製作記事(2)
2012年8月2日(木)
艦船プラモデル・仕上がりを良く見せる『ひと手間』
製作記事×2

護衛艦などの現用艦船のキットを製作していてよく直面する問題の一つに、複雑なパーツ割りから組み合わせたパーツ間に出来てしまう『隙間』があります。
この隙間を短時間で簡単に埋める方法を一つ紹介します。
今日は前回に引き続き、1/700・イージス護衛艦『あしがら』の艦橋部分に出来た隙間(矢印で指した部分)を処理してみます。

まず、プラ板や、樹脂等の板を、隙間の形に合わせてやや大きめに切り出します。
これが隙間を埋める隙間埋めパーツとなります。
私は模型製作過程で出るレジンの切れ端を廃物利用と言う事で良く使っています。
(因みに、私の爪がカラフルですが、ネイルアートではありません。先日の工作教室で生徒さんに塗ってもらった・・・って事は、やっぱりネイルアート?)
さて、話を元に戻して・・

隙間部分に隙間埋めパーツをあわせてみます。大きめに切り出したものをヤスリで削り、厚さなどを調整していきます。
この作業は、隙間を埋めるキット部品を作ると思って、部品作りそのものを楽しみながら作業すると仕事がはかどりますよ。

隙間部分に合うサイズになったら、パーツを接着し、はみ出した部分をニッパーなどで切り取ります。
この際大きめにカットして残った部分をヤスリで整える感じで仕上げると綺麗に仕上がります。
プラ板以外の材料を使う場合、接着には瞬間接着剤を使います。

隙間埋め完了です。
画像の中で濃いグレーの部分は「溶きパテ」を塗った部分です。
パーツの接合面や今回のような隙間埋めを行った部分に「溶きパテ」を塗ると、表面のざらつきも無くなり、残っていた小さな溝なども埋めることが出来ます。
多少の凹みは数度に分けて塗り重ねる事で埋められるので、便利な素材です。
ラッカー系の塗料と同じ成分の「溶きパテ」は乾燥が速く、作業時間を短縮できます。
グレーカラーの「溶きパテ」は視認性を良くするので隠れた凹凸を見つけることも出来るので完成度も上がります。
最後は「溶きパテ」を塗った部分をを紙やすりで整えて作業完了です。
今日は、製作記事。1/700・イージス護衛艦『あしがら』から仕上がりを良くする『ひと手間』。隙間埋めの処理方法でした。
今回作例に使用しているキット。

ピットロード1/700・海上自衛隊イージス護衛艦『あしがら』プラモデルキット ¥3250・・・2008年就役の自衛隊最新のイージス護衛艦『あしがら』を改良が加えられた最新の状態で再現。ヘリ甲板の着艦表示も新しいデカールで再現されています。キットはフルハル(全船体)とウォーターライン(洋上模型)の選択が可能です。
☆イージス護衛艦『あしがら』一般公開日程はこちら
ホビーコーナー・・艦船模型専門のちょっと濃いコーナです。
海・雑貨コーナー・・マリン雑貨からハワイアンまで、海を感じてください。
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!

ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
この隙間を短時間で簡単に埋める方法を一つ紹介します。
今日は前回に引き続き、1/700・イージス護衛艦『あしがら』の艦橋部分に出来た隙間(矢印で指した部分)を処理してみます。

まず、プラ板や、樹脂等の板を、隙間の形に合わせてやや大きめに切り出します。
これが隙間を埋める隙間埋めパーツとなります。
私は模型製作過程で出るレジンの切れ端を廃物利用と言う事で良く使っています。
(因みに、私の爪がカラフルですが、ネイルアートではありません。先日の工作教室で生徒さんに塗ってもらった・・・って事は、やっぱりネイルアート?)
さて、話を元に戻して・・

