2011104(火)

船の科学館が公開を休止・青函連絡船『羊蹄丸』最後の一日!


船の科学館が公開を休止・青函連絡船『羊蹄丸』最後の一日!

東京お台場にある船舶・海運についての啓蒙に役立ってきた博物館『船の科学館』が9月30日(金)公開最終日を迎え、無期限の公開休止に入りました。

施設の老朽化や展示内容が古くなってきている事が主な理由で、再開には施設の補修と展示物の総入れ替えなど、多額の費用もかかるからでしょう、当分の間公開を休止する事となりました。

それに伴い、上の画像手前に写る青函連絡船『羊蹄丸』も年間の維持費が高額に上るため無償譲渡先を選定中で、いずれ今の場所を離れて行く事になります。隣に並ぶ南極観測船『宗谷』はこれまでどおり展示が続けられますが『宗谷』とともに東京お台場のシンボルともなっていた『羊蹄丸』がこの場所を去ると聞くと、特に連絡船を身近に感じてきた北海道民としては寂しさを感じます。

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公開最終日、沢山の見学者が来館、関心の高さが伺えました。この博物館は1974年(昭和49年)に開館、日本の海運・造船・海洋開発・周辺海域の保安などに関する展示を、実物や模型を駆使して伝える文字通り船が主役の博物館で、日本財団が主に競艇の収益金を元に海事振興を目的に運営してきました。船について学ぶ事のみならず、海運国でもあり海運依存率の高い日本を知るにはとても優れた施設でした。

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海運・船の歴史についてのコーナーを食い入るように見る来館者達。世界の船の歴史に始まり、日本の船舶輸送の大型化や戦争に翻弄された歴史などを、数え切れない船の模型を使い説明しています。一点一点を納得行くまで見てまわるととても一日では足りませんでした。

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こちらは、実際に動かされた、大型船のエンジン部分、3階建て程の高さにそびえる巨大なエンジン。今にも動き出しそうで、見ているだけでその鼓動が伝わってっくるようです。

模型だけでなくこのような巨大構造物もスペースを惜しまず実物をつかってわかりやすく説明しています。その他の船舶用エンジンや、船に使われる鋼材の断面など、実物そのままの展示は迫力がありました。

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こちらは、軍艦史の展示コーナー。上の画像は50分の1の縮尺で作られた、戦艦『大和』の模型です。大和の全長が263mですからこの模型の全長は実に5m以上、幅と高さを感じながら目にするとそれ以上に感じます。呉の大和ミュージアムの10分の1の『大和』模型が出来るまでは国内で精密さでは一番の『大和』の模型でした。その他同じ50の分の1のスケールで作られた『三笠』を含め多数の軍艦模型が展示されていました。

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タイタニックが進水して100年となる今年、企画展としてタイタニックの企画展示も行われていました。処女航海が1912年ですから、あの事故からは来年がちょうど100年目となります。

このコーナーでは、進水式の模様や、船内備品の展示、就航時の絵葉書や乗船券なども展示。処女航海で沈んでしまった船だけにほとんどが海の藻屑となったことからも残った資料は少なく、数少ない貴重な資料がならぶこの展示は内容の濃いもで、最終日を締めくくるのにはふさわしい展示だったように思います。

『船の科学館』はリニューアルの準備に入るようですが、再開はまだ未定とのこと、『船の科学館』が更に内容の濃いものとなってオープンする事を祈りつつ、この場所では見納めとなった、青函連絡船『羊蹄丸』とは、新天地での変わらぬ形での再会が叶う事を祈りたいものです。

今日は、東京お台場『船の科学館』最後の一日の模様でした。


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本日もご来店お待ちしております。


船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク






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十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

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