2011年10月16日(日)
『南極大陸』TBS記念番組から・・南極観測船『宗谷』
ホビー×69
今日は天気が回復、気温も上がり、心地よい秋の日曜日となりましたね。こんな日は外で運動やイベント参加、家で昼寝・・と、何をしても心地よいものです。
さて、今日はまたまたホビーコーナーからなのですが、本日から放送のTBS開局60周年記念番組『南極大陸』から記念パッケージの南極観測船『宗谷』のプラモデルの紹介をかねて、奇跡の船とも呼ばれた南極観測船『宗谷』の話を進めてみます。ちなみに写真のプラモデル・・縮尺は1/350のフルハルモデル(船底まで全船体を作りこむもの)でドラマと同じ、第一次南極観測時の仕様のモデルです。
南極観測といえば、置き去りにされながらも過酷な南極の冬を生き抜き再び観測隊との再会を果たした樺太犬『タロ』と『ジロ』の話が有名ですが、この観測船『宗谷』も抜きでは語れません。
南極観測船『宗谷』。太平洋戦争を生き残るという、奇跡とも言うべき幸運を持つ船が、終戦間も無い日本の積極的な行動で更なる過酷な任務に挑むシーンは見ものです。
南極観測船『宗谷』は1936年10月31日、旧ソ連の耐氷貨物船として発注され、ボロチャエベツの名で進水しました。第二次大戦の直前の世界情勢が絡みソ連には引き渡されず貨物船『地領丸』(辰南商船)として完成。その後は栗林商船へのチャーター船として北日本で活躍し北海道とも大変縁の深い貨物船として物流を担ったのでした。
1940年に入り軍部はこの船を正式にを軍籍に入れ、そのとき初めて『宗谷』と言う名がつけられました。特務艦『宗谷』として数々の任務に赴き、戦禍のなか致命傷にもなりかねない攻撃を幾度と受けながらもいずれも奇跡的に生還したのでした。
終戦を迎えた『宗谷』は、引き揚げ船として、引き揚げ業務にも携わり、2万人近い人々に無事祖国の土を踏ませるという偉業を成し遂げました。
その後『宗谷』はその名をそのまま継ぎ、休むまもなく海上保安庁巡視船として、灯台補給船としての任務をこなすことに。灯台補給船時代の『宗谷』は、灯台守の手記を映画化した映画『喜びも悲しみも幾年月』で当時の現役の姿で登場します。
そして『宗谷』の本当の力が試されるときが・・・
1956年日本の南極観測への参加が決まると、その輸送手段として候補に上がった船の中から改造予算の問題や耐氷構造そして船としての運の強さを買われて抜擢されたのが宗谷でした。
極地航行向きの船に造り変えられた『宗谷』は、馴染みのオレンジが映える船体に塗り替えられ、その後計6回の南極観測任務に赴き数々の功績を残しました。
1962年に後継の観測船『ふじ』にその役割を譲った後は北海道で再び巡視船としての任務に就くことに。その間は凍りに閉じ込められた漁船団を救出するなど、持ち前の砕氷性能を生かし北の海で活躍しました。
1978年現在の巡視船『そうや』と交代するまで、巡視船として1000名以上の命を救った事には、ますますの頼もしさを感じます。
現在は、東京お台場の『船の科学館』前で保存され余生を過ごしています。一般公開されているので私たちは今でもその船内をくまなく見てまわる事ができます。実際ドラマのロケも保存されている実物の『宗谷』船内で行われましたので臨場感はお墨付きかもしれません。ドラマ放映後は一度は訪れたい場所ですね。
さて奇跡の船と呼ばれた南極観測船『宗谷』ですが、進水からまもなく74年にもなるわけで、当然ながら老朽化のため保存には多額の費用がかかっています。多くの人にその歴史を知ってもらい、後世に残していかなければならない日本戦後復興のシンボルでもあります。
下に南極観測船の保存基金のページをリンクしておきますので貴重な産業遺産の保全に興味がある方・保存に志をという方は是非ご覧下さい。
宗谷保存基金のページ
ここからは1/350・南極観測船『宗谷』キット紹介です。
キット内容、このプラモデルでは、船体は勿論、細かなクレーンや貨物艙ハッチやウインチなど第一次観測の際の船体の構造を忠実に精密に再現しています。
高級感のある台座固定用のスタンドも付いていて、完成後はケースなどに入れると博物館のミュージアムモデルのような展示が楽しめるキットです。
ドラマを見ながら作れば、気分も盛り上がります。
パッケージ完成写真、この1/350南極観測船『宗谷』プラモデルキットはこのパッケージの第一次観測時のほか第二次、第三次と改装を重ねた『宗谷』の姿もキット化されているので、それぞれ作り比べ、並べてみるのも面白いでしょう。
南極観測船『宗谷』第一次南極観測隊・TBS開局60周年記念『南極大陸』パッケージ版 定価¥4830
日曜日の夜はドラマを観ながらキット製作で盛り上がってみてはいかがでしょう。
ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。
ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。
作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。
今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。
少年の頃の夢を、男のロマンに・・・本日もご来店お待ちしております。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
