2012年1月31日(火)
韋駄天?・・軍艦並み?
1/1250模型×47
今日の店長ブログは、現在、店内の企画展示室で開催中の模型企画展『1:1250モデルシップの世界』から、展示されている1250分の1の模型船の中からピックアップして一点を紹介します。
本日の主役は完成当時、貨物船としては驚異的なスピードをはじき出したコンテナ船『シーランド・マクリーン』。
陸運業から転身、世界で初めてコンテナ輸送を実用化した、コンテナ発明の父・マルコム・マクリーンの名前を冠した船として世界を駆け巡りました。
海上コンテナ輸送を最初に考案した米国のシーランド社が世界最速のコンテナ船を建造、このコンテナ船はSL7型と呼ばれ、同型船が8隻作られました。
その中の一隻が『シーランド・マクリーン』です。
最大速力は33ノット、航海速力30ノットまさに軍艦並み・・それでいて総トン数は41,127 トン 全長は288mを超えました。
当時としてはバケモノと言って良いようなような船です。
このコンテナ船の登場は、コンテナの登場に続き、世界の物流をスピードアップするきっかけとなりました。
現在の海運にスピード化の要素があるのは、この船の登場により当時の世界の海運会社がスピードを競い合った事実があったからにほかなりません。
ところが、就航後間も無く世界を襲ったオイルショック。これによりスピードを上げるために積んだ高出力のエンジンが運行コストを高くしてしまい、1980年代にはいり次々とコンテナ船としての役割を終えました。
そのときこの船の速さが買われ、SL7型の同型船8隻すべてが、1982年までにアメリカ海軍に売却され、車両貨物輸送艦として第二の人生を歩む事となったのです。
第二の人生・・輸送艦として改造されたあとのSL7型コンテナ船の姿・・米海軍・アルゴル級高速車両貨物輸送艦。
船体は上部の構造が若干変わった程度ですが、軍用輸送艦として全く違和感がない姿は、建造時のコンテナ船時代で、すでに軍艦の血が流れていたからかのようにも思えます。
このような船が鳴り物入りで登場し、そして時代の要求に流されて消えていく。この頃の時代はこんな船にかかわらずこんな韋駄天のような乗り物が多く作られた時代でもありますね。現在でも速さは永遠のテーマですが、当時、現代のそれと違ったのは、そこローコスト化、エコロジーの思想が無かった点でしょうか。
今日は、『1:1250モデルシップの世界』から1250分の1の船舶模型で『マルコムマクリーン』という船を紹介しました。
模型の企画展『1:1250モデルシップの世界』を店内企画展示室で開催中!入場は無料です。
企画展『1:1250モデルシップの世界』は、2月12日(日)まで開催。本日紹介した模型ほか100点余の精密ミニチュア模型をご覧いただけます。
模型ファンならずとも楽しめる内容です。開催期間中に是非一度ご覧下さい。
雑貨コーナーも新装で、新商品入荷中!こちらも是非ご覧下さい。
明日、2/1(水)は、当店お休みを頂きます。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
本日の主役は完成当時、貨物船としては驚異的なスピードをはじき出したコンテナ船『シーランド・マクリーン』。
陸運業から転身、世界で初めてコンテナ輸送を実用化した、コンテナ発明の父・マルコム・マクリーンの名前を冠した船として世界を駆け巡りました。
海上コンテナ輸送を最初に考案した米国のシーランド社が世界最速のコンテナ船を建造、このコンテナ船はSL7型と呼ばれ、同型船が8隻作られました。
その中の一隻が『シーランド・マクリーン』です。
最大速力は33ノット、航海速力30ノットまさに軍艦並み・・それでいて総トン数は41,127 トン 全長は288mを超えました。
当時としてはバケモノと言って良いようなような船です。
このコンテナ船の登場は、コンテナの登場に続き、世界の物流をスピードアップするきっかけとなりました。
現在の海運にスピード化の要素があるのは、この船の登場により当時の世界の海運会社がスピードを競い合った事実があったからにほかなりません。
ところが、就航後間も無く世界を襲ったオイルショック。これによりスピードを上げるために積んだ高出力のエンジンが運行コストを高くしてしまい、1980年代にはいり次々とコンテナ船としての役割を終えました。
そのときこの船の速さが買われ、SL7型の同型船8隻すべてが、1982年までにアメリカ海軍に売却され、車両貨物輸送艦として第二の人生を歩む事となったのです。
第二の人生・・輸送艦として改造されたあとのSL7型コンテナ船の姿・・米海軍・アルゴル級高速車両貨物輸送艦。
船体は上部の構造が若干変わった程度ですが、軍用輸送艦として全く違和感がない姿は、建造時のコンテナ船時代で、すでに軍艦の血が流れていたからかのようにも思えます。
このような船が鳴り物入りで登場し、そして時代の要求に流されて消えていく。この頃の時代はこんな船にかかわらずこんな韋駄天のような乗り物が多く作られた時代でもありますね。現在でも速さは永遠のテーマですが、当時、現代のそれと違ったのは、そこローコスト化、エコロジーの思想が無かった点でしょうか。
今日は、『1:1250モデルシップの世界』から1250分の1の船舶模型で『マルコムマクリーン』という船を紹介しました。
模型の企画展『1:1250モデルシップの世界』を店内企画展示室で開催中!入場は無料です。
企画展『1:1250モデルシップの世界』は、2月12日(日)まで開催。本日紹介した模型ほか100点余の精密ミニチュア模型をご覧いただけます。
模型ファンならずとも楽しめる内容です。開催期間中に是非一度ご覧下さい。
雑貨コーナーも新装で、新商品入荷中!こちらも是非ご覧下さい。
明日、2/1(水)は、当店お休みを頂きます。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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