お客様作品(42)


2012512(土)

発表作品から・・・『ひゅうが』再び・・


発表作品から・・・『ひゅうが』再び・・

ひきつづきGW期間中に開催の『第二回・艦船模型発表会』の出品作品の紹介です。

今日は、海上自衛隊護衛艦『ひゅうが』、「H・Mokori」さんの1/700スケール作品です。

護衛艦『ひゅうが』と言えば、一昨年、道内初入港で十勝港に入港した新鋭ヘリコプター搭載型護衛艦。

自衛隊史上最大の船にして、ヘリコプターが離発艦する、実質ヘリ空母と言ってもよい船です。災害時の要求にも応えられるよう建造された船でしたが、図らずも昨年の震災で活躍することとなりました。

H・Mokoriさんの『ひゅうが』は、出来るだけ実物の見た目に近づけて作ったとのことで、シンプルに作られていますが配色などは実物のそれに近いものになっています。

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透明パーツを切り抜きで塗装して、甲板下の格納庫をあえて見せるように作られ、格納庫内部の壁面の色などにもこだわって見せたということで中を覗き込むのも楽しい作品に仕上がっています。

眺める位置からの距離感を出すため、あえて手すりなどの細かい部品は使わずに仕上げました。

この『ひゅうが』二作目もすでに計画中とのこと、次回作の『ひゅうが』は手すりやネットも取り付けた精密バージョンでの製作案を練っているそうです。

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『ひゅうが』に続き、同型の二番艦『いせ』も就役、現在その2隻を上回るサイズのヘリコプター搭載型の護衛艦が建造中です。

海上自衛隊の護衛艦群も周囲を取り巻く情勢に応じて進化しているようです。

日本に今まで無かった艦形と大きさで圧倒されるこの船は、プラモデルで製作しても新鮮さが引き立つ題材となりました。

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この護衛艦『ひゅうが』、1/350の大型モデルでもキット化が発表されたようです。『ひゅうが』を1/350スケールにすると全長は56cm、ボリュームたっぷりの模型を楽しめる日も近いようです。

今日のホビーコーナーからは、『第二回・艦船模型発表会』作品から、H・Mokoriさんの作品で1/700・海上自衛隊護衛艦『ひゅうが』でした。


明日(5/13)も10:00より営業、皆様のご来店をお待ちしております。


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2012510(木)

発表作品から・・北大西洋の女王『クイーン・メリー』


発表作品から・・北大西洋の女王『クイーン・メリー』

『第二回・艦船模型発表会』作品からのピックアップ・・
今日は客船です。

F氏製作の豪華客船『クイーン・メリー号』です。
クイーンメリーの記事は、先日紙模型の作品でも紹介しましたが、プラモデルの世界でも模型化されるほどの名を馳せた名客船です。

この『クイーンメリー号』、就航した1936年時点では、世界最大にして世界最速の北大西洋横断記録も誇った名船として永きにわたり愛されました。

模型はF氏ならではの味付けで製作され、思わず自宅に持ち帰り飾りたくなるような往時をしのばせる心にくい風合いに仕上がっています。

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第二次世界大戦では軍隊輸送船としても働きましたが、無事戦争を乗り切り、客船航路に復帰1967年まで航路の花形として活躍しました。

この『クイーンメリー号』引退後は、アメリカ・ロサンゼルス近郊のロングビーチで保存されています。

現存する当時の客船としても世界最大。模型はその雰囲気を余すところ無く作りこんだ客船模型です。

話をこの船の建造時までさかのぼってみます・・・。

建造時の話・・実をいうとこのクイーンメリー号、建造中にはクイーンビクトリアと言う別の船名に内定していました・・・それなのにどうしてクイーンメリーに?