さて、今日はまたまたホビーコーナーからなのですが、本日から放送のTBS開局60周年記念番組『南極大陸』から記念パッケージの南極観測船『宗谷』のプラモデルの紹介をかねて、奇跡の船とも呼ばれた南極観測船『宗谷』の話を進めてみます。ちなみに写真のプラモデル・・縮尺は1/350のフルハルモデル(船底まで全船体を作りこむもの)でドラマと同じ、第一次南極観測時の仕様のモデルです。
南極観測といえば、置き去りにされながらも過酷な南極の冬を生き抜き再び観測隊との再会を果たした樺太犬『タロ』と『ジロ』の話が有名ですが、この観測船『宗谷』も抜きでは語れません。
南極観測船『宗谷』。太平洋戦争を生き残るという、奇跡とも言うべき幸運を持つ船が、終戦間も無い日本の積極的な行動で更なる過酷な任務に挑むシーンは見ものです。
南極観測船『宗谷』は1936年10月31日、旧ソ連の耐氷貨物船として発注され、ボロチャエベツの名で進水しました。第二次大戦の直前の世界情勢が絡みソ連には引き渡されず貨物船『地領丸』(辰南商船)として完成。その後は栗林商船へのチャーター船として北日本で活躍し北海道とも大変縁の深い貨物船として物流を担ったのでした。
1940年に入り軍部はこの船を正式にを軍籍に入れ、そのとき初めて『宗谷』と言う名がつけられました。特務艦『宗谷』として数々の任務に赴き、戦禍のなか致命傷にもなりかねない攻撃を幾度と受けながらもいずれも奇跡的に生還したのでした。
終戦を迎えた『宗谷』は、引き揚げ船として、引き揚げ業務にも携わり、2万人近い人々に無事祖国の土を踏ませるという偉業を成し遂げました。
その後『宗谷』はその名をそのまま継ぎ、休むまもなく海上保安庁巡視船として、灯台補給船としての任務をこなすことに。灯台補給船時代の『宗谷』は、灯台守の手記を映画化した映画『喜びも悲しみも幾年月』で当時の現役の姿で登場します。
そして『宗谷』の本当の力が試されるときが・・・
1956年日本の南極観測への参加が決まると、その輸送手段として候補に上がった船の中から改造予算の問題や耐氷構造そして船としての運の強さを買われて抜擢されたのが宗谷でした。
極地航行向きの船に造り変えられた『宗谷』は、馴染みのオレンジが映える船体に塗り替えられ、その後計6回の南極観測任務に赴き数々の功績を残しました。
1962年に後継の観測船『ふじ』にその役割を譲った後は北海道で再び巡視船としての任務に就くことに。その間は凍りに閉じ込められた漁船団を救出するなど、持ち前の砕氷性能を生かし北の海で活躍しました。
1978年現在の巡視船『そうや』と交代するまで、巡視船として1000名以上の命を救った事には、ますますの頼もしさを感じます。
現在は、東京お台場の『船の科学館』前で保存され余生を過ごしています。一般公開されているので私たちは今でもその船内をくまなく見てまわる事ができます。実際ドラマのロケも保存されている実物の『宗谷』船内で行われましたので臨場感はお墨付きかもしれません。ドラマ放映後は一度は訪れたい場所ですね。
さて奇跡の船と呼ばれた南極観測船『宗谷』ですが、進水からまもなく74年にもなるわけで、当然ながら老朽化のため保存には多額の費用がかかっています。多くの人にその歴史を知ってもらい、後世に残していかなければならない日本戦後復興のシンボルでもあります。
下に南極観測船の保存基金のページをリンクしておきますので貴重な産業遺産の保全に興味がある方・保存に志をという方は是非ご覧下さい。
宗谷保存基金のページ
ここからは1/350・南極観測船『宗谷』キット紹介です。
キット内容、このプラモデルでは、船体は勿論、細かなクレーンや貨物艙ハッチやウインチなど第一次観測の際の船体の構造を忠実に精密に再現しています。
高級感のある台座固定用のスタンドも付いていて、完成後はケースなどに入れると博物館のミュージアムモデルのような展示が楽しめるキットです。
ドラマを見ながら作れば、気分も盛り上がります。
パッケージ完成写真、この1/350南極観測船『宗谷』プラモデルキットはこのパッケージの第一次観測時のほか第二次、第三次と改装を重ねた『宗谷』の姿もキット化されているので、それぞれ作り比べ、並べてみるのも面白いでしょう。
南極観測船『宗谷』第一次南極観測隊・TBS開局60周年記念『南極大陸』パッケージ版 定価¥4830
日曜日の夜はドラマを観ながらキット製作で盛り上がってみてはいかがでしょう。
ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。
ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。
作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。
今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。
少年の頃の夢を、男のロマンに・・・本日もご来店お待ちしております。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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