2011年8月4日(木)
『お台場・船の科学館・休止へ』
海・船ネタ記事×64
東京、お台場に一見、船と見間違えるような建物があります。(右手に見えるオレンジの小さな船は、初代南極観測船『宗谷』)
この建物。ご存知の方も多いと思いますが、日本財団が運営する、海運国日本をはじめ世界の船舶の歴史や、現在・未来を模型や実物で展示・紹介する施設『船の科学館』として永年親しまれてきました。
展示の中には屋外で係船されている、奇跡の船として名高い初代南極観測船『宗谷』や青函連絡船『羊蹄丸』等の実船も含まれ、貴重な文化遺産として語り継がれるものと信じてきたものです。
しかし残念な事に、来月平成23年9月30日(金)をもって、南極観測船『宗谷』を除き、公開休止(リニューアルオープンは未定)と、青函連絡船『羊蹄丸』については、閉館の上、無償譲渡先を探すこととなり、譲渡先が見つからない場合、解体の運命を辿る事となってしまいます。
施設の老朽化と、船舶に至ってはこの経済状況下にあって、一民間財団が維持管理に必要な費用を捻出できなくなったというのがその理由のようですが、これら文化遺産を後世に残す事も日本人として、海運国の国民として必要を大いに感じます。
見納めにならないことを祈りたいですが、これら展示資料を当分目に出来ないことも確か、東京方面へ御用のある方は急ぎの見学をお勧めします。
この博物館は主に地下1階から3階までの巨大な展示スペースに、船の歩み・・から始まる、さまざまなテーマで展示がされています。数え切れないほどの模型による展示、中には実際のタンカーのエンジンや船体のカットなど巨大なものまで、観るほどに圧倒される展示がびっしりです。
一つの乗り物に着目した博物館で、これだけの規模のものは珍しいでしょう。
こちらは戦艦・大和の1/50模型。呉・大和ミュージアムの1/10模型が完成するまでは、精密再現のものとしては、国内最大級でした。
大和をはじめ、軍艦の歴史も、模型を連ねて展示されていて大戦艦から自衛隊護衛艦、潜水艦までを幅広く紹介。
海上保安庁・巡視船のコーナーも精密な模型がびっしりと並びます。こちらの写真は、北海道で馴染み深い巡視船「そうや」の精密模型。
巡視船も模型として並ぶと商船や軍艦とは又違った迫力とカッコよさがあります。
貨物船たちも、『船が運ぶ』というタイトルでさまざまな種類の船が模型展示されています。自動車運搬船・一般貨物船・ばら積み船・タンカー・LPG船・LNG船・冷蔵貨物船・・etc、ほとんどが1/100~1/50で、そのビックなスケールと精密さに圧倒されます。
見覚えのあるカーフェリーも鎮座しています。
こんな民間フェリーや豪華客船も所狭しと並びます。
模型だけ見て回っても一日いや二日あっても足りないくらいの博物館なのです。
沢山の模型たちとともに封印されてしまうのは、やはり寂しいですね。
勿論、現代の船だけでなく、樽廻船や菱垣廻船などの和船の木造模型も・・釘などを使わず、実船同様に組まれた模型(写真が無くてすいません)は世界的にも貴重なものであることは間違いないでしょう。
その他、実際の潜水艇や潜水服、様々な装備品も広大なスペースで展示されています。
大きなプールでラジコン船を、舵輪を回して操縦できるラジコンコーナーは大人も子供も一緒になって遊べるコーナーとして、親子連れや修学旅行生の姿で賑わう場所となっていました。
この『船の科学館』見納めとならない事を祈りたいですが、9/30(金)の公開最終日以降は、当分の間、目にすることが出来なくなります。リニューアルされるとなると模型も更新されて現在の展示物は見られなくなることも考えられます。船舶史に関心を持つ方のみならず、興味のある方は、飛行機に飛び乗ってでも見ておく価値はあるかとも思います。閉館前に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか?
