2012年9月1日(土)
『カティーサーク』・・ウイスキーの名前じゃありません。
お客様作品×42
ホビーコーナーからお客様作品、今日はI氏製作の帆船『カティーサーク』。スケールは、1/350です。
『カティーサーク』と言うとウイスキーの名前を連想する方が多いようですが、ボトルのラベルにあるようにれっきとした実在帆船の名前です。
『カティーサーク』。この船は中国からイギリスへお茶を運ぶために作られたティークリッパーという帆船。
一番茶が特に高値で取引されたた、めいち早く本国へお茶を運ぶ航海で多くの船がしのぎを削りました。
速いスピードが要求されたティークリッパーは、絞られた独特の船型にマスト上に沢山張られた帆が特徴的です。
I氏の作品の船種部、船体下部に貼られた銅版の色をマスキングで塗り分けるという細かい仕上げです。
この頃の新茶の輸送はティーレースと呼ばれ、イギリスまでの航海の最短記録を競い合いました。
いち早く本国にお茶を届けた船はそれ相応の運賃を手にすることができた事からこのレースに拍車が掛かったようです。
船体上部から甲板を見る。
『カティーサーク』が活躍した時代は、海上の輸送手段が帆船から蒸気船にとって変わられた時期ですが、荷物をより多く積むには燃料庫が必要の無い帆船が有利だったともいわれます。
しかし、カティーサークのような船型は高速で帆走することには向いていたものの港などでの小回りが効かない点など、逆に蒸気タグボートがあったからこそ、走らせる事ができた船でもあるのです。
決してサイズ的に大きくない1/350縮尺の帆船ですが、細かなロープの結びまで再現してあります。
ティーレースで『カティーサーク』のライバルとなったのが同じティークリッパーの『サーモピレー』という帆船、同時に中国を出発し競った新茶輸送でしたが『カティーサーク』に軍配が上がる事はありませんでした。
I氏の『カティーサーク』を船尾から眺める。
その後カティーサークは紅茶以外の貨物を輸送する貨物船として余生を過ごした後、ロンドンで保存される事となります。長きに渡り公開されてきたのですが、老朽箇所の修繕工事の際に火災を起こし全焼すると言う不運に遭います。
しかしその後、修復がなされ、この夏のオリンピックにあわせ元の場所に見事に復活。再び一般に公開されています。
今日は、I氏の作品から、帆船『カティーサーク』のお話でした。
ホビーコーナー・・艦船模型専門のちょっと濃いコーナです。
海・雑貨コーナー・・マリン雑貨からハワイアンまで、海を感じてください。
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:2012年 5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
Facebookも始めました。お店の情報・近況をUP!
皆さんも“いいね”してください。
Facebookページはこちら→Facebookページ
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
『カティーサーク』と言うとウイスキーの名前を連想する方が多いようですが、ボトルのラベルにあるようにれっきとした実在帆船の名前です。
『カティーサーク』。この船は中国からイギリスへお茶を運ぶために作られたティークリッパーという帆船。
一番茶が特に高値で取引されたた、めいち早く本国へお茶を運ぶ航海で多くの船がしのぎを削りました。
速いスピードが要求されたティークリッパーは、絞られた独特の船型にマスト上に沢山張られた帆が特徴的です。
I氏の作品の船種部、船体下部に貼られた銅版の色をマスキングで塗り分けるという細かい仕上げです。
この頃の新茶の輸送はティーレースと呼ばれ、イギリスまでの航海の最短記録を競い合いました。
いち早く本国にお茶を届けた船はそれ相応の運賃を手にすることができた事からこのレースに拍車が掛かったようです。
船体上部から甲板を見る。
『カティーサーク』が活躍した時代は、海上の輸送手段が帆船から蒸気船にとって変わられた時期ですが、荷物をより多く積むには燃料庫が必要の無い帆船が有利だったともいわれます。
しかし、カティーサークのような船型は高速で帆走することには向いていたものの港などでの小回りが効かない点など、逆に蒸気タグボートがあったからこそ、走らせる事ができた船でもあるのです。
決してサイズ的に大きくない1/350縮尺の帆船ですが、細かなロープの結びまで再現してあります。
ティーレースで『カティーサーク』のライバルとなったのが同じティークリッパーの『サーモピレー』という帆船、同時に中国を出発し競った新茶輸送でしたが『カティーサーク』に軍配が上がる事はありませんでした。
I氏の『カティーサーク』を船尾から眺める。
その後カティーサークは紅茶以外の貨物を輸送する貨物船として余生を過ごした後、ロンドンで保存される事となります。長きに渡り公開されてきたのですが、老朽箇所の修繕工事の際に火災を起こし全焼すると言う不運に遭います。
しかしその後、修復がなされ、この夏のオリンピックにあわせ元の場所に見事に復活。再び一般に公開されています。
今日は、I氏の作品から、帆船『カティーサーク』のお話でした。
ホビーコーナー・・艦船模型専門のちょっと濃いコーナです。
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期間:2012年 5/29(火)~9月末日
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