模型紀行(15)
2012年11月24日(土)
模型紀行~南極観測船 『しらせ』(初代)特大模型・・稚内から
模型紀行×15
全国各地で展示されている船舶模型を紹介する「模型紀行」。今日のタイトルも南極観測船『しらせ』です。
南極観測船『しらせ』は、1982年に就役した、初代『しらせ』と、2009年に就役し、現役艦である2代目『しらせ』の2隻があり、現役『しらせ』は去る11月11日に南極へ向け出港したばかりです。
今日紹介する模型は、退役した先代の『しらせ』で、現在は民間気象予報会社の手により保存されています。
前回の『しらせ』(2代目)の模型に引き続き、その前に就役していた、初代『しらせ』の模型を、こちらも稚内青少年科学館から1/50という特大スケールで紹介してみたいと思います。
初代『しらせ』全長134m 全幅28mと砕氷船独特のずんぐりとして横幅の広い船型が特徴です。
その姿は模型で見ても顕著で、正面から見ると船橋(ブリッジ)が幅広く横たわる様がみてとれます。
艦橋の上部には砕氷船独特の観測用のアンテナや器具やぐらなどが所狭しと並びます。
この船の頂上から眺める、南極の大氷海は観測隊や船の乗組員にどのようにうつるのでしょうか?
辺境の地へやってきた実感から、私ならホームシックに掛かるかもしれません・・
『しらせ』の上部を見てみます。
荷おろしを行うクレーンは接岸する氷盤からより離れた丈夫な場所に届くよう扱う貨物に対して大型のものが装備されています。
煙突は船体同様のオレンジに塗られていますが、この色に塗られるようになったのは南極観測船の運航が海上自衛隊に移されてからになっています。
初代の南極観測船『宗谷』は海上保安庁の運行だったため、紺色地にコンパスマークの、現在の巡視船と同じマークが煙突に描かれていました。
ヘリコプターの発着場所となる飛行甲板。二機の大型ヘリコプターと、観測用の小型ヘリコプター一機が搭載されていました。
初めての南極観測を行った観測船『宗谷』では、犬ぞり犬たちが飛行甲板で運動をしていた様子が写真で記録されていましたが、今はここで観測隊や乗組員も体力維持の運動をしたりするのでしょうか。
厚い氷がひしめく海域では、船は前進・後進を繰り返しながら勢いをつけて氷を割り進みます。
氷で舵を傷つけないよう、プロテクターが付いているのがわかります。
しかし南極の海の自然は人間の想定を超えるものがあり、前回の南極観測の帰路、『しらせ』(2代目)は片方の舵を損傷させてしまいました。
この初代『しらせ』は、第25次~49次までの25年間、日本の南極観測を支えてきました。
退役後、多くの団体が保存に名乗りを上げ、この模型が展示されている稚内市も名乗りを上げていましたが、保存のかかる費用の捻出が難しく、一時はスクラップが濃厚という危機が襲いました。しかし、危機をを乗り越えて保存が決定、現在は千葉県船橋市で第二の人生を送っています。
今日は南極観測を支えてきた初代『しらせ』の模型を、稚内青少年科学館の展示品から紹介しました。
『しらせ』模型キット
ニチモ1/450『しらせ』¥2990・シールズモデル1/700『しらせ』¥3990
企画展示室では、企画展『1/1250・船舶模型の世界』を開催中。
ドイツを中心とした模型の本場ヨーロッパからやってきた1/1250という小さな縮尺の模型たちが大集合。
100点余の模型が集まる展示で小さくも繊細な職人技をご堪能下さい。
場所:STAR SHIP MODELS 店内企画展示室
期間:11月22日(木)~2013.3月31日(日)
時間:店舗営業日の10:00~19:00
入場は無料です。
色とりどりの船たちの世界は、模型好きの男性のみならず、女性の目から見ても楽しめる世界です。
真面目にやっておりますが、是非、冷やかしに来てください。
雑貨コーナーでは『ハワイアン雑貨フェア』開催中!
