました!)


 ↓ 〆張鶴の蔵元・宮尾酒造

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 ↓ 大洋盛の蔵元・大洋酒造(←訂正:田村酒店さんでした)

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 今回は、蔵元めぐりのような旅でもありました。



201564(木)

信越・北陸の飲み・食べある記(11日目)小諸~十日町市


信越・北陸の飲み・食べある記(11日目)小諸~十日町市

 この日の朝食は、今回の旅で初のホテル食。
 バイキング形式でしたが、食べ歩きを控えているので食べる量はグッと抑え気味です。

 懐古園(小諸城址)では蕎麦をいただくことに決めていました(旅に出る前から)。入るお店も2軒ほど候補を決めていたのですが…いずれも開店時間まで待たなければならないようです。

 そんな時、目に入ったのがこのお店、純手打そば・古城軒さん。懐古園内にあります。

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 ざるそばにしました。(トップ画像も)

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 盛りのいいこと!太細入り混じった手切りの田舎蕎麦。すいすいといくらでもお腹におさまっていきます。

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 これから北海道に帰るところと知ると、店のご主人が「これでも飲んで、元気に帰ってよ~」と冷えた栄養ドリンクを1本手渡してくれました。(大嬉!)

 そのおかげか睡魔におそわれることもなく、小布施~飯山~十日町と順調に走行。長野県から新潟県に入りました。


 十日町市で夕食がてら入ったのは、道の駅のおネエさんにすすめられたうちの一軒、ZIKKAさんです。地元密着型のお店なのかな。

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 いろいろとオモシロソーなお店です。昼は、おふくろの味的食堂らしいのですが…。

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 まずは生ビールに…通しはワラビのお浸し。
 煮菜(にいな…野沢菜の古漬けを煮たもの。母の知恵的料理)、栃尾あげ、しょうゆの実など、地元色の濃い食べ物を中心に注文します。

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 塩分さえ気をつければ、ヘルシーなものばかりです。


 さて、それではそろそろ日本酒をと、地酒の天神囃子を注文すると…セルフですがあちらでどうぞ……が、これ↓です。

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 何と蛇口から…!驚きです。(茶どころにある小学校では、蛇口からお茶が出ているのを見たことがありましたが)

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 特区第一号のどぶろくなんてのもありました。

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 酒屋さんに3本しかないというのをムリに持って来てもらい、お土産にさせていただきました。

 この店一番のおススメは牛スジの煮込み。肉系はあまり食べない私ですが、これはイケました。マスターなかなかやるじゃない!(←日本酒にもどぶろくにもピッタリ!残念ながら画像はありません)


 十日町のおいしい夜は、まだ始まったばかりです。



201563(水)

信越・北陸の飲み・食べある記(10日目)松本~白馬~千曲


信越・北陸の飲み・食べある記(10日目)松本~白馬~千曲

 今回の旅も天気は良好!雨に降られたのは、輪島の夜寝ている間だけです。

 ただ、天気が良くてもスッキリとした山並みが見えるわけではないのは、十勝の日高山脈と同じです。


 白馬村で昼食です。何軒かの蕎麦屋さんを何となくやり過ごし、町外れに差しかかったところにあるお店にしました。

 お食事処たかはしさんです。

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 年配のご夫婦がやられているごく普通の食堂ですが、「おろしそば」の幟類が目立ちます。
 はたして、店一番のおススメは「辛味おろしそば」とのこと。それにします。
 まず、お通しのように出されたのが、数種類の漬け物&煮物類。野沢菜やら菜の花やら、オバちゃんの解説つきです。

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 ↓ 辛味おろし蕎麦(ぶっかけタイプ)です。(トップ画像も)

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 このお店のご自慢は、器類をすべて有田焼のものにしていることのようで、それも随分古いものらしいのです。
 丼などは、100年以上経っていると仰ってました。

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 加えて、山の名や観光のポイント、村の名物…と話は尽きません。

 …かれこれ1時間ほども居たでしょうか。肝心の蕎麦がどんなだったかさっぱり覚えていません。話に聞き入っていたので、写真を写すので精一杯でした。(笑)


 長野と言えばおやきですね。まだ、食べたことがないので、どこかで…と思っていました。

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 長野市に向かう途中の道の駅・中条で、その機会がやってきました。

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 ミックスにしました。中身は、野沢菜、切干大根、ニンジン、シイタケ、ネギです。

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 惣菜風のものが入っているので、おやつと言うよりは軽い食事のイメージですね。ヘルシーそうでなかなかよろしい。


 長野市は、善光寺が7年ぶりのご開帳ということでひどく混雑しているらしいので、金沢と同じようにスルーさせてもらいました。(←人ごみが嫌いなもので)

 お隣の千曲市に泊まることにしました。更埴市などが合併してできた市です。

 屋代駅前にある居酒屋・庄やさんで夕食(?)です。

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 ↓ 2~3人前はあろうかと思われる庄や盛り(1000円)。

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 ↓ お酒を升で受けるのはよくありますが、ここはさらに皿が…

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 こぼれた酒を合わせると、およそコップ3杯分くらいにはなっています。のん兵衛には嬉しいサービスですね。(真澄・純米吟醸)