隙間部分に隙間埋めパーツをあわせてみます。大きめに切り出したものをヤスリで削り、厚さなどを調整していきます。
この作業は、隙間を埋めるキット部品を作ると思って、部品作りそのものを楽しみながら作業すると仕事がはかどりますよ。

隙間部分に合うサイズになったら、パーツを接着し、はみ出した部分をニッパーなどで切り取ります。
この際大きめにカットして残った部分をヤスリで整える感じで仕上げると綺麗に仕上がります。
プラ板以外の材料を使う場合、接着には瞬間接着剤を使います。

隙間埋め完了です。
画像の中で濃いグレーの部分は「溶きパテ」を塗った部分です。
パーツの接合面や今回のような隙間埋めを行った部分に「溶きパテ」を塗ると、表面のざらつきも無くなり、残っていた小さな溝なども埋めることが出来ます。
多少の凹みは数度に分けて塗り重ねる事で埋められるので、便利な素材です。
ラッカー系の塗料と同じ成分の「溶きパテ」は乾燥が速く、作業時間を短縮できます。
グレーカラーの「溶きパテ」は視認性を良くするので隠れた凹凸を見つけることも出来るので完成度も上がります。
最後は「溶きパテ」を塗った部分をを紙やすりで整えて作業完了です。
今日は、製作記事。1/700・イージス護衛艦『あしがら』から仕上がりを良くする『ひと手間』。隙間埋めの処理方法でした。
今回作例に使用しているキット。


☆イージス護衛艦『あしがら』一般公開日程はこちら


すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!

ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475

2012年7月21日(土)
艦船模型講座・・・仕上がりを良くする『一手間』(ホビーコーナー)
製作記事×2

ホビーコーナーから・・・今日から新しい記事をスタートしてみようと思います。プラモデルを作って行く上で、工作に加えたい作業や下地の処理など、艦船模型を作るうえで加えると良い『一手間』を『艦船模型講座』と題して、気が向いたときにアップしていきたいと思います。
さて本日のお題は、この夏、網走・苫小牧で一般公開が予定されているイージス護衛艦『あしがら』の製作過程から、いきなり上級?編・・から入っていきます。ただ上級編といっても落ち着いて工作したり、身近な道具で置き換えたりして施す事で、楽しく工作できる『一手間』です。
その『一手間』・・・今回は画像のツール、『ホビールーター』を使います。この道具は、回転するツールの先端にさまざまな切削用のビット(切削工具)を取り付けて使用します。穴あけやヤスリがけ、改造部分の切削などさまざまなシーンで活躍する優れもの、値段はホームセンターなどで¥2000台から手に入ります。
さて今回挑戦するのは1/700模型で、いつも彫りが浅くて迫力に欠ける・・・と皆が不満を口にする自衛隊護衛艦などの現用艦船の艦橋(操舵室)の窓の部分。
モールド(実物の船体形状にあわせキットに施された彫刻)の彫りが浅い上、パーツ同士の合いも悪いため思いどおりに仕上がらない部分トップ10に入る工作部分です。
さて、早速、前述のツール『ホビールーター』を使って、浅い窓のモールドを深く削りとってみます。
ルーターに丸型のカッタービットを取り付けます。
先端の径は1mm以下のものが良いでしょう。
ルーターを中くらいの回転数で窓枠を傷つけないように、窓の中心から周囲に向かって少しづつ削り落としていきます。削りすぎると取り返しが付かないので、一つ一つの窓を、あくまでも慎重にそして丁寧に彫りこんでいきます。
先ほども言いましたが削りすぎはNGなので、ある程度彫りこんだらそこでSTOP。その後以下の作業に移ります。
丸い回転工具で削るわけですから、窓枠部分の四隅は丸みを帯びた状態で削り残しが出来ます。
その部分を上の画像のように、ピンセットを使い押し潰すようにして実際の船橋の窓枠のように角のエッジを出していきます。
この際も一度に窓枠の形を作ろうとせず、数度に分けて丁寧に行うことがこの作業のコツとなります。
最後に前面に飛び出したバリなどを紙やすりで綺麗に落として完成です。