『ハワイアン雑貨フェア』開催中!
この秋のテーマは秋色ハワイ。皆さんのアイデアで、南国の風を呼び込んで下さい!ハワイアン雑貨ファン・フラファンならずとも必見の企画です!
海雑貨・艦船模型ホビーコーナーも宜しくお願いします。
ホビーコーナー・・艦船模型専門のちょっと濃いコーナです。
海・雑貨コーナー・・マリン雑貨からハワイアンまで、海を感じてください。
Facebookも始めました。お店の情報・近況をUP!
皆さんも“いいね”してください。
Facebookページはこちら→Facebookページ
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
南極観測船『しらせ』は、1982年に就役した、初代『しらせ』と、2009年に就役し、現役艦である2代目『しらせ』の2隻があり、現役『しらせ』は去る11月11日に南極へ向け出港したばかりです。
今日紹介する模型は、退役した先代の『しらせ』で、現在は民間気象予報会社の手により保存されています。
前回の『しらせ』(2代目)の模型に引き続き、その前に就役していた、初代『しらせ』の模型を、こちらも稚内青少年科学館から1/50という特大スケールで紹介してみたいと思います。
初代『しらせ』全長134m 全幅28mと砕氷船独特のずんぐりとして横幅の広い船型が特徴です。
その姿は模型で見ても顕著で、正面から見ると船橋(ブリッジ)が幅広く横たわる様がみてとれます。
艦橋の上部には砕氷船独特の観測用のアンテナや器具やぐらなどが所狭しと並びます。
この船の頂上から眺める、南極の大氷海は観測隊や船の乗組員にどのようにうつるのでしょうか?
辺境の地へやってきた実感から、私ならホームシックに掛かるかもしれません・・
『しらせ』の上部を見てみます。
荷おろしを行うクレーンは接岸する氷盤からより離れた丈夫な場所に届くよう扱う貨物に対して大型のものが装備されています。
煙突は船体同様のオレンジに塗られていますが、この色に塗られるようになったのは南極観測船の運航が海上自衛隊に移されてからになっています。
初代の南極観測船『宗谷』は海上保安庁の運行だったため、紺色地にコンパスマークの、現在の巡視船と同じマークが煙突に描かれていました。
ヘリコプターの発着場所となる飛行甲板。二機の大型ヘリコプターと、観測用の小型ヘリコプター一機が搭載されていました。
初めての南極観測を行った観測船『宗谷』では、犬ぞり犬たちが飛行甲板で運動をしていた様子が写真で記録されていましたが、今はここで観測隊や乗組員も体力維持の運動をしたりするのでしょうか。
厚い氷がひしめく海域では、船は前進・後進を繰り返しながら勢いをつけて氷を割り進みます。
氷で舵を傷つけないよう、プロテクターが付いているのがわかります。
しかし南極の海の自然は人間の想定を超えるものがあり、前回の南極観測の帰路、『しらせ』(2代目)は片方の舵を損傷させてしまいました。
この初代『しらせ』は、第25次~49次までの25年間、日本の南極観測を支えてきました。
退役後、多くの団体が保存に名乗りを上げ、この模型が展示されている稚内市も名乗りを上げていましたが、保存のかかる費用の捻出が難しく、一時はスクラップが濃厚という危機が襲いました。しかし、危機をを乗り越えて保存が決定、現在は千葉県船橋市で第二の人生を送っています。
今日は南極観測を支えてきた初代『しらせ』の模型を、稚内青少年科学館の展示品から紹介しました。
『しらせ』模型キット
ニチモ1/450『しらせ』¥2990・シールズモデル1/700『しらせ』¥3990
企画展示室では、企画展『1/1250・船舶模型の世界』を開催中。
ドイツを中心とした模型の本場ヨーロッパからやってきた1/1250という小さな縮尺の模型たちが大集合。
100点余の模型が集まる展示で小さくも繊細な職人技をご堪能下さい。
場所:STAR SHIP MODELS 店内企画展示室
期間:11月22日(木)~2013.3月31日(日)
時間:店舗営業日の10:00~19:00
入場は無料です。
色とりどりの船たちの世界は、模型好きの男性のみならず、女性の目から見ても楽しめる世界です。
真面目にやっておりますが、是非、冷やかしに来てください。
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この秋のテーマは秋色ハワイ。皆さんのアイデアで、南国の風を呼び込んで下さい!ハワイアン雑貨ファン・フラファンならずとも必見の企画です!
