海・船ネタ記事(64)


2010723(金)

『速報・ひゅうが入港・・』!!


『速報・ひゅうが入港・・』!!

明日の一般公開を前に、本日、ヘリコプター搭載型護衛艦『ひゅうが』が予定通り十勝港に入港しました!!


今日は、その入港風景を紹介しま~す。

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旭浜近くの沖合いに『ひゅうが』を捉える・・・

沖合いの『ひゅうが』・・遠くから見ても自衛艦と思えないほど、お目立ち度抜群です。

・・早くも興奮・・!!

次なるポイント、入港シーンを撮影すべく急いで十勝港へ移動・・・

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十勝港、港口に巨体が姿を現す・・

本日は、タグ2隻でのエスコート。

航空母艦のような船影と迫力に圧倒されて、興奮するうち・・・大きなほうがモヨオシテきてしまい・・・ちょっとトイレへ・・・  (品が無くてすみませぬ!!)

興奮するとゆるくなる体質なもんで・・・(苦)

気を取り直して、今度は接岸シーンを・・

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前後に付いた、2隻のタグボートに押され岸壁へ接岸します。

『にっぽん丸』のときと逆の入船付け(船首を陸に向けそのまま接岸)です。

『ひゅうが』は、ブリッジが右側にあるためこの岸壁に接岸するには、必然的にこの付け方となるのですが、昔から軍艦が母港以外の港に親善で入るときは、出港に手間がかかる船の付け方をすることで、敵意が無い事を表現していたそうです。自衛艦もその慣わしに従って船を付ける事が多いようです。

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一足先に制限区域内に・・『ひゅうが』を間近で拝見!!

近づくとやはり巨大です。自衛隊艦艇史上最大というのがうなずけます。

天気も良くなり明日、明後日の一般公開が楽しみです。

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高台から『ひゅうが』を見下ろす。

甲板上にはヘリコプターが一機と、寂しいですが、明日は機材の展示などにぎやかになる事でしょう。

明日は、午前9時に、護衛艦『あまぎり』が入港の予定と言う事で、お出かけの方は、早起きして入港シーンに立ち会ってみては如何でしょう・・

『ひゅうが』・『あまぎり』の2艦は、明日24日(土)・25日(日)の二日間一般公開されますので、お時間のある方は是非、十勝港にお出かけ下さい。

当店、店舗では、プラモデル:1/700護衛艦『ひゅうが』のキットや、護衛艦『あまぎり』を製作できる『あさぎり』型護衛艦のキットも販売してますよ~。って「宣伝」か~


☆本日の『ひゅうが』画像は、以下のページから無料でダウンロードすることが出来ます。ダウンロード会員の登録は簡単ですので、是非プリントや壁紙などにお役立て下さい。

   →STR SHIP PHOTO 画像ダウンロードのページ外部リンク


船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475/外部リンク



201079(金)

客船『にっぽん丸』・・来航!!


客船『にっぽん丸』・・来航!!

7月8日(木)、商船三井客船の豪華客船『にっぽん丸』が十勝港に寄港しました。

当日は、あいにくの霧の濃い中の入港となりましたが、多くの方々が同船の歓迎に足を運び、歓迎セレモニーも和やかなムードの中行われました。

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濃い霧の中、港口より、ゆっくりと入ってくる『にっぽん丸』、大改装を終えてからの初入港とあって、2007年の寄港時とはすっかり船体のボリュームも、イメージも変わって斬新な船に生まれ変わっていました。

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タグボートにエスコートされ、今回は出船付けの向き(前進でそのまま出港できるよう陸に対してバックで着岸する事)で岸壁に向かいます。

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着岸時の船尾には通常二等航海士が着岸の指揮に当たりますが、本日指揮を執っているのは女性航海士でした。(右側の白いヘルメットのクルー)

この後経験を積み、『にっぽん丸』女性船長の誕生も近いかもしれません。

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デッキ上では国際信号旗(船舶交信用の世界共通の旗)でサインを送っている船客の方がいました。

旗の意味は、上の旗がアルファベットのU、下の旗がアルファベットのW、この組み合わせでの意味は"I wish you a pleasant voyage"(安全な航海を祈る!)となります。

船の安全はもちろんですが、歓迎に参加した私達の日々の生活も安泰でありますようにとの気持ちがこめられた合図なんですよ。

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岸壁では歓迎セレモニーが執り行われ、広尾町からの花束贈呈・や歓迎の挨拶、『にっぽん丸』船長からは記念盾が贈られました。

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『にっぽん丸』の白川光晴 船長のあいさつです。大変愛想の良い温厚そうな顔つきの船長です。

