2011年10月22日(土)
熊出没注意・・新世代熊を作った人間
その他×126
雨が降り始めましたが、秋の週末いかがお過ごしでしょうか?
今日は海の話を書く時間が無いので、番外編で山の話を書いてみることにします。
トップの画像は、『林道で熊に遭遇・・』ではなくて、新得町は佐幌の『ベアマウンテン』での一コマです。鉄格子入りのバスから眺める景色ですが、鉄格子が無い状況でこんな風景に出会ったら、気持ちの良いものではありません。
昨秋は我が夫婦それぞれが帯広近郊の別な場所で熊さんに遭遇、近年、人里での人と熊との遭遇率が高くなっていますが、今年はこの異常気象に、ついに札幌市中央区にも出没と世間は大騒ぎしていますね。
つい先日も上士幌町で停車中の車を熊が襲うというニュースが流れました。
夏の異常気象で餌となる木の実がほとんど実らなかった事で冬篭りを前にした熊たちは必死です。そして餌を求めて人里へ・・
ベアマウンテンで見た熊さんの写真を見ながら、そこで伺った熊の生態と現状をさらりと書いてみます。
上の写真でわかるとおり熊の目は非常に小さく、視力も非常に弱いそうです。はっきりと見えるエリアは至近距離に限られ、周りの情報は、ニオイと音で把握しているそうです。
突然熊に出くわして痛ましい事故に至る例がありますが、たいていが人間がこちらの存在を熊が認識できる手段で伝えていないケースです。山に入るときはこんな熊さんの都合も考えなければなりません・・・
生息域?が重なっている我々人間は相手の事を良く知り、注意を払わねばいけませんね。
こちらはお昼ね中の熊さん・・愛玩動物のような寝姿ですが熟睡しているわけではありません。熊は一生熟睡することなく、常にうつらうつらで聞き耳を立てながら休んでいるそうです。食物連鎖の頂点にいても、周囲からいつ迫りくるか分からない危険に常に怯えているのです。
そんな状況に置かれた熊が、突然現れた人間に牙をむくのは当然の行動かもしれませんね。
見学した日の最高気温は13℃、しかしヒグマの適温は4~7℃だそうで、この日も冷水に浸かり身体を冷やす熊さんが・・・
秋が深まりを見せたこの季節、外気温が下がるほど、冬篭りの準備も手伝ってヒグマの動きは一年で一番活発になると言っても良いようです。
人間が捨てたゴミ(缶詰)がヒグマの手に渡ったもの。鋭い歯とあごの力で原型をとどめていませんが、このようなゴミが熊に人間の世界の味覚を覚えさせてしまいます。
近年人間を恐れない『新世代熊』の存在が取り上げられています。
熊は冬眠時期の出産から子育てに至る過程で、独り立ちしていく子供に餌のとり方から世の中の危険までを熊なりのコミュニケーションで教え込んでいるそうです。
しかし人間の食べ物の味を知り、人間の生活圏で運よく怖い目に遭遇しなかった熊たちは、人間の世界でもそうであるように、その子供にも自分の体験どおり人間などを脅威として教え込む事が無いそうです。
それが『新世代熊』を作り上げてしまっているわけで、その熊たちを育て上げているのはほかならぬ人間であるという事を忘れてはいけません。『新世代熊』の出現で、生息域が重なる人間とのトラブルは更に増えることが予想されます。そうなったとき熊が辿る運命を考えてみてください。
ゴミを捨てる人は『何の気なしに自分の捨てたゴミが、他人を殺めている。』と言う事実をもまた見逃しています。
手遅れと言う人もいますがゴミの持ち帰りなど当たり前のことを当たり前にするという簡単なことが、私たちに求められています。
今年は餌不足で里に熊が下りてきていますが、それは仕方の無いこと、こんな秋は私たちの側からできるだけ熊との距離を保つことを心がけなければなりませんね。
皆さんも、『熊さんの未来』について考えてみてくださいね。
今日は北海道のヒグマの置かれた現状について、『ベアマウンテン』で伺ったお話から記事にしてみました。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
今日は海の話を書く時間が無いので、番外編で山の話を書いてみることにします。