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2012年11月17日(土)
南極観測船『しらせ』特大模型・・・模型紀行・稚内
模型紀行×15
今日は、模型紀行。稚内青少年科学館の南極コーナーに展示されている、現在の南極観測船・砕氷艦『しらせ』(二代目)の模型です。
この模型、縮尺は1/50と日本でも数少ない大型模型で、大きさは2.7mを超えるとても大きなものです。
砕氷艦の特徴を余すところ無く再現した模型をじっくりと観てみましょう。
砕氷艦独特の艦首の形状は歴代の砕氷船からの流れを汲んでて、艦首を氷の上に乗せ、その重みで氷を割り進むための形が手に取るようにわかります。
歴代船との大きな違いは、喫水線やや上に散水用の開口があり、ここから海水を噴射して氷との摩擦を減らす装置を有しているところ。
艦首上の甲板も広い面積を取っているので、今までの砕氷艦以上にずんぐりとした見た目になっています。
艦首部の甲板は、係船時の作業甲板と貨物用のハッチとクレーンが備わった荷役用のスペースになっています。
砕氷艦の見た目のもう一つの特徴として挙げられるのが、荷役用のクレーンが取り扱う貨物の重量の割りに非常に大きなものである事。
これは、南極で荷役のために接舷する場所が氷の上なので、重量のある物資を割れやすい船体よりの氷盤ではなく、より離れた安定した場所に降ろすためなのだそうです。
こちらは船体中央部。格子状のやぐらのようになった部分は新しい輸送システムであるコンテナを効率よく積み重ねるためのガイド・セルガイドと呼ばれるもので、コンテナに積み込まれた物資を大量に効率的に運ぶ事ができるようになりました。輸送時は、ここにコンテナが5段重ねで積み重ねられます。
艦橋部分の天井にはアンテナや観測機器が所狭しと並びます。艦橋も全長138mに対して幅が28mという極端に太った船型を物語るように幅広く横たわっています。
艦尾の飛行甲板にはCH-101ヘリコプターが2機、同縮尺で細かく作りこまれたものが搭載されています。
実際の『しらせ』には、この2機のほかにAS355というやや小型のヘリコプターも搭載されていて、計3機のヘリコプターが搭載されています。
この『しらせ』(2代目)模型は、地元稚内の建設会社で作られたそうです。この会社では事業の多角化副業として船舶模型を製造しているそうで、この特大縮尺の『しらせ』模型は睡眠時間3時間という極限の中でお披露目に間に合わせたと言う事です。
稚内青少年科学館の南極コーナーには、この『しらせ』(2代目)のほか、先代『しらせ』・『ふじ』・『宗谷』と、歴代の南極観測船の模型が展示されています。このコーナーでは観測船のみならず、南極観測や、タロ・ジロで有名な犬ぞり隊についての展示も盛りだくさんで必見の価値があります。
今日の模型紀行は、南極観測船『しらせ』(2代目)の1/50特大模型、稚内青少年科学館の展示品を紹介しました。
PS・11/22より開催の企画展『1/1250・船舶模型の世界』では、世界最小の『しらせ』(2代目)の模型も展示します。
予告・・
企画展『1/1250・船舶模型の世界』を下記日程で開催します。
統一スケール船舶モデルとして、欧米で不動の地位を獲得している1250分の1のスケールの船舶模型を、ドイツで作られたものを中心に模型100点余を展示します。
模型職人が作り上げた独特の世界を、統一縮尺ならではの壮観なラインナップでお楽しみ下さい。
開催:11月22日(木)~
場所:STAR SHIP MODELS 企画展示室