その真相を探ると・・・

運行会社であるキュナードラインの社長が当時のイギリス国王ジョージ5世に謁見した際、この新客船には“イギリスの偉大な女王”の名を冠します・・と遠まわしな表現で船について話を切り出したところジョージ5世は自分の妻であるメアリー王妃の事と勘違いし、『ありがとう』と返答したそうです。慌てふためいたのは社長はじめ船会社の重役達・・急遽船名をクイーンメアリー(クイーンメリー)に変更したそうです。

こんなビックリなエピソードが残る『クイーンメリー号』、こんな話を探りながら模型作りが出来るのも、船舶模型ならでは。

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F氏はガラス工房でガラス加工の技術も習得、ケースはガラス板を切り出して張り合わせた手製のガラスケースです。

台座の木目にガラスの高級感で中に納まる模型も引き立っています。

ケースを製作する方は多くおられますが、ガラス製でハンドメイドする方は初めてです。

F氏の創作意欲には頭が下がります。

今日の作品は、北大西洋に幾度と無く横断、名実ともに女王の座に君臨した豪華客船。今も実物に触れる事のできる数少ない遺産『クイーンメリー号』をF氏の作品でご覧頂きました。



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201259(水)

発表作品から・・坊ノ岬沖に消えた船『磯風』


発表作品から・・坊ノ岬沖に消えた船『磯風』

『第二回・艦船模型発表会』出品作品から、今日は大谷氏製作の駆逐艦『磯風』です。

駆逐艦『磯風』は、日本海軍が量産した陽炎型駆逐艦の一隻で終戦まで無傷で生き残った『雪風』とも同系の艦です。

磯風も日本海軍の活躍した海戦には欠くことの無い存在として常に最前線で活躍、多くの海軍の名艦の最後を見届けました。

自身の最後は、戦艦大和に随伴して出撃した坊ノ岬沖。
航行不能となった際、最後は僚艦『雪風』に乗組員を移乗、『雪風』の砲によって処分・撃沈されました。

『磯風』も『雪風』同様、日本海軍の栄光と最後の時までを見届けた船だったのです。

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作品の『磯風』の艦橋前後を上から眺めてみます。
全部には主砲、その後には魚雷発射管が配置されています。

真珠湾攻撃から太平洋戦争に参加した『磯風』は、数々の海戦で、時に航行不能にもなりながら、乗員の必死の復旧により、いずれも本国に帰還しています。

この作品は当時の艦上の風景が浮かんでくるような作品です。

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『磯風』艦尾。(最後のときにはこの周辺に着弾した。)

『磯風』の最後は、米軍機の攻撃により航行不能となった軽巡洋艦『矢矧』から司令官を移乗させるため『矢矧』に横付けした際のこと、米軍機の攻撃により機械室に進水舵も効かなくなり航行不能になってしまいます。

必死に修復に努めるも『磯風』は漂流、この海戦で最後まで艦影をとどめたものの、『雪風』に乗員を移乗後、その『雪風』によって撃沈処分されました。

この海域に沈む『磯風』はまた大和型戦艦全ての最後を見届けた艦でもありました。

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駆逐艦『磯風』、大谷氏の作品に、激戦を戦い抜いた船の、在りし日の姿を見ることが出来ました。

今日は『第二回・艦船模型発表会』出品作品から、大谷氏製作の日本海軍駆逐艦『磯風』でした。


PS

戦争を体験していない私達のような世代が、模型を通じてこの時代を知り、話題はさらなる歴史に及ぶ事もしばしば。

風化させてはいけない史実に知らず知らずに向き合っている姿を見ると、これら海に散った船たちが忘れてはいけない大切なことを教えてくれているようにも思いました。


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201257(月)

出品作品から・・サンファン・バウティスタ号


出品作品から・・サンファン・バウティスタ号

昨日までの開催で盛況のうちに終了した『第二回・艦船模型発表会』の作品から、内山氏製作の木製帆船『サンファン・バウティスタ号』です。

内山氏の『サンファン・バウティスタ号』は2年の月日を費やした大作。

その作品を見てみましょう。

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船体をカットして船内を見せる構造で船体内部の作りこみが細かいところまで見て取れます。

『サンファン・バウティスタ号』は、仙台藩主である伊達政宗が建造したガレオン船と呼ばれる西洋型帆船。

スペイン人提督のセバスティアン・ビスカイノの協力を得て作られたこの船は日本最初の西洋型軍船でもあります。

慶長18年(1613年)にスペインとの貿易交渉のため太平洋を横断アカプルコに一年の停泊の後、鉱山・精錬の専門家を日本に送り届けた事でも有名です。

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日本で作られた初のガレオン船『サンファン・バウティスタ号』スペインの様式そのままの船の雰囲気を内山氏はほぼ復元船の実物に近い姿で再現。