 ↓ 野菜サラダだってご覧のとおり

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 盛りの良さ、値段の手ごろさ……「のん兵衛ごころ」をくすぐりまくるお店でした。



201562(火)

信越・北陸の飲み・食べある記(9日目)松本編


信越・北陸の飲み・食べある記(9日目)松本編

 さてさて、私の大好きな松本市にやって来ました。どことなく理知的で、文化の香り高い感じのする街だと思います。松本城があるせいかもしれません。

 トップ画像は、松本駅です。

 市内散策前にとりあえず昼食をということで、駅周辺で最初に目についたお店、郷土料理の和利館さんです。

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 夜は居酒屋さんのようなので、さほどこだわりのない蕎麦かもしれないと一瞬危惧しましたが、どうしてどうして。

 注文したのは、もりそばです。

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 霜下の蕎麦粉・安曇野の生わさび、源智の井戸の湧き水を使用しているという、かなりこだわりのあるお店のようです。

 細めの田舎そばですが、しっかりとしたコシがあります。これって信州そばの特長かもしれませんね。タイプです。


 松本城を一周して、あらゆる角度からの撮影を終え、ホテルへの帰り道、裏通りのような目立たない場所で蕎麦屋さんを発見!
 思わず入ってみたくなるビジュアル。築120年を超える町屋だとか。なかなかの風情です。

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 松本手打ち蕎麦 丸周さんです。

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 十割自家製粉そば(数量限定)にしてみました。

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 ここでも、最初の一口は塩で味わうことをすすめられました。八ヶ岳山麓産の丸抜きを石臼で自家製粉し、粗挽きとブレンドしているとのこと。
 コシの強いそばで、そば汁との相性もばっちり!

 信州・松本…ハズレがありませんね~。レベル高いッす!


 さて、夜はどこで飲もうかな。ご心配なく!ちゃんと散策中に当たりを付けておきました。(笑)
 ホテル近く(と言うよりはすぐ隣)の蕎麦居酒屋・みよ田さんです。

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 小せいろがついたセットもの、店長おまかせコースです。

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 どの料理も満足のいくものばかりで、ゆったりと食事できました。

 〆に出てきたそばは超極細で、のど越しもよくコシもあるというタイプ。そば汁との相性も絶妙というしかありません。

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 ちなみにお酒は、地酒・アルプス正宗(北アルプス・冷酒)にしました。これはお初です。

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 会計時、女性店員さんに何気なく聞いてみました。
 「松本は蕎麦屋さんが多いようだけど、おススメのラーメン屋さんなんてあるの?」
 すると彼女、「ありますよ!個人的に大好きなお店が。味噌ラーメン専門のお店ですけど」。
 その言い方が、自信たっぷりのように感じたので、お腹はもう限界に近かったけれどムリして行ってみる気になってしまいました。

 パルコ向かいにある、麺匠・佐蔵さんです。酒蔵を改装したお店のようです。

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 券売機で「佐蔵みそらぅめん」をチョイス。

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 コクのあるまろやかタイプの味噌ラーメンで、坦々麺的味わいのニューウェーブサッポロ系に近いものを感じました。北海道の人間には全く違和感はないでしょう。

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 隠れて見えない調理場、麺のゆで加減は注文不可など、なかなかウルサイ感じのするお店ですが、接客は丁寧でなんの問題もありません。

 醬油派の私にも、味噌のうまさが伝わるラーメンでした。信州味噌の底力かもしれませんね。

 ムリして来てよかった~ッ!!



201561(月)

信越・北陸の飲み・食べある記(8日目)飛騨古川・高山散策編


信越・北陸の飲み・食べある記(8日目)飛騨古川・高山散策編

 初めて飛騨古川を訪ねました。前回、高山に来た時は、調査不足でここの存在を知らなかったのです。


 ↓ 白壁土蔵のしっとりと落ち着いた街並み

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 ↓ そんな一角にある蕎麦正なかやさん(三之町)

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 飛騨ざるそばを頼みました。(トップ画像も)
 飛騨荘川産の蕎麦粉を使用しているそうです。

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 そば本来の味わいを楽しむため、ひと口目は塩(岩塩)でお召し上がり下さいとのことでした。



 そして、数十年ぶりの高山です。

 有名観光地はどこも、アジア系外国人の姿が目につきますね。元気いっぱい大きな声で話しているので、すぐわかります。

 ↓ 高山陣屋

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 ↓ おなじみの赤い橋

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 ↓ 古い街並みをくぐり抜け…

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 ↓ 宮川にかかる鍛冶橋を渡り…

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 ↓ 渡った先に見えるのが、飛騨高山中華そば 鍛冶橋さんです。

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   Мサイズにしました

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   醬油色は濃いけれど、しょっぱくはありません

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   極細の縮れ麺。高山の昭和の味といったところでしょうか




 夜は、駅前にある八角亭さんへ

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 飛騨牛ホルモンの味噌焼で生ビールを一杯だけ…

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 かくて、高山の夜は更けゆくのです。



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 ABOUT
食いしん坊主
日本全国を歩き回り、美しい風景を写真に撮り、美味しいものを食べ(特にラーメン・日本そばなどの麺類)、地酒を飲み、合間には山菜・キノコ採りを企んでいます。ちょっと欲張りかも…。

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