2011年9月25日(日)
大戦を支えた船/北艦展出展作品から
お客様作品×42
第二次大戦中の話・・戦時標準船と言うものが大量に作られました。その船団を、先週小樽市で行われた『北艦展(北の艦船模型展)』に出展された佐藤氏の模型と共にお話を進めていきます。
戦時標準船とは、主に輸送任務に付く輸送船を同じ規格の船(標準船)として作ることで、工期の短縮、建造費・材料の節約などを経て大量に増産されました。
輸送船団を組んで前線への物資輸送に当たったのがこれらの船たちですが、敵国の攻撃による輸送船の喪失が著しいなかこのような輸送船を作り続けることで前線の生命線を保ち続けたのでした。
日本でも標準船は作られましたが、今日はアメリカで増産された『リバティ・シップ(リバティ船)』を取り上げてみます。
この船は従来のリベット工法(合板をリベットでつないで作る、手間のかかる工法・・タイタニックの映画で船体を見るとリベットで細い板を継ぎ合わせた船体が見て取れます。)をやめ、ブロック工法(船体を分割してつくり最後に溶接して一隻の船としてつなぎ合わせる)とよばれる工法を積極的に使い、その発達にも貢献しました。この工法でリバティ船は1ヶ月に一隻のペース作られたといいます。平行して何隻も建造されたので1日当たり3隻のペースで竣工していたといいます。
突貫工事ゆえの設計の詰めの甘さから来る疲労損傷事故なども多くあった事も有名でしたがそれが技術革新の材料となり
、そのブロック工法は現代の造船にそのまま引き継がれています。今ではこのブロック工法が大型船建造では当たり前の工法となっています。
終戦が近くなると日本でもこのブロック工法で海防艦などとして艦艇建造がなされ、信頼の置ける堅牢性から、終戦後は巡視船などとして活躍しました。
終戦までに作られたリバティ船は2500隻余を数え、戦火を生き残ったものは、民間の商船としてその後も長く活躍。世界経済を支えました。現在も2隻のリバティ船が現存しています。「ジェレマイア・オブライエン」と「ジョン・W・ブラウン」この2隻は記念艦として保存されているばかりでなく、実際に航行できる状態で保存(動態保存)されています。
これだけ大きな船が、実際に動く状態で保存されているなんて、すごいですね。
佐藤氏の『リバティ船』船団ラインナップ、各船の特徴を資料を基に忠実に再現、同型ながら僅かに違う船橋や煙突、装備品その他の位置の違いを再現しています。艦船模型というと戦艦や巡洋艦・駆逐艦などが取り上げられがちですが、戦線を支えた裏方達も忘れずに目を向けたいと思います。
ラインナップ写真の各船名・・
前列左から『アンドリュー・マルシャルク』『アルドラ』『スカルプター』『ポーキュパイン』『シベール』『エドガー・アランポー』『サムソン』
後列左から『ポール・ハミルトン』『カルロス・カリーヨ』『ジョン・W・ブラウン』『アイザックシャーブレス』『アレクサンダー・メジャース』『スティーブン・ホプキンス』『ベンジャミン・ハリソン』
今日は大戦の裏方、現代造船技術の礎となった船『リバティー・シップ』のお話でした。
ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。
ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。
作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。
今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。
☆雑貨コーナーでは、三周年記念企画・第二弾『秋の海雑貨・イルカさんと海の仲間&ハワイアンの小物たち』も好評開催中です。
☆可愛いヨットなどインテリアで楽しめる木製の船たちが入荷 ¥1200~
☆お部屋のアクセントに・・灯台の木製置物30cm~50cmまで多数入荷 ¥2100~
本日もご来店お待ちしております。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
戦時標準船とは、主に輸送任務に付く輸送船を同じ規格の船(標準船)として作ることで、工期の短縮、建造費・材料の節約などを経て大量に増産されました。
輸送船団を組んで前線への物資輸送に当たったのがこれらの船たちですが、敵国の攻撃による輸送船の喪失が著しいなかこのような輸送船を作り続けることで前線の生命線を保ち続けたのでした。
日本でも標準船は作られましたが、今日はアメリカで増産された『リバティ・シップ(リバティ船)』を取り上げてみます。
この船は従来のリベット工法(合板をリベットでつないで作る、手間のかかる工法・・タイタニックの映画で船体を見るとリベットで細い板を継ぎ合わせた船体が見て取れます。)をやめ、ブロック工法(船体を分割してつくり最後に溶接して一隻の船としてつなぎ合わせる)とよばれる工法を積極的に使い、その発達にも貢献しました。この工法でリバティ船は1ヶ月に一隻のペース作られたといいます。平行して何隻も建造されたので1日当たり3隻のペースで竣工していたといいます。
突貫工事ゆえの設計の詰めの甘さから来る疲労損傷事故なども多くあった事も有名でしたがそれが技術革新の材料となり
、そのブロック工法は現代の造船にそのまま引き継がれています。今ではこのブロック工法が大型船建造では当たり前の工法となっています。
終戦が近くなると日本でもこのブロック工法で海防艦などとして艦艇建造がなされ、信頼の置ける堅牢性から、終戦後は巡視船などとして活躍しました。
終戦までに作られたリバティ船は2500隻余を数え、戦火を生き残ったものは、民間の商船としてその後も長く活躍。世界経済を支えました。現在も2隻のリバティ船が現存しています。「ジェレマイア・オブライエン」と「ジョン・W・ブラウン」この2隻は記念艦として保存されているばかりでなく、実際に航行できる状態で保存(動態保存)されています。
これだけ大きな船が、実際に動く状態で保存されているなんて、すごいですね。
佐藤氏の『リバティ船』船団ラインナップ、各船の特徴を資料を基に忠実に再現、同型ながら僅かに違う船橋や煙突、装備品その他の位置の違いを再現しています。艦船模型というと戦艦や巡洋艦・駆逐艦などが取り上げられがちですが、戦線を支えた裏方達も忘れずに目を向けたいと思います。
ラインナップ写真の各船名・・
前列左から『アンドリュー・マルシャルク』『アルドラ』『スカルプター』『ポーキュパイン』『シベール』『エドガー・アランポー』『サムソン』
後列左から『ポール・ハミルトン』『カルロス・カリーヨ』『ジョン・W・ブラウン』『アイザックシャーブレス』『アレクサンダー・メジャース』『スティーブン・ホプキンス』『ベンジャミン・ハリソン』
今日は大戦の裏方、現代造船技術の礎となった船『リバティー・シップ』のお話でした。
ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。
ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。
作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。
今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。
☆雑貨コーナーでは、三周年記念企画・第二弾『秋の海雑貨・イルカさんと海の仲間&ハワイアンの小物たち』も好評開催中です。
☆可愛いヨットなどインテリアで楽しめる木製の船たちが入荷 ¥1200~
☆お部屋のアクセントに・・灯台の木製置物30cm~50cmまで多数入荷 ¥2100~
本日もご来店お待ちしております。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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