絢爛豪華な様が伝わってきます。

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サンファン・バウティスタ号の復元船は、出帆の380周年目の1993年に進水し、現在は宮城県石巻市の『サンファン館』で保存されていますが、昨年の東日本大震災の津波で被災、現在修復が進められています。

『サンファン・バウティスタ号』が日本から出帆した年の2年前には慶長三陸地震がやはり三陸一帯を襲い、津波は田老や大船渡で最高20mともいわれました。東日本大震災はそれからちょうど400年目の年に起きています。

そういう意味でこの時期に目にする模型として非常に意味深いものとなりました。

この復元船が修復されると震災の復興のシンボルとなることでしょう。

今日はGWに開催された『第二回・艦船模型発表会』から、内山氏の作品『サンファン・バウティスタ号』でした。

この模型を見ながら一日も早い東北の復興を祈りたいと思います。


明日、5/8は、当店お休みをいただきます。


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201253(木)

海軍を思う・・重巡洋艦『妙高』・・艦船模型発表会出品作品から・・


海軍を思う・・重巡洋艦『妙高』・・艦船模型発表会出品作品から・・

只今開催中の『艦船模型発表会』から、今日の模型は、やはり精巧な表現で技術を披露してくれる勝野氏の作品『妙高1942』です。

縮尺は1/350で模型全長は60cmほどになります。

太平洋戦争で活躍した、日本海軍重巡洋艦・妙高の1942年の姿を再現した模型。

妙高型重巡洋艦この妙高 をはじめ 那智 ・足柄 ・羽黒の4隻が建造され、太平洋戦争では開戦から末期までほぼ全てのシーンにおいて最前線で活躍した艦として有名です。

この妙高は半ば中破状態ではありましたが沈むことなく終戦を迎えた数少ない船でもあります。

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中央の構造物を眺める・・・
1/350という縮尺の中に作りこむことの出来るものを詰め込んで、リアルな再現がなされています。

艦上の副砲・機銃や、探照灯(投光器)、短艇(小型ボート)ほか搭載された航空機まで、金属部品など繊細な部品群を駆使し細かな細工が施されています。

模型上の緻密な世界を眺めていると、実際そこにいたであろう士官はじめ乗組員の姿も眼に浮かんできそうです。

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更に近づいてみると、小さな世界の中にも実際に鉄で出来た船体の重厚感が、しっかり再現されているのが見て取れます。

画像精度が良くないのでここまでしかお見せできないのが残念ですが、是非会場に足を運んでご覧頂きたい作品の一つとなっています。

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艦橋を仰ぎ見る・・

戦時下にあっては、ここで見張りを絶やさず、戦闘時にはここで指揮を執りました。

艦船模型から受ける印象は人さまざまですが、現代人のなかで薄れつつある過去に日本が経験した戦争の記憶を改めて思い返す媒体として、忠実に再現された模型たちは重要な存在ともなりえるのです。

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重巡洋艦・妙高、太平洋戦争で激戦を生き抜いた船の姿が蘇ります。

実際の妙高は終戦後、英国軍によってマラッカ海峡に沈められましたが、この船の優れた性能と、安定性、そして精悍な容姿は今に語り継がれています。

今日は、『第二回・艦船模型発表会』から、勝野氏の作品『妙高1942』(重巡洋艦・妙高)を紹介させていただきました。


本日も『第二回・艦船模型発表会』&雑貨セールでお待ちしております。


只今、模型展『第二回・艦船模型発表会』を当店企画展示室で開催中です。 船の模型を集めた模型発表イベント!十勝在住モデラーの自信作が大集合!是非、ご来場下さい。


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   GW企画 『第二回・艦船模型発表会』

    ☆開催期間:4/28(金)~5/6(日)

    ☆時間:10:00~19:00

       開催期間中は無休で営業

       入場は無料です。



今年のGWは是非、魅惑の模型の世界に触れてみてください。


GW期間中は雑貨セールも開催!ご来店お待ちしております。



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STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)
十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

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