時間: 10:00~19:00
入場無料 是非ご来場下さい。
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船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
この模型、縮尺は1/50と日本でも数少ない大型模型で、大きさは2.7mを超えるとても大きなものです。
砕氷艦の特徴を余すところ無く再現した模型をじっくりと観てみましょう。
砕氷艦独特の艦首の形状は歴代の砕氷船からの流れを汲んでて、艦首を氷の上に乗せ、その重みで氷を割り進むための形が手に取るようにわかります。
歴代船との大きな違いは、喫水線やや上に散水用の開口があり、ここから海水を噴射して氷との摩擦を減らす装置を有しているところ。
艦首上の甲板も広い面積を取っているので、今までの砕氷艦以上にずんぐりとした見た目になっています。
艦首部の甲板は、係船時の作業甲板と貨物用のハッチとクレーンが備わった荷役用のスペースになっています。
砕氷艦の見た目のもう一つの特徴として挙げられるのが、荷役用のクレーンが取り扱う貨物の重量の割りに非常に大きなものである事。
これは、南極で荷役のために接舷する場所が氷の上なので、重量のある物資を割れやすい船体よりの氷盤ではなく、より離れた安定した場所に降ろすためなのだそうです。
こちらは船体中央部。格子状のやぐらのようになった部分は新しい輸送システムであるコンテナを効率よく積み重ねるためのガイド・セルガイドと呼ばれるもので、コンテナに積み込まれた物資を大量に効率的に運ぶ事ができるようになりました。輸送時は、ここにコンテナが5段重ねで積み重ねられます。
艦橋部分の天井にはアンテナや観測機器が所狭しと並びます。艦橋も全長138mに対して幅が28mという極端に太った船型を物語るように幅広く横たわっています。
艦尾の飛行甲板にはCH-101ヘリコプターが2機、同縮尺で細かく作りこまれたものが搭載されています。
実際の『しらせ』には、この2機のほかにAS355というやや小型のヘリコプターも搭載されていて、計3機のヘリコプターが搭載されています。
この『しらせ』(2代目)模型は、地元稚内の建設会社で作られたそうです。この会社では事業の多角化副業として船舶模型を製造しているそうで、この特大縮尺の『しらせ』模型は睡眠時間3時間という極限の中でお披露目に間に合わせたと言う事です。
稚内青少年科学館の南極コーナーには、この『しらせ』(2代目)のほか、先代『しらせ』・『ふじ』・『宗谷』と、歴代の南極観測船の模型が展示されています。このコーナーでは観測船のみならず、南極観測や、タロ・ジロで有名な犬ぞり隊についての展示も盛りだくさんで必見の価値があります。
今日の模型紀行は、南極観測船『しらせ』(2代目)の1/50特大模型、稚内青少年科学館の展示品を紹介しました。
PS・11/22より開催の企画展『1/1250・船舶模型の世界』では、世界最小の『しらせ』(2代目)の模型も展示します。
予告・・
企画展『1/1250・船舶模型の世界』を下記日程で開催します。
統一スケール船舶モデルとして、欧米で不動の地位を獲得している1250分の1のスケールの船舶模型を、ドイツで作られたものを中心に模型100点余を展示します。
模型職人が作り上げた独特の世界を、統一縮尺ならではの壮観なラインナップでお楽しみ下さい。
開催:11月22日(木)~
場所:STAR SHIP MODELS 企画展示室