9月30日(金)の閉館日までは、大人通常700円の入館料が200円に・18歳未満通常400円の入館料が100円に、それぞれ破格で見学できます。
最後に科学館本館のリニューアルオープンが早い時期に叶う事を願って、また、羊蹄丸の保存が叶う事を祈って、本日の記事を締めさせて頂きます。
詳しくは→『船の科学館』ホームページ
『夏休み・工作教室』は、定員となりましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。お問い合わせありがとうございました。
工作教室詳細はこちら→夏休み工作教室
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
この建物。ご存知の方も多いと思いますが、日本財団が運営する、海運国日本をはじめ世界の船舶の歴史や、現在・未来を模型や実物で展示・紹介する施設『船の科学館』として永年親しまれてきました。
展示の中には屋外で係船されている、奇跡の船として名高い初代南極観測船『宗谷』や青函連絡船『羊蹄丸』等の実船も含まれ、貴重な文化遺産として語り継がれるものと信じてきたものです。
しかし残念な事に、来月平成23年9月30日(金)をもって、南極観測船『宗谷』を除き、公開休止(リニューアルオープンは未定)と、青函連絡船『羊蹄丸』については、閉館の上、無償譲渡先を探すこととなり、譲渡先が見つからない場合、解体の運命を辿る事となってしまいます。
施設の老朽化と、船舶に至ってはこの経済状況下にあって、一民間財団が維持管理に必要な費用を捻出できなくなったというのがその理由のようですが、これら文化遺産を後世に残す事も日本人として、海運国の国民として必要を大いに感じます。
見納めにならないことを祈りたいですが、これら展示資料を当分目に出来ないことも確か、東京方面へ御用のある方は急ぎの見学をお勧めします。
この博物館は主に地下1階から3階までの巨大な展示スペースに、船の歩み・・から始まる、さまざまなテーマで展示がされています。数え切れないほどの模型による展示、中には実際のタンカーのエンジンや船体のカットなど巨大なものまで、観るほどに圧倒される展示がびっしりです。
一つの乗り物に着目した博物館で、これだけの規模のものは珍しいでしょう。
こちらは戦艦・大和の1/50模型。呉・大和ミュージアムの1/10模型が完成するまでは、精密再現のものとしては、国内最大級でした。
大和をはじめ、軍艦の歴史も、模型を連ねて展示されていて大戦艦から自衛隊護衛艦、潜水艦までを幅広く紹介。
海上保安庁・巡視船のコーナーも精密な模型がびっしりと並びます。こちらの写真は、北海道で馴染み深い巡視船「そうや」の精密模型。
巡視船も模型として並ぶと商船や軍艦とは又違った迫力とカッコよさがあります。
貨物船たちも、『船が運ぶ』というタイトルでさまざまな種類の船が模型展示されています。自動車運搬船・一般貨物船・ばら積み船・タンカー・LPG船・LNG船・冷蔵貨物船・・etc、ほとんどが1/100~1/50で、そのビックなスケールと精密さに圧倒されます。
見覚えのあるカーフェリーも鎮座しています。
こんな民間フェリーや豪華客船も所狭しと並びます。
模型だけ見て回っても一日いや二日あっても足りないくらいの博物館なのです。
沢山の模型たちとともに封印されてしまうのは、やはり寂しいですね。
勿論、現代の船だけでなく、樽廻船や菱垣廻船などの和船の木造模型も・・釘などを使わず、実船同様に組まれた模型(写真が無くてすいません)は世界的にも貴重なものであることは間違いないでしょう。
その他、実際の潜水艇や潜水服、様々な装備品も広大なスペースで展示されています。
大きなプールでラジコン船を、舵輪を回して操縦できるラジコンコーナーは大人も子供も一緒になって遊べるコーナーとして、親子連れや修学旅行生の姿で賑わう場所となっていました。
この『船の科学館』見納めとならない事を祈りたいですが、9/30(金)の公開最終日以降は、当分の間、目にすることが出来なくなります。リニューアルされるとなると模型も更新されて現在の展示物は見られなくなることも考えられます。船舶史に関心を持つ方のみならず、興味のある方は、飛行機に飛び乗ってでも見ておく価値はあるかとも思います。閉館前に是非一度訪れてみてはいかがでしょうか?
9月30日(金)の閉館日までは、大人通常700円の入館料が200円に・18歳未満通常400円の入館料が100円に、それぞれ破格で見学できます。
最後に科学館本館のリニューアルオープンが早い時期に叶う事を願って、また、羊蹄丸の保存が叶う事を祈って、本日の記事を締めさせて頂きます。
詳しくは→『船の科学館』ホームページ
『夏休み・工作教室』は、定員となりましたので、お申し込みを締め切らせていただきました。お問い合わせありがとうございました。
工作教室詳細はこちら→夏休み工作教室
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
コメント(2件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。