トップの画像は、『林道で熊に遭遇・・』ではなくて、新得町は佐幌の『ベアマウンテン』での一コマです。鉄格子入りのバスから眺める景色ですが、鉄格子が無い状況でこんな風景に出会ったら、気持ちの良いものではありません。
昨秋は我が夫婦それぞれが帯広近郊の別な場所で熊さんに遭遇、近年、人里での人と熊との遭遇率が高くなっていますが、今年はこの異常気象に、ついに札幌市中央区にも出没と世間は大騒ぎしていますね。
つい先日も上士幌町で停車中の車を熊が襲うというニュースが流れました。
夏の異常気象で餌となる木の実がほとんど実らなかった事で冬篭りを前にした熊たちは必死です。そして餌を求めて人里へ・・
ベアマウンテンで見た熊さんの写真を見ながら、そこで伺った熊の生態と現状をさらりと書いてみます。
上の写真でわかるとおり熊の目は非常に小さく、視力も非常に弱いそうです。はっきりと見えるエリアは至近距離に限られ、周りの情報は、ニオイと音で把握しているそうです。
突然熊に出くわして痛ましい事故に至る例がありますが、たいていが人間がこちらの存在を熊が認識できる手段で伝えていないケースです。山に入るときはこんな熊さんの都合も考えなければなりません・・・
生息域?が重なっている我々人間は相手の事を良く知り、注意を払わねばいけませんね。
こちらはお昼ね中の熊さん・・愛玩動物のような寝姿ですが熟睡しているわけではありません。熊は一生熟睡することなく、常にうつらうつらで聞き耳を立てながら休んでいるそうです。食物連鎖の頂点にいても、周囲からいつ迫りくるか分からない危険に常に怯えているのです。
そんな状況に置かれた熊が、突然現れた人間に牙をむくのは当然の行動かもしれませんね。
見学した日の最高気温は13℃、しかしヒグマの適温は4~7℃だそうで、この日も冷水に浸かり身体を冷やす熊さんが・・・
秋が深まりを見せたこの季節、外気温が下がるほど、冬篭りの準備も手伝ってヒグマの動きは一年で一番活発になると言っても良いようです。
人間が捨てたゴミ(缶詰)がヒグマの手に渡ったもの。鋭い歯とあごの力で原型をとどめていませんが、このようなゴミが熊に人間の世界の味覚を覚えさせてしまいます。
近年人間を恐れない『新世代熊』の存在が取り上げられています。
熊は冬眠時期の出産から子育てに至る過程で、独り立ちしていく子供に餌のとり方から世の中の危険までを熊なりのコミュニケーションで教え込んでいるそうです。
しかし人間の食べ物の味を知り、人間の生活圏で運よく怖い目に遭遇しなかった熊たちは、人間の世界でもそうであるように、その子供にも自分の体験どおり人間などを脅威として教え込む事が無いそうです。
それが『新世代熊』を作り上げてしまっているわけで、その熊たちを育て上げているのはほかならぬ人間であるという事を忘れてはいけません。『新世代熊』の出現で、生息域が重なる人間とのトラブルは更に増えることが予想されます。そうなったとき熊が辿る運命を考えてみてください。
ゴミを捨てる人は『何の気なしに自分の捨てたゴミが、他人を殺めている。』と言う事実をもまた見逃しています。
手遅れと言う人もいますがゴミの持ち帰りなど当たり前のことを当たり前にするという簡単なことが、私たちに求められています。
今年は餌不足で里に熊が下りてきていますが、それは仕方の無いこと、こんな秋は私たちの側からできるだけ熊との距離を保つことを心がけなければなりませんね。
皆さんも、『熊さんの未来』について考えてみてくださいね。
今日は北海道のヒグマの置かれた現状について、『ベアマウンテン』で伺ったお話から記事にしてみました。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
コメント(0件) | コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます |
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
ユーザー登録すると?
- ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
- 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。