時間: 10:00~19:00
入場無料 是非ご来場下さい。
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2012年9月23日(日)
道内初のフェリー航路は厚岸にあった。・・・模型紀行『厚岸丸』
模型紀行×15
カキで有名な厚岸町。この街に現在掛かる厚岸大橋。しかし昔はこの橋は無く、代わりに町が運行する渡し船が運航されていました。
しかし、この渡船には自動車を運ぶような機能はありませんでしたので、もっぱら人の行き来のみに使われていました。
しかし車での往来が増えはじめた昭和30年代、自動車は厚岸湖を大きく迂回、所要時間も掛かりました。
そこで登場したのがこの自動車渡船『厚岸丸』です。運行開始は昭和34年。
この『厚岸丸』ですが、自動車を積む事ができる渡船としては、道内初だったそうです。
なんとなく以外ですが、目の前にある対岸の集落へ行くのに遠回りしていくことを考えるとこのような船は有難かったでしょうね。
ちなみに自動車渡船に変わってからは運行者が日本道路公団(現NEXCO)に移っています。
フェリーの甲板はこんな感じ。自動車の乗るスペースに、申し訳程度の徒歩客用の客室が付いています。
ちなみのこのフェリー。車両は運賃がかかりましたが、徒歩客は無料でした。
こちらはフェリー運航前の渡船、かもめ丸。
その後、自動車の数が増えたことや、冬季の湖面氷結時欠航による不便解消のため、橋の建設が急がれました。
『厚岸丸』は、昭和47年まで運行され、厚岸大橋の開通とともに引退しました。
今日は模型紀行。厚岸・海事記念館の展示模型から、
カーフェリー『厚岸丸』でした。
それにしても、厚岸のカキは美味しかった!
厚岸では、10月6日(土)~14日(日)の日程で、厚岸牡蠣祭りも開催されます。
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只今、ハワイアンのコーナーを商品増強のため改装中。
ご来店時はご迷惑をお掛けする事もございますが、この秋のコーナー拡張にご期待ください。
改装完了は9/26頃を予定しています
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
しかし、この渡船には自動車を運ぶような機能はありませんでしたので、もっぱら人の行き来のみに使われていました。
しかし車での往来が増えはじめた昭和30年代、自動車は厚岸湖を大きく迂回、所要時間も掛かりました。
そこで登場したのがこの自動車渡船『厚岸丸』です。運行開始は昭和34年。
この『厚岸丸』ですが、自動車を積む事ができる渡船としては、道内初だったそうです。
なんとなく以外ですが、目の前にある対岸の集落へ行くのに遠回りしていくことを考えるとこのような船は有難かったでしょうね。
ちなみに自動車渡船に変わってからは運行者が日本道路公団(現NEXCO)に移っています。
フェリーの甲板はこんな感じ。自動車の乗るスペースに、申し訳程度の徒歩客用の客室が付いています。
ちなみのこのフェリー。車両は運賃がかかりましたが、徒歩客は無料でした。
こちらはフェリー運航前の渡船、かもめ丸。
その後、自動車の数が増えたことや、冬季の湖面氷結時欠航による不便解消のため、橋の建設が急がれました。
『厚岸丸』は、昭和47年まで運行され、厚岸大橋の開通とともに引退しました。
今日は模型紀行。厚岸・海事記念館の展示模型から、
カーフェリー『厚岸丸』でした。
それにしても、厚岸のカキは美味しかった!
