201259(水)

発表作品から・・坊ノ岬沖に消えた船『磯風』


発表作品から・・坊ノ岬沖に消えた船『磯風』

『第二回・艦船模型発表会』出品作品から、今日は大谷氏製作の駆逐艦『磯風』です。

駆逐艦『磯風』は、日本海軍が量産した陽炎型駆逐艦の一隻で終戦まで無傷で生き残った『雪風』とも同系の艦です。

磯風も日本海軍の活躍した海戦には欠くことの無い存在として常に最前線で活躍、多くの海軍の名艦の最後を見届けました。

自身の最後は、戦艦大和に随伴して出撃した坊ノ岬沖。
航行不能となった際、最後は僚艦『雪風』に乗組員を移乗、『雪風』の砲によって処分・撃沈されました。

『磯風』も『雪風』同様、日本海軍の栄光と最後の時までを見届けた船だったのです。

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作品の『磯風』の艦橋前後を上から眺めてみます。
全部には主砲、その後には魚雷発射管が配置されています。

真珠湾攻撃から太平洋戦争に参加した『磯風』は、数々の海戦で、時に航行不能にもなりながら、乗員の必死の復旧により、いずれも本国に帰還しています。

この作品は当時の艦上の風景が浮かんでくるような作品です。

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『磯風』艦尾。(最後のときにはこの周辺に着弾した。)

『磯風』の最後は、米軍機の攻撃により航行不能となった軽巡洋艦『矢矧』から司令官を移乗させるため『矢矧』に横付けした際のこと、米軍機の攻撃により機械室に進水舵も効かなくなり航行不能になってしまいます。

必死に修復に努めるも『磯風』は漂流、この海戦で最後まで艦影をとどめたものの、『雪風』に乗員を移乗後、その『雪風』によって撃沈処分されました。

この海域に沈む『磯風』はまた大和型戦艦全ての最後を見届けた艦でもありました。

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駆逐艦『磯風』、大谷氏の作品に、激戦を戦い抜いた船の、在りし日の姿を見ることが出来ました。

今日は『第二回・艦船模型発表会』出品作品から、大谷氏製作の日本海軍駆逐艦『磯風』でした。


PS

戦争を体験していない私達のような世代が、模型を通じてこの時代を知り、話題はさらなる歴史に及ぶ事もしばしば。

風化させてはいけない史実に知らず知らずに向き合っている姿を見ると、これら海に散った船たちが忘れてはいけない大切なことを教えてくれているようにも思いました。


船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS


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