船の最高責任者として船の運航、乗客の安全を預かる一方、このような歓迎イベントや船内での乗客へのサービスも引き受けるため、客船の船長は我々が想像する以上の激務をこなしているのです。

船の運航知識だけではなく人格も多く備わっていなければ勤まらない仕事ですね。

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こちらのロープにかかっているお皿のようなもの、係船索を伝ってネズミが船内に入らないようにするためのRat Guard(ネズミ返し)です。

そこには可愛い船長さんなどの絵が描かれていました。商船三井の名誉船長・画家の柳原良平氏の作品ですね。

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『にっぽん丸』は、船客へのサービスの質が落ちないよう、あえて船のサイズをおさえている客船なのですが、十勝港にやってくると、その存在感に圧倒されてしまいます。

着岸した岸壁には地元からの出店が軒を連ね、ちょっとしたお祭り気分を味わえました。

十勝港の次のイベントは、7/24(土)・25(日)日本最大の護衛艦『ひゅうが』と護衛艦『あまぎり』の一般公開です。お時間のある方は、是非お出かけください。


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2010612(土)

『コンテナ船・・』!!


『コンテナ船・・』!!

午前9時、東京港西航路より大型コンテナ船が入港・・港口から接岸までを追いかけてみました。

コンテナ船はコンテナと呼ばれる箱ごとに行き先が違う荷物を、世界各地の港を回りながらそれぞれの港から必要なものを積み込み、また荷おろしながら休み無く運行されています。

コンテナはそのまま専用のトラックの荷台に載せて運べるので積み替えの手間が省け、現在最も発達した物流手段の一つとなっています。

私達の手元に届く海外からの日用品のほとんどが、このようなコンテナ船で運ばれてきます。

この船『HANJIN BEIJING』は、主にアジアの船会社が共用している青海埠頭へと向かいます。この場所は対岸の大井埠頭と合わせると日本有数の一大コンテナターミナルです。
ご存知『お台場』から一番近い埠頭です。

レポートする船『HANJIN BEIJING』は韓国船籍
全長 279m 全幅 40m の巨船。

店主操船の泥舟から見上げると圧巻の一言です!!


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青海埠頭の全景、ここはコンテナ船専用の埠頭で『HANJIN BEIJING』は、これから写真最後尾よりの空きスペースに接岸します。

コンテナ船はタンカーなどと違い綿密に組まれたスケジュール(時刻表)があります。少しの遅れが貨物の積み替えなどに大きな支障をきたす事となるため出入港、荷物の積み下ろしも秒刻みの仕事になります。

キリンのように林立しているオレンジ色のものは、コンテナの積み下ろしをする『ガントリークレーン』です。積み下ろしをより早く行うためこのクレーンが活躍します。

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見るからの巨船ですがこのようなコンテナ船の場合船首(船によっては船尾にも)に『サイドスラスター』と呼ばれる真横移動が出来るプロペラが備え付けられています。

それを効果的に使う事により、海が静かであればタグボートの支援もほとんど得ずに出入港が可能です。この船にもタグボートが付いていますが緊急時のブレーキやあくまで細かい動きのサポートに徹していました。

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所定の位置に収まり、係船の後、荷役(コンテナの積み下ろし)が始まります。

コンテナの荷役は定刻出港を守るため夜を徹して行われます。他の埠頭は夜はひっそりと静まり返るのに対して、コンテナ埠頭は朝まで灯りが消えない眠らない場所と化します。

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コンテナ船中央寄りにあるハウスと呼ばれる構造物。ここにはブリッジ(操舵室)から船員居室、食堂、ラウンジまで操船及び洋上生活で必要な設備が整っています。

船会社によっては豪華客船顔負けの設備が備わっている船もあるんですよ。

ちなみにこの会社の船には北米航路、欧州航路のコンテナ船に、一般の船客も泊まれる部屋が用意されていて、代理店などを通して乗船することができます。

船員さんとのコミュニケーションをとりながらの船旅も良いかもしれませんね。

今日はコンテナ船のお話をしてみました。


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201062(水)

『タグボート』のお仕事!!!


『タグボート』のお仕事!!!

今日は、タグボートのお仕事をご紹介します!!

タグボートは、主に港に入港する船を出迎え無事接岸するまで、または出港する船を離岸から港を出るまで、押したり曳いたり舵取りの補助をして船を安全に通航させる役目を担っている出入港する船にとっては無くてはならない存在・・・

特に大型の船は出入港に際して速度が落ちると舵の効きが悪くなり簡単に方向を変えられなくなります。

そこで多くの船がタグボートの力を借りる事となるのです。


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霧の立ち込める朝、タグボートの基地、船だまりを出港、数メートル先の見えない霧の中をレーダー画面を頼りに今日一番目のお客さんを迎えに港口へ向かいます。

お先・・真っ白・・ですね!