厚岸では、10月6日(土)~14日(日)の日程で、厚岸牡蠣祭りも開催されます。
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改装完了は9/26頃を予定しています
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
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期間:5/29(火)~9月末日
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2012年7月12日(木)
模型紀行・・『さんふらわあ』と技術大国の誇りと
模型紀行×15
『さんふらわあ』と聞くと、すぐにカーフェリーが思い浮かぶ人も多いと思いますが、久々の模型紀行、今日はカーフェリーの模型で、苫小牧フェリーターミナルに展示されている1/100縮尺『さんふらわあ さっぽろ(初代)』の模型です。
現在、苫小牧-大洗に就航している『さんふらわあ さっぽろ』はその2代目となります。
『さんふらわあ さっぽろ(初代)』は1974年に日本沿海フェリーの『さっぽろ丸』として就航、1990年に『さんふらわあ さっぽろ』に改名されました。
当時の需要に応じて大型化したフェリーの中の一隻で、北海道航路では珍しいプールを備えた船としてデビューしました。
船体側面に描かれたお馴染みの太陽マーク。
海面に浮かぶ太陽のように沖を行く姿も一目でその船とわかる親しみやすいデザインです。
このデザインは、現在でも商船三井フェリーの登録商標として、関連会社のフェリーさんふらわあ所有の船とともに、北海道・瀬戸内海・九州の各航路で多くの船に描かれています。
この『さんふらわあ さっぽろ(初代)』は、1998年にギリシャの船会社へと売られて地中海の青い海で活躍することとなるのですが、実は現在も『Ionian Sky』という船名で健在です。
まもなく船齢40年に近づきますが、いまだ現役なのはMADE IN JAPANの信頼性の高さからでしょうか。少し頼もしさすら感じます。
造船大国として名を馳せた日本。このような信頼されるものづくりに誇りを持って、技術大国日本のかつての勢いを取り戻して欲しいと思う店長でした。
『さんふらわあ』プラモデル各種・¥1050~ (ホビーコーナー)
夏休み工作教室も受付中→工作教室予約状況
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
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店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
現在、苫小牧-大洗に就航している『さんふらわあ さっぽろ』はその2代目となります。
『さんふらわあ さっぽろ(初代)』は1974年に日本沿海フェリーの『さっぽろ丸』として就航、1990年に『さんふらわあ さっぽろ』に改名されました。
当時の需要に応じて大型化したフェリーの中の一隻で、北海道航路では珍しいプールを備えた船としてデビューしました。
船体側面に描かれたお馴染みの太陽マーク。
海面に浮かぶ太陽のように沖を行く姿も一目でその船とわかる親しみやすいデザインです。
このデザインは、現在でも商船三井フェリーの登録商標として、関連会社のフェリーさんふらわあ所有の船とともに、北海道・瀬戸内海・九州の各航路で多くの船に描かれています。
この『さんふらわあ さっぽろ(初代)』は、1998年にギリシャの船会社へと売られて地中海の青い海で活躍することとなるのですが、実は現在も『Ionian Sky』という船名で健在です。
まもなく船齢40年に近づきますが、いまだ現役なのはMADE IN JAPANの信頼性の高さからでしょうか。少し頼もしさすら感じます。
造船大国として名を馳せた日本。このような信頼されるものづくりに誇りを持って、技術大国日本のかつての勢いを取り戻して欲しいと思う店長でした。
『さんふらわあ』プラモデル各種・¥1050~ (ホビーコーナー)
夏休み工作教室も受付中→工作教室予約状況
すたーしっぷ”の休日から・・
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企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
