2012年2月18日(土)
日本海軍航空母艦・『瑞鶴』
お客様作品×42
日米開戦から70年を迎えた日本。その開戦の発端となった真珠湾攻撃、これに関わった航空母艦の一隻、空母『瑞鶴』の登場です。
模型は、当店のお客様で、艦船モデラーの大谷氏の作品です。
この『瑞鶴』。1941年に翔鶴型航空母艦の二番艦として完成した正規空母(設計段階から空母として運用する目的で作られた空母のこと)。
建造を急ぎ、工期を短縮した事で日米開戦のきっかけとなる、真珠湾攻撃への参加に間に合った航空母艦でした
。
真珠湾攻撃の際は、58機の攻撃機を出撃させ、未帰還ゼロという幸先の良い初陣となりました。
船尾艦上に搭載された航空機。
この『瑞鶴』は、初陣から1944年のマリアナ沖海戦まで、一発も被弾する事が無かった、幸運に恵まれた船でもありました。
模型は1944年の状態を再現したもの。
大谷氏の作品では機銃などの兵装はもちろん飛行甲板周辺や下部甲板の手すりやネット、肋材まで細かく作りこまれています。
艦橋まわり。
1/700という縮尺ながら、エッチングパーツ(金属製の精密部品)で固められた艦橋周辺は重厚感があります。
同艦の艦橋は、当初『赤城』や『飛龍』と同様に左側に配置する予定だったのですが、同二艦がその配置が運用上不便であったため、翔鶴型の二艦『翔鶴』・『瑞鶴』では、建造開始後に右側に変更されたという経緯があります。
1944年、『瑞鶴』には、対潜対空迷彩(潜水艦・航空機の目測を誤らせる迷彩)が施され幾何学的な模様が全船体に描かれていました。
この迷彩を描くのも、艦船模型の楽しみの一つと言えます。
『瑞鶴』は、この年のレイテ沖海戦の一海戦、エンガノ岬沖海戦で米軍機の攻撃を受けつつ持ちこたえるも、他艦が撃沈される中、攻撃が集中した『瑞鶴』は航行不能に陥り左に大きく傾きます。
総員に退避命令が下り、米軍の攻撃が終了して間をおいて海中に没しました。1944年10月25日。
日本は最後に残った正規空母『瑞鶴』を失ったことにより空母戦力は著しく低下、機動部隊の運用が困難となり、この後敗戦への道を辿る事となるのです。
アメリカにとっては、真珠湾攻撃に参加した空母の最後の生き残りとなるこの『瑞鶴』の撃沈は、真珠湾の最後の仇討ともなったわけです。
この作品のベースとなったキット、フジミから昨年発売の新金型キット 1/700 特-50 日本海軍航空母艦・瑞鶴 1944(昭和19年) 定価¥2940
フジミの新金型製品は昨年に引き続き今年も矢継ぎ早に発売が予定されていて、精度が格段に上がったキットは、1/700統一スケールで精密作品をコレクションするのには、もってこいのキットといえます。
日米開戦から70年を迎えたわが国、日本の辿ってきた道を再認識する時期に来ているとも思います。
このような模型を通じて歴史をたどってみるのも良いかもしれませんね。
今日は、日本海軍が誇った航空母艦『瑞鶴』を、大谷氏の作品とともに紹介してみました。
大谷氏の作品、この『瑞鶴』は、只今店内で展示させていただいています。見事な作りこみを是非ご覧下さい。
明日も10:00から営業。プラモデルコーナーは勿論、マリン雑貨・ハワイアンのコーナーも商品充実。楽しめる内容で皆様のご来店をお待ちしております。
企画展のご案内・・
3月1日から、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
模型は、当店のお客様で、艦船モデラーの大谷氏の作品です。
この『瑞鶴』。1941年に翔鶴型航空母艦の二番艦として完成した正規空母(設計段階から空母として運用する目的で作られた空母のこと)。
建造を急ぎ、工期を短縮した事で日米開戦のきっかけとなる、真珠湾攻撃への参加に間に合った航空母艦でした
。
真珠湾攻撃の際は、58機の攻撃機を出撃させ、未帰還ゼロという幸先の良い初陣となりました。
船尾艦上に搭載された航空機。
この『瑞鶴』は、初陣から1944年のマリアナ沖海戦まで、一発も被弾する事が無かった、幸運に恵まれた船でもありました。
模型は1944年の状態を再現したもの。
大谷氏の作品では機銃などの兵装はもちろん飛行甲板周辺や下部甲板の手すりやネット、肋材まで細かく作りこまれています。
艦橋まわり。
1/700という縮尺ながら、エッチングパーツ(金属製の精密部品)で固められた艦橋周辺は重厚感があります。
同艦の艦橋は、当初『赤城』や『飛龍』と同様に左側に配置する予定だったのですが、同二艦がその配置が運用上不便であったため、翔鶴型の二艦『翔鶴』・『瑞鶴』では、建造開始後に右側に変更されたという経緯があります。
1944年、『瑞鶴』には、対潜対空迷彩(潜水艦・航空機の目測を誤らせる迷彩)が施され幾何学的な模様が全船体に描かれていました。
この迷彩を描くのも、艦船模型の楽しみの一つと言えます。
『瑞鶴』は、この年のレイテ沖海戦の一海戦、エンガノ岬沖海戦で米軍機の攻撃を受けつつ持ちこたえるも、他艦が撃沈される中、攻撃が集中した『瑞鶴』は航行不能に陥り左に大きく傾きます。
総員に退避命令が下り、米軍の攻撃が終了して間をおいて海中に没しました。1944年10月25日。
日本は最後に残った正規空母『瑞鶴』を失ったことにより空母戦力は著しく低下、機動部隊の運用が困難となり、この後敗戦への道を辿る事となるのです。
アメリカにとっては、真珠湾攻撃に参加した空母の最後の生き残りとなるこの『瑞鶴』の撃沈は、真珠湾の最後の仇討ともなったわけです。
この作品のベースとなったキット、フジミから昨年発売の新金型キット 1/700 特-50 日本海軍航空母艦・瑞鶴 1944(昭和19年) 定価¥2940
フジミの新金型製品は昨年に引き続き今年も矢継ぎ早に発売が予定されていて、精度が格段に上がったキットは、1/700統一スケールで精密作品をコレクションするのには、もってこいのキットといえます。
日米開戦から70年を迎えたわが国、日本の辿ってきた道を再認識する時期に来ているとも思います。
このような模型を通じて歴史をたどってみるのも良いかもしれませんね。
今日は、日本海軍が誇った航空母艦『瑞鶴』を、大谷氏の作品とともに紹介してみました。
大谷氏の作品、この『瑞鶴』は、只今店内で展示させていただいています。見事な作りこみを是非ご覧下さい。
明日も10:00から営業。プラモデルコーナーは勿論、マリン雑貨・ハワイアンのコーナーも商品充実。楽しめる内容で皆様のご来店をお待ちしております。
企画展のご案内・・
3月1日から、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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