2012年2月15日(水)
模型紀行・巡視船『そうや』
模型紀行×15
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今日の店長、模型・船ネタ。
横浜は、横浜みなと博物館に展示されていた巡視船の模型からです・・。
北海道人には、馴染み深い船・・巡視船『そうや』の模型です。
この模型は、現在釧路を定繋港とする巡視船『そうや』の完成時に作られた模型。
あの南極観測船『宗谷』が、南極観測を引退後、巡視船として北の守りについていたことは、ご存知の方も多いでしょう。
その『宗谷』の、後を継いだのがこの巡視船『そうや』です。
北の守りに就く役目は同じで、『宗谷』同様、この『そうや』も砕氷船としての機能を持たされました。
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『そうや』の船首。
船首の喫水線(海面が接する部分)付近で、傾斜が緩やかになっているのは、この部分を氷の上に乗せて、船の重みで氷を割るため。
砕氷船はこのような特徴的な船首の形状をしています。
現在南極観測中の砕氷艦『しらせ』も同じ形をしています。
決して速そうには見えない形ですが、力強く氷を割るシーンを一度は見てみたいですね。
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操舵室を含めた構造物がなんとも巡視船らしい雰囲気をかもし出しています。操舵室後方に張り出している箱のようなものは、減衰タンクといって左右両側にあるもので、中の水を移動させる事で時化た海での横揺れを打ち消す働きをします。
海が荒れていても、出動しなければならない巡視船、このような機能が備わっていると心強い事でしょう。
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操舵室上部の大きなレーダーマスト。
模型で見るとメカニカルな感じがなんともいえません。
このような構造物を細かく実物同様に模型化するところは、模型職人の腕の見せ所の一つと言えるでしょう。
ちなみに『そうや』は1978年に完成、30年以上経った今も現役。今後もしばらく活躍する予定で、そのための船体延命工事を終えたばかり。
操舵室を丸ごと新しいものに入れ替えて装備も一新しました。
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海上保安庁といえば『海猿』で一躍有名に・・
煙突に輝くコンパスマークが、トレードマークですね。
海上保安庁は海の安全は勿論、領海警備にも活躍、限られた巡視船で日本の全海域をカバーするハードな職場でもあります。救難出動でお世話になる人の数も意外に多く、中には海の怖さを侮ってのいたわしい事故も、自然に対しての謙虚さは忘れてはいけません。
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後部の飛行甲板にはヘリコプターが1機。
搭載機はベル212。整備性にすぐれたベストセラー・ヘリコプター。模型は、船体・ヘリコプターともに、就役時の古い塗装になっていました。
船体に書かれた番号は『PL01』、現在はPLの後にヘリコプター搭載を示す記号Hが追加され『PLH01』となっています。
まだまだ活躍する、ベテラン巡視船。
模型でみてみるとあらためて、その堅牢なつくりに気づかされます。
現在の、巡視船『そうや』
今年も一年、海の番人として頑張って欲しいですね。
今夜は、毎度ながらの模型・船ネタで、巡視船『そうや』模型を見ながら、『そうや』の話でした。
☆横浜みなと博物館
は、横浜港の歴史から現在、港の役割などを展示、船舶のコーナーには、貴重な船舶模型が多数展示されていて圧巻です。資料室もあり書籍などを閲覧できるほか、有料でコピーサービスも受けられます。ただし、館内は撮影禁止です。
3月1日からは、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
横浜は、横浜みなと博物館に展示されていた巡視船の模型からです・・。
北海道人には、馴染み深い船・・巡視船『そうや』の模型です。
この模型は、現在釧路を定繋港とする巡視船『そうや』の完成時に作られた模型。
あの南極観測船『宗谷』が、南極観測を引退後、巡視船として北の守りについていたことは、ご存知の方も多いでしょう。
その『宗谷』の、後を継いだのがこの巡視船『そうや』です。
北の守りに就く役目は同じで、『宗谷』同様、この『そうや』も砕氷船としての機能を持たされました。
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『そうや』の船首。
船首の喫水線(海面が接する部分)付近で、傾斜が緩やかになっているのは、この部分を氷の上に乗せて、船の重みで氷を割るため。
砕氷船はこのような特徴的な船首の形状をしています。
現在南極観測中の砕氷艦『しらせ』も同じ形をしています。
決して速そうには見えない形ですが、力強く氷を割るシーンを一度は見てみたいですね。
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操舵室を含めた構造物がなんとも巡視船らしい雰囲気をかもし出しています。操舵室後方に張り出している箱のようなものは、減衰タンクといって左右両側にあるもので、中の水を移動させる事で時化た海での横揺れを打ち消す働きをします。
海が荒れていても、出動しなければならない巡視船、このような機能が備わっていると心強い事でしょう。
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操舵室上部の大きなレーダーマスト。
模型で見るとメカニカルな感じがなんともいえません。
このような構造物を細かく実物同様に模型化するところは、模型職人の腕の見せ所の一つと言えるでしょう。
ちなみに『そうや』は1978年に完成、30年以上経った今も現役。今後もしばらく活躍する予定で、そのための船体延命工事を終えたばかり。
操舵室を丸ごと新しいものに入れ替えて装備も一新しました。
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海上保安庁といえば『海猿』で一躍有名に・・
煙突に輝くコンパスマークが、トレードマークですね。
海上保安庁は海の安全は勿論、領海警備にも活躍、限られた巡視船で日本の全海域をカバーするハードな職場でもあります。救難出動でお世話になる人の数も意外に多く、中には海の怖さを侮ってのいたわしい事故も、自然に対しての謙虚さは忘れてはいけません。
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後部の飛行甲板にはヘリコプターが1機。
搭載機はベル212。整備性にすぐれたベストセラー・ヘリコプター。模型は、船体・ヘリコプターともに、就役時の古い塗装になっていました。
船体に書かれた番号は『PL01』、現在はPLの後にヘリコプター搭載を示す記号Hが追加され『PLH01』となっています。
まだまだ活躍する、ベテラン巡視船。
模型でみてみるとあらためて、その堅牢なつくりに気づかされます。
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今年も一年、海の番人として頑張って欲しいですね。
今夜は、毎度ながらの模型・船ネタで、巡視船『そうや』模型を見ながら、『そうや』の話でした。
☆横浜みなと博物館
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3月1日からは、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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