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2012年6月30日(土)
模型紀行・・イージス護衛艦『こんごう』1/100模型
模型紀行×15
久々の模型紀行です。
今日は、日本が誇るイージス護衛艦『こんごう』1/100の模型。
現在、改装休館中の『船の科学館』の臨時展示スペースとして無料開放されているミニ博物館の展示の中からの紹介です。
『こんごう』は1991年8月26日に三菱重工業長崎造船所で進水。1993年3月25日に就役した海上自衛隊初のイージスシステム搭載の護衛艦です。
高速走行中の実際の『こんごう』
『こんごう』は、自衛隊(日本)が初めて保有したイージス艦で、アメリカ以外の国が初めて保有したイージス艦でもあります。
『こんごう』・『きりしま』・『みょうこう』・『ちょうかい』の同型艦4隻が建造され、現在国の守りに就いています。
イージス護衛艦は現在その発展型として、あたご型も就役しています。
イージスシステムのレーダーなどが格納された、背の高い艦橋構造物。そのデザインは旧日本海軍の高雄型重巡洋艦にも似たイメージを持っており、アメリカのイージス艦のそれとはまた違った雰囲気で威圧感があります。
重巡洋艦『高雄』
イージス艦とは良く聞く言葉ですが、イージスシステムってそもそもどんなもの?と言う方に、少し掘り下げて簡単にお話してみます。
そもそもイージスシステムとはレーダーでミサイルなどの攻撃を確認し、攻撃・破壊するために開発されたシステムです。
この手順を踏んでのいわゆる『迎撃』は昔から自船の身を守るために行われいました。しかし一度に対応できる攻撃目標は1~2個の目標(攻撃)。
一度に沢山のミサイルや兵器が向かってくると当然、人を介した従来の方法では対応しきれません。そこであらゆる経験データを蓄積したコンピューターとレーダー・兵器を連動させることで、多くの目標(攻撃)に対し、それぞれの目標(攻撃)に最適な兵器を選んで対応することが出来るようしたのがこのイージスシステムなのです。
先の北朝鮮ミサイル実験のときでもそうでしたが、ミサイルの脅威にさらされている国ではこれからの時代必要不可欠な存在となるのがこれらイージス艦です。
船種部に配置された、主砲・127mm単装砲。
その後の平坦な格子状部分のものはMK41ミサイル発射機で、船体内に収められたミサイルを、垂直発射させる新しいミサイルの発射装置。発射装置が艦上に並ぶ事がないためこの装備の採用で、最近の護衛艦の構造は見た目にすっきりとした印象を受けるようになりました。
煙突間に並ぶ4つの円筒が向かい合って配置されたもの、これはハープーンミサイルの発射機。
この円筒の中にミサイルが格納されていて、ここからそのまま空に向けてミサイルが発射されます。
このミサイルも順次、前述の垂直発射機からの発射に移行していきます。
海上自衛隊の護衛艦は、この船の登場以降で船の姿・形が大きく変わりました。
イージス護衛艦『こんごう』模型のスクリュー部分。
模型ではこのような形で作られいますが、実際のところ、最高速を公にしない護衛艦のスクリュープロペラはベールに包まれた部分が多く、その形も一般人はまず目にすることが出来ません。潜水艦などではその航行音も小さく押さえなければならないためさまざまな工夫が施されています。それくらい重要視されているのがこれら軍用艦のスクリュー(推進器)なのです。
イージス護衛艦『こんごう』を作ろう!
『こんごう』は各メーカーからプラモデルキットで発売されています。上のが画像は1/700スケールキットとその完成品(Shoe氏提供)。
☆ハセガワ・1/700 護衛艦『こんごう』¥2205
☆ピットロード・1/700 海上自衛隊イージス護衛艦DDG173『こんごう』¥1980
(価格はブログ作成時の当店売価です)
今年の夏は、網走港で『こんごう』型の次に計画されたイージス艦・あたご型のイージス護衛艦『あしがら』の一般公開が予定されています。
今日のホビーコーナーからは、海上自衛隊イージス護衛艦『こんごう』1/100模型と、その模型商品の紹介でした。
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
今日は、日本が誇るイージス護衛艦『こんごう』1/100の模型。
現在、改装休館中の『船の科学館』の臨時展示スペースとして無料開放されているミニ博物館の展示の中からの紹介です。
