2012年2月2日(木)
なんとも複雑・・セメントを運ぶ船
海・船ネタ記事×64
今日の船のお話はセメントを運ぶ船、『セメント運搬船』についてです。
セメントは私たちが生活するうえで身近なものの一つです。モルタルとして私たちの住む一般の住宅に使われたり、コンクリートとして建物や橋、道路他の建築物に多く使われている事は皆さんご存知の通り。
そのセメントの輸送方。産地からの大量輸送に活躍するのがこの『セメント運搬船』
写真のセメント船ですが、見てお気づきの通り、船上にはタンカーかそれ以上に非常に複雑な荷役装置が載っています。
セメントは粉上のもの、どうしてこんなに複雑な設備が必要なのでしょう?
こちらが、荷役ようの設備のアップです。
とっても複雑ですね。
セメントは、粉状でいて粒子が細かい状態の製品のため非常に飛散しやすいです。また、水などにぬれてしまっては製品として使えません。そのためセメント専用船は、さまざまな理由から、ばら荷でありながらタンカーのようなつくりの船となっています。
セメント船には、中央部の投入口とそこから伸びる斜路があり、投入された粉上のセメントは斜路(斜めの滑り台のようなもの)を下りながら途中にある投入用の配管から各船艙(荷物を載せるところ)にバランスよくピンポイントで入れられます。そのため飛散しやすいセメントを確実な位置に振り分けるとげできるわけです。
少々原始的な方法ではありますが、現在は、コンピューター制御でこの振り分けを自動的に行い、船が傾かないようにうまく積みつけてくれる装置も登場しました。
一方、船からセメントを降ろすときは、全く違う方法をとります。
空気などで簡単に飛ばせる性質を利用して、船倉に高圧の空気圧をかけ、ホースを使って、一気に地上の、貯蔵施設へと運び出します。この方法を使うと、接岸した岸壁から遠く離れた施設へもあっという間にセメントを運ぶ事ができるわけです。
ちなみに、この写真、セメントを後に見えるサイロ状の貯蔵施設まで地下の通路を伝って圧送中(圧力で荷揚中)のシーンです。
見るほどに頭をかしげてしまう、ちょっと複雑な船の形も、仕組みを知ると、なるほどなのです。
皆さんのお宅の原材料(セメント)もこのような船で運ばれてきたものになるわけです。
また、身近なところに、船で運ばれたものを、発見・・!
できましたか?
模型の企画展『1:1250モデルシップの世界』を店内企画展示室で開催中!入場は無料です。
企画展『1:1250モデルシップの世界』は、2月12日(日)まで開催。100点余の精密ミニチュア模型をご覧いただけます。
模型ファンならずとも楽しめる内容です。開催期間中に是非一度ご覧下さい。
雑貨コーナーも新装で、新商品入荷中!こちらも是非ご覧下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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写真のセメント船ですが、見てお気づきの通り、船上にはタンカーかそれ以上に非常に複雑な荷役装置が載っています。
セメントは粉上のもの、どうしてこんなに複雑な設備が必要なのでしょう?
こちらが、荷役ようの設備のアップです。
とっても複雑ですね。
セメントは、粉状でいて粒子が細かい状態の製品のため非常に飛散しやすいです。また、水などにぬれてしまっては製品として使えません。そのためセメント専用船は、さまざまな理由から、ばら荷でありながらタンカーのようなつくりの船となっています。
セメント船には、中央部の投入口とそこから伸びる斜路があり、投入された粉上のセメントは斜路(斜めの滑り台のようなもの)を下りながら途中にある投入用の配管から各船艙(荷物を載せるところ)にバランスよくピンポイントで入れられます。そのため飛散しやすいセメントを確実な位置に振り分けるとげできるわけです。
少々原始的な方法ではありますが、現在は、コンピューター制御でこの振り分けを自動的に行い、船が傾かないようにうまく積みつけてくれる装置も登場しました。
一方、船からセメントを降ろすときは、全く違う方法をとります。
空気などで簡単に飛ばせる性質を利用して、船倉に高圧の空気圧をかけ、ホースを使って、一気に地上の、貯蔵施設へと運び出します。この方法を使うと、接岸した岸壁から遠く離れた施設へもあっという間にセメントを運ぶ事ができるわけです。
ちなみに、この写真、セメントを後に見えるサイロ状の貯蔵施設まで地下の通路を伝って圧送中(圧力で荷揚中)のシーンです。
見るほどに頭をかしげてしまう、ちょっと複雑な船の形も、仕組みを知ると、なるほどなのです。
皆さんのお宅の原材料(セメント)もこのような船で運ばれてきたものになるわけです。
また、身近なところに、船で運ばれたものを、発見・・!
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