2020年10月1日(木)
あったらいいなぁ
わたし×301
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私が小さい時の写真は2枚しかない。
小さい時ってのは小学生の前の年齢の時。
今思うと家にカメラなんてものがなくて、
だから写真がないんだと思う。
小学校の通信簿に書かれていたのが
「とにかく大人しい」
「積極性がない」
「ひっこみじあん」
今では想像もつかない事が書かれていたけれど。
保育所の時は隅っこでよくシクシクと泣いていたそうだ。
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そんな私にはたったひとつだけ、
思い出がある。
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みなしごハッチ。
よくテレビで見ていた、らしい、
と昔から両親に言われていた。
自分でテレビを見ていた、という記憶がないんだけど。
でもハッチにまつわる自分らしい記憶がある。
音更の農家で育った私がある日家族でデパートに行く。
見たこともない色んな物が売っていて、
自分なりにちょっとワクワクしていた。
そこでハッチの大きいぬいぐるみと出会った。
私は多分、「あっハッチだ、テレビのなかのハッチだ、」
と驚いたんだと思う。
こんなモノが売っているなんて、当然、知らない。
はじめて、買ってほしいと思った。
というもの、私はそれまでぬいぐるみとか人形とか、
そういったおもちゃ的なものは一切持っていなかった。
そういうものを見たことがなかったので、
知らなかったんだと思う。
でもこんな性格だから当然、両親には言えない。
はずかしくて言えないのだ。
よくスーパーとかで「買って!買って!買って!」と
大声で泣きながら懇願して、
おかーさんから「ダメ!」と一蹴される
あのよくある場面には、私はなれなかった。
両親にくっついてデパートの中を歩く私の表情に
父親がいち早く感づいたらしく、
(多分、少しふて腐れていたんだと思う)
何か買ってほしい物があるのか、と聞いたらしい。
すると私がハッチの売り場に歩いて行って、
指をさしたらしいのだ。
買ってほしいとも、このハッチのぬいぐるみ、とも言わず、
下を向いて指だけ差したらしいんだ。
その姿がなんとも可笑しかったらしく、
父親はことあるごとにこの話を私にした。
父親があんまりこの話をするからなのか、
それとも私のどこかに記憶があるからなのか、
とてもよく覚えている。
そしてみごとにハッチのぬいぐるみを買ってくれたんだ。
2段ベットの柱にぶら下げていたハッチ。
頭にひもが付いていて、下げれるようになっていた。
多分20cmくらいあったと思う。
嬉しくて嬉しくて。
でも抱いて寝たり、どこかへ一緒に行ったりしない。
何故ならそれすらも、恥ずかしかったからだ。
ただベッドにぶら下げて、見つめる日々。
いまでも人前で泣いたりしている子供を見ると、
あんなワガママを、自分の感情を出せる
子供って羨ましいと、今でも思う。
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もう何十年も前の物なのに、
まさかネットでないよなと検索したら、
そっくりなのがあった。
何年か前のクレーンゲームの景品らしい。
私の記憶の中では、そっくりだ。
サイズもこの青と黄色の色具合、首に巻いたスカーフ、
手足がぶらんとしている様。
どっかに、あったらなー。
こんな思い出を何故か最近よく思い出す。
多分、母親が亡くなった年齢に自分が近づいているから、
なんだろーなと思う。
小さい時ってのは小学生の前の年齢の時。
今思うと家にカメラなんてものがなくて、
だから写真がないんだと思う。
小学校の通信簿に書かれていたのが
「とにかく大人しい」
「積極性がない」
「ひっこみじあん」
今では想像もつかない事が書かれていたけれど。
保育所の時は隅っこでよくシクシクと泣いていたそうだ。
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そんな私にはたったひとつだけ、
思い出がある。
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みなしごハッチ。
よくテレビで見ていた、らしい、
と昔から両親に言われていた。
自分でテレビを見ていた、という記憶がないんだけど。
でもハッチにまつわる自分らしい記憶がある。
音更の農家で育った私がある日家族でデパートに行く。
見たこともない色んな物が売っていて、
自分なりにちょっとワクワクしていた。
そこでハッチの大きいぬいぐるみと出会った。
私は多分、「あっハッチだ、テレビのなかのハッチだ、」
と驚いたんだと思う。
こんなモノが売っているなんて、当然、知らない。
はじめて、買ってほしいと思った。
というもの、私はそれまでぬいぐるみとか人形とか、
そういったおもちゃ的なものは一切持っていなかった。
そういうものを見たことがなかったので、
知らなかったんだと思う。
でもこんな性格だから当然、両親には言えない。
はずかしくて言えないのだ。
よくスーパーとかで「買って!買って!買って!」と
大声で泣きながら懇願して、
おかーさんから「ダメ!」と一蹴される
あのよくある場面には、私はなれなかった。
両親にくっついてデパートの中を歩く私の表情に
父親がいち早く感づいたらしく、
(多分、少しふて腐れていたんだと思う)
何か買ってほしい物があるのか、と聞いたらしい。
すると私がハッチの売り場に歩いて行って、
指をさしたらしいのだ。
買ってほしいとも、このハッチのぬいぐるみ、とも言わず、
下を向いて指だけ差したらしいんだ。
その姿がなんとも可笑しかったらしく、
父親はことあるごとにこの話を私にした。
父親があんまりこの話をするからなのか、
それとも私のどこかに記憶があるからなのか、
とてもよく覚えている。
そしてみごとにハッチのぬいぐるみを買ってくれたんだ。
2段ベットの柱にぶら下げていたハッチ。
頭にひもが付いていて、下げれるようになっていた。
多分20cmくらいあったと思う。
嬉しくて嬉しくて。
でも抱いて寝たり、どこかへ一緒に行ったりしない。
何故ならそれすらも、恥ずかしかったからだ。
ただベッドにぶら下げて、見つめる日々。
いまでも人前で泣いたりしている子供を見ると、
あんなワガママを、自分の感情を出せる
子供って羨ましいと、今でも思う。
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もう何十年も前の物なのに、
まさかネットでないよなと検索したら、
そっくりなのがあった。
何年か前のクレーンゲームの景品らしい。
私の記憶の中では、そっくりだ。
サイズもこの青と黄色の色具合、首に巻いたスカーフ、
手足がぶらんとしている様。
どっかに、あったらなー。
こんな思い出を何故か最近よく思い出す。
多分、母親が亡くなった年齢に自分が近づいているから、
なんだろーなと思う。
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