2012217(金)

動く立体駐車場・・自動車船


動く立体駐車場・・自動車船

自動車運搬船(以下自動車船と記載)・・自動車の輸出国として世界に多くの自動車を供給し続ける日本には欠かせない船です。

自動車船の標準的な大きさは、全長がだいたい200m以内、幅はパナマ運河を通れる32m。

縦横の寸法だけ聞くとそれほど大きくありませんが、実際に自動車船を目にすると、巨大なビルのようです。

それもそのはず。自動車船の中は立体駐車場のようになっていて、少しでも多くの車が乗せられるよう海面から上の高さも非常に高いのが特徴です。

海面に出ている部分と海中に沈んでいる部分の比率がとても大きな船なのです。

画像

船尾方向から見ると、四角い箱のようです。

船尾に見えるランプと呼ばれる、積み込み用の斜路から車が乗り降りします。中央部にも同じような積み込み口があって効率よく、積み込み荷おろしが行われます。

写真のクラスの船になると、一隻に積み込まれる車は、乗用車で約8000台とも言われます。


さて、これだけ多くの自動車をどうやって積み込むのでしょう?

積み込み時には、ギャングと呼ばれる積み込みドライバーのチームによってスピーディーにかつ傷をつけないよう慎重に積みつけられます。

ギャングは一台の乗用車に乗れる人数が1チームとなって、積み込み時には各積み込み車両に分乗し積みつけを行います。
積みつけが終わると、今度は随伴してきた車で船外に戻ります。

そして再び積みつけ作業を行う・・・と言う具合に・・この繰り返しをいくつかのチームで行うことで無駄なく短時間で積み込みを終える事が出来るのです。

画像

自動車船の中をのぞくとこんな感じ。
船底までびっしりと積まれた自動車、まるで立体駐車場です。少々海が荒れても、積荷の自動車が動かないよう、全てをしっかりと固定します。

画像

最近の自動車船では、高くそびえた船体の風圧抵抗を抑えるため、船首部分に傾斜をつけるなど、抵抗を減らす工夫がされています。その形はなんとなく未来的かもしれません。

画像

関門海峡を行く自動車船。

自動車船は今日も世界中の港を行き来しています。
北海道では、トラクターなども海外からこの船で運ばれてくるんですよ。

今日は、沢山の自動車を載せることに特化した船、自動車船のお話でした。

企画展のご案内・・
3月1日から、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。

船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク






 コメント(0件)コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます 
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています

ユーザー登録すると?
  • ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
  • 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。






 ABOUT
STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)
十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

年齢40代
エリア帯広市
属性事業者
 GUIDE
STAR SHIP MODELS
住所帯広市東3条南14丁目4
TEL0155-23-3103
営業10:00 - 17:30
定休不定休
 カウンター
2009-02-02から
576,823hit
今日:165
昨日:329


戻る