作業後の艦橋窓部分、窓枠も実際のスケールに近くなり、掘り込んだことにより窓部分に影が出来引き締まったイメージになりました。

船体に組み付けるとこんな感じです。
1/700キットもこんな『一手間』で完成度アップ。
模型作りの奥深さ、とでも言いましょうか?こんな工作で自分なりの味付けをしていく楽しみが無限にあります。
ここで紹介する以外にも、自分流の作りこみを試してみてください。きっと模型作りの世界観が変わります。
『艦船模型講座』気まぐれアップの次回をお楽しみに。
※今回記載した行程は、店舗工作コーナーでも指導しております。工作コーナー開放時にお越しいただければ直接ご指導させて頂くことも可能です。
イージス護衛艦『あしがら』一般公開日程はこちら
今回作例に使用しているキット。

ピットロード1/700・海上自衛隊イージス護衛艦『あしがら』プラモデルキット ¥3250・・・2008年就役の自衛隊最新のイージス護衛艦『あしがら』を改良が加えられた最新の状態で再現。ヘリ甲板の着艦表示も新しいデカールで再現されています。キットはフルハル(全船体)とウォーターライン(洋上模型)の選択が可能です。
ホビーコーナー・・艦船模型専門のちょっと濃いコーナです。
海・雑貨コーナー・・マリン雑貨からハワイアンまで、海を感じてください。
夏休み工作教室・受付中→工作教室予約状況
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!

ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
さて本日のお題は、この夏、網走・苫小牧で一般公開が予定されているイージス護衛艦『あしがら』の製作過程から、いきなり上級?編・・から入っていきます。ただ上級編といっても落ち着いて工作したり、身近な道具で置き換えたりして施す事で、楽しく工作できる『一手間』です。


モールド(実物の船体形状にあわせキットに施された彫刻)の彫りが浅い上、パーツ同士の合いも悪いため思いどおりに仕上がらない部分トップ10に入る工作部分です。
さて、早速、前述のツール『ホビールーター』を使って、浅い窓のモールドを深く削りとってみます。

先端の径は1mm以下のものが良いでしょう。
ルーターを中くらいの回転数で窓枠を傷つけないように、窓の中心から周囲に向かって少しづつ削り落としていきます。削りすぎると取り返しが付かないので、一つ一つの窓を、あくまでも慎重にそして丁寧に彫りこんでいきます。

丸い回転工具で削るわけですから、窓枠部分の四隅は丸みを帯びた状態で削り残しが出来ます。
その部分を上の画像のように、ピンセットを使い押し潰すようにして実際の船橋の窓枠のように角のエッジを出していきます。
この際も一度に窓枠の形を作ろうとせず、数度に分けて丁寧に行うことがこの作業のコツとなります。
最後に前面に飛び出したバリなどを紙やすりで綺麗に落として完成です。

作業後の艦橋窓部分、窓枠も実際のスケールに近くなり、掘り込んだことにより窓部分に影が出来引き締まったイメージになりました。

船体に組み付けるとこんな感じです。
1/700キットもこんな『一手間』で完成度アップ。
模型作りの奥深さ、とでも言いましょうか?こんな工作で自分なりの味付けをしていく楽しみが無限にあります。
ここで紹介する以外にも、自分流の作りこみを試してみてください。きっと模型作りの世界観が変わります。
『艦船模型講座』気まぐれアップの次回をお楽しみに。
※今回記載した行程は、店舗工作コーナーでも指導しております。工作コーナー開放時にお越しいただければ直接ご指導させて頂くことも可能です。
イージス護衛艦『あしがら』一般公開日程はこちら
今回作例に使用しているキット。




夏休み工作教室・受付中→工作教室予約状況
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!

ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475

<< | >> |