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4,000馬力のエンジンがうなりを上げています、大きな船を押したり曳いたりするため、全長40M足らずの船体に比して非常に馬力の強いエンジンを載せています。

そのためタグボート一隻の船価は5億円を超えるともいわれます!!!

ちなみに排気量は120000cc以上!!

船の大きさからみても桁はずれです。


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そうこうしているうち、霧の中に今回のお客さんが姿を現しました。ロシア船籍の『ミハイル・カリニン号』、オーストラリアから石炭を満載しての入港・・長旅お疲れ様です!


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早速、貨物船の船首右舷寄りを並走しながら曳航用のロープを渡すための先行索を渡します。

さながらカウボーイのようで「カッコイイ」です。

この索につながれた曳航ロープで両船はしっかりと繋がれます。


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タグボートは船首右舷側に・・つまり貨物船の進行方向右側についているので、船を左に向けたいときは船首を押し、右に向けたいときは繋がれたロープで船首を引っ張ります。

このようにして操舵力の落ちた船の舵取りを補佐するんです。

この時の船の操作は貨物船の操舵室に先行して乗り込んでいる水先案内人の指示に従って行われます。


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着岸予定の岸壁が近づき最後の押しに入ります。この作業は船の行き足と岸壁に対する傾きを計算しながら慎重に行われます。

貨物船はこのあたりで碇を入れ始めますが、絶対的な効きのブレーキは無い状態なので特に風の強い日には神経を使うそうです。


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無事、係船索が陸に渡り接岸です。係船作業が終わるまで船が動かないように船を岸壁に押さえつけます。
この頃には、次の仕事のイメージが、頭の中に入り込んできます。


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無事、作業完了です。しかし、早朝は大型船の入港ラッシュ
。夜のうちに到着した船が列をなして港外で待っています。

一息つくまもなく次の現場へと向かいます。

船の入港に際しては、相手船の船のサイズ、喫水(その船の海中に没している部分)と水深の関係も注意しなければならなずタグボートのの操船は三次元的な空間を常に意識した高度な技術が求められる作業なんです。。

タグボートが迎えた船によって運ばれてくるものは、全て私達の生活とは切り離せない身近なものなのです。今回迎えた船の積荷の石炭は製紙工場で紙を作る際の熱源として使われます。

ちなみにこの次の現場で迎えた船は紙の原料で
あるウッドチップを満載したチップ船でした。

港へ出かけたときには、是非、タグボートや港で働く船たちをよく観察してみてください。それぞれに役割があることに気が付くと思います。

今日はここまで・・・それでわ また


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2010531(月)

『氷川丸』の話!


『氷川丸』の話!

本日は定休日、久しぶりに広尾まで車を走らせ、潮風に当たってきました。

今日の話題は日本の船舶史に残る名船のお話。

横浜港山下埠頭脇に係留されている『氷川丸』という客船をご存知でしょうか。

1930年に就航した日本郵船のシアトル航路客船です。


総トン数11,622トン 全長163.3m 幅20.12m

この船は、大きさや性能は当時としては、さほど優れた点のない中級の客船でしたが、日本の船会社ならではのきめの細かいサービスと豪華な船内設備から1932年にはチャーリー・チャップリンが乗船するなど内外の著名人に愛されました。

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↑チャップリンが利用した一等特別室。

1940年代に入り太平洋戦争勃発、氷川丸は航路から撤退し、
海軍に徴用され病院船となりました。

この戦争では、日本の名だたる豪華客船が軍に徴用され、軍隊輸送船として使用されたり空母に改造されたりと豪華であった頃の面影が無くなったどころか、戦火を交えたものはことごとく撃沈され日本の商船隊は壊滅状態でした。

そんな中、病院船だけはジュネーブ条約に基づいて戦時国際法上の保護の対象となり、夜はライトアップする赤十字の印をかざして戦火をかいくぐりました。

病院船として直接攻撃を受けなくても機雷などに接触して沈没する船も数多くありましたが、氷川丸は機雷への接触事故には遭ったものの終戦まで奇跡的に生き残った幸運な船なのです。

戦後も、生き残った客船として国際航路に復帰、1960年まで
活躍しました。

病院船として活躍していた間にもさまざまなドラマが船中で繰り広げられましたが、そんな時代の話題も含めてこの船を見学すると考えさせられる事が沢山あります。

老朽化により一時、閉鎖されていましたが、元の船主の日本郵船が補修と公開の再開に名乗りを挙げこの船は再び命をつないだわけです。

横浜へお出かけの際は、是非訪れてほしい歴史遺産です。

このような歴史遺産が数多く残る国になる事を願わずにはいられません。


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STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)
十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

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