『こんごう』は1991年8月26日に三菱重工業長崎造船所で進水。1993年3月25日に就役した海上自衛隊初のイージスシステム搭載の護衛艦です。
高速走行中の実際の『こんごう』
『こんごう』は、自衛隊(日本)が初めて保有したイージス艦で、アメリカ以外の国が初めて保有したイージス艦でもあります。
『こんごう』・『きりしま』・『みょうこう』・『ちょうかい』の同型艦4隻が建造され、現在国の守りに就いています。
イージス護衛艦は現在その発展型として、あたご型も就役しています。
イージスシステムのレーダーなどが格納された、背の高い艦橋構造物。そのデザインは旧日本海軍の高雄型重巡洋艦にも似たイメージを持っており、アメリカのイージス艦のそれとはまた違った雰囲気で威圧感があります。
重巡洋艦『高雄』
イージス艦とは良く聞く言葉ですが、イージスシステムってそもそもどんなもの?と言う方に、少し掘り下げて簡単にお話してみます。
そもそもイージスシステムとはレーダーでミサイルなどの攻撃を確認し、攻撃・破壊するために開発されたシステムです。
この手順を踏んでのいわゆる『迎撃』は昔から自船の身を守るために行われいました。しかし一度に対応できる攻撃目標は1~2個の目標(攻撃)。
一度に沢山のミサイルや兵器が向かってくると当然、人を介した従来の方法では対応しきれません。そこであらゆる経験データを蓄積したコンピューターとレーダー・兵器を連動させることで、多くの目標(攻撃)に対し、それぞれの目標(攻撃)に最適な兵器を選んで対応することが出来るようしたのがこのイージスシステムなのです。
先の北朝鮮ミサイル実験のときでもそうでしたが、ミサイルの脅威にさらされている国ではこれからの時代必要不可欠な存在となるのがこれらイージス艦です。
船種部に配置された、主砲・127mm単装砲。
その後の平坦な格子状部分のものはMK41ミサイル発射機で、船体内に収められたミサイルを、垂直発射させる新しいミサイルの発射装置。発射装置が艦上に並ぶ事がないためこの装備の採用で、最近の護衛艦の構造は見た目にすっきりとした印象を受けるようになりました。
煙突間に並ぶ4つの円筒が向かい合って配置されたもの、これはハープーンミサイルの発射機。
この円筒の中にミサイルが格納されていて、ここからそのまま空に向けてミサイルが発射されます。
このミサイルも順次、前述の垂直発射機からの発射に移行していきます。
海上自衛隊の護衛艦は、この船の登場以降で船の姿・形が大きく変わりました。
イージス護衛艦『こんごう』模型のスクリュー部分。
模型ではこのような形で作られいますが、実際のところ、最高速を公にしない護衛艦のスクリュープロペラはベールに包まれた部分が多く、その形も一般人はまず目にすることが出来ません。潜水艦などではその航行音も小さく押さえなければならないためさまざまな工夫が施されています。それくらい重要視されているのがこれら軍用艦のスクリュー(推進器)なのです。
イージス護衛艦『こんごう』を作ろう!
『こんごう』は各メーカーからプラモデルキットで発売されています。上のが画像は1/700スケールキットとその完成品(Shoe氏提供)。
☆ハセガワ・1/700 護衛艦『こんごう』¥2205
☆ピットロード・1/700 海上自衛隊イージス護衛艦DDG173『こんごう』¥1980
(価格はブログ作成時の当店売価です)
今年の夏は、網走港で『こんごう』型の次に計画されたイージス艦・あたご型のイージス護衛艦『あしがら』の一般公開が予定されています。
今日のホビーコーナーからは、海上自衛隊イージス護衛艦『こんごう』1/100模型と、その模型商品の紹介でした。
すたーしっぷ”の休日から・・
迫力満点・海上保安庁・観閲式の模様はこちら→平成24年度・観閲式
企画展『タイタニック展』延長開催決定!
ご要望の多かったタイタニック号・処女航海100年企画『タイタニック展』の延長開催を決定。5/29(火)から開催しています。
期間:5/29(火)~9月末日
会場:店内企画展示室
入場は無料です。ご興味をお持ちの方は是非ご来場下さい。
船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS
店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475
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