お客様作品(42)


201251(火)

氷海を行く南極観測船『宗谷』・・・


氷海を行く南極観測船『宗谷』・・・

今日の模型ブログは『第二回・艦船模型発表会』から、その出品作品の紹介です。

艦船モデラー・大谷氏製作の南極観測船『宗谷』(作品タイトル『宗谷』)です。

南極観測船『宗谷』は、昨年末のドラマ『南極大陸』でもおなじみの砕氷船。タロ・ジロとセットで語られる話は有名です。

大谷氏はこれまで軍艦メインで、戦艦・巡洋艦や駆逐艦航空母艦などを手がけてきましたが、今回の『宗谷』は今までとはちょっと勝手の違う作品となったようです。

画像

近づいて見るほどに細密さが浮き立つ甲板上の構造物。

軍艦には無かった門型のクレーンやそれに絡むように設置されたワイヤー類、オレンジと白の船体で手を抜けない塗装と手すりやレーダー、マストなどの細かい金属パーツと、とことん攻めた作品に仕上がっています。

この作品の『宗谷』は、1/350のスケールで再現できるキットをベースに、フルハル(全船体)のキットを喫水線から切断、ウォーターライン(洋上)モデルに作り変えて、氷海を再現したジオラマにすえつけてあります。

画像

ヘリコプターの飛行甲板を後方から眺めます。

搭載されたヘリコプターも1/350という縮尺で、非常に小さい物ながら精密に塗装し再現してあります。

この模型は、第三次南極観測の際の仕様で第二次越冬隊の派遣が断念され南極に取り残された犬達の中で生き残ったタロとジロを発見した際の船の姿で再現されています。

画像

石膏を使い表現された氷の海と氷の大地。
そこには南極を代表する生き物であるペンギンの姿も・・・

ジオラマの中には、なんとあのタロとジロまでもが作りこまれています。

ご来場予定の方は、この作品の中から、タロ・ジロの姿を見つけてみてください。

画像

作品は昭和基地へと向かう宗谷をまるでその場に行ってきたかのような忠実な再現で作りこんであります。

南極に果敢に挑む『宗谷』の姿、作品はそのワンシーンを切り取った一つの画のような風景で、模型に対する情熱とその歴史を掘り下げて見つけ出した真実をプラスして作り上げた完成された風景とっても良いでしょう。


今日は只今開催中の『第二回・艦船模型発表会』から、大谷氏の作品『宗谷』を紹介しました。


只今、模型展『第二回・艦船模型発表会』を当店企画展示室で開催中です。 船の模型を集めた模型発表イベント!十勝在住モデラーの自信作が大集合!是非、ご来場下さい。


画像
   GW企画 『第二回・艦船模型発表会』

    ☆開催期間:4/28(金)~5/6(日)

    ☆時間:10:00~19:00

       開催期間中は無休で営業

       入場は無料です。



今年のGWは是非、魅惑の模型の世界に触れてみてください。


GW期間中は雑貨セールも開催!ご来店お待ちしております。



船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS


店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク



2012310(土)

しらせ


しらせ

お客様作品、難破船さん製作の、三代目南極観測船『しらせ』(初代)です。

こちらは、フルハルモデル(船体の海に沈んでいる部分も作りこむ全船体モデル)で砕氷艦の氷をわるための船の形がよく分かります。

『しらせ』(初代)は、1982年に就役、就役当時は海上自衛隊艦船のなかでは最大の船でした。25年という長い期間、砕氷艦として、1983年から2008年の間に、25次~49次の観測隊を南極に送り届けました。

2008年の退役後は、船体の大きさや、特殊性から、他の用途への転用は不可能とされ、スクラップされる運命にありましたが、鉄くず価格の下落から解体を一時先送り、その間に保存先を公募したところ、民間の気象情報会社『ウエザーニューズ』が引き受け先に決まり、現在千葉の船橋港で係船されています。

現在2009年に完成した、砕氷艦が後を継いで就役していますが、『しらせ』の名前も継いで2代目『しらせ』として活躍しています。

尚、現在保存されている『しらせ』(SHIRASE)は見学する事が可能で、ウエザーニューズのこちらのサイトから申し込みをして、見学することが出来ます。→WETHERTNEWS-SHIRASE外部リンク

難破船さんの作品『しらせ』は、店内お客様作品の展示コーナーで展示中です。

画像

1/450 南極観測船・しらせ キット 定価¥3150で販売中です。 当店売価¥2990

『しらせ』プラモデルは、統一規格で他の船と並べられる1/700スケールキットもあります。

南極を知り尽くした船『しらせ』を作ってみませんか?

画像

プラモデル新商品コーナーは、最近発売された新商品キットが目白押し、精度の高い新商品を是非組み上げてください。

5月には、お客様作品をあつめた、『第二回・艦船模型発表会』も開催予定です。皆さんのエントリーお待ちしております。


タイタニック展も開催中。ご来店お待ちしております。


タイタニック号・処女航海100年企画・企画展『タイタニック展』開催中

画像

処女航海から今年で100年を迎えるタイタニック号を模型や写真、遺品レプリカなどでわかりやすく展示しています。

開催期間:3月1日(木)~4月20日(金)

会場:店内企画展示室

時間:店舗営業時間(10:00~19:00)休業日を除く

入場は無料です。多くの方のご来場お待ちしております。



船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク



2012218(土)

日本海軍航空母艦・『瑞鶴』


日本海軍航空母艦・『瑞鶴』

日米開戦から70年を迎えた日本。その開戦の発端となった真珠湾攻撃、これに関わった航空母艦の一隻、空母『瑞鶴』の登場です。

模型は、当店のお客様で、艦船モデラーの大谷氏の作品です。

この『瑞鶴』。1941年に翔鶴型航空母艦の二番艦として完成した正規空母(設計段階から空母として運用する目的で作られた空母のこと)。

建造を急ぎ、工期を短縮した事で日米開戦のきっかけとなる、真珠湾攻撃への参加に間に合った航空母艦でした


真珠湾攻撃の際は、58機の攻撃機を出撃させ、未帰還ゼロという幸先の良い初陣となりました。

画像

船尾艦上に搭載された航空機。

この『瑞鶴』は、初陣から1944年のマリアナ沖海戦まで、一発も被弾する事が無かった、幸運に恵まれた船でもありました。

模型は1944年の状態を再現したもの。

大谷氏の作品では機銃などの兵装はもちろん飛行甲板周辺や下部甲板の手すりやネット、肋材まで細かく作りこまれています。

画像

艦橋まわり。

1/700という縮尺ながら、エッチングパーツ(金属製の精密部品)で固められた艦橋周辺は重厚感があります。

同艦の艦橋は、当初『赤城』や『飛龍』と同様に左側に配置する予定だったのですが、同二艦がその配置が運用上不便であったため、翔鶴型の二艦『翔鶴』・『瑞鶴』では、建造開始後に右側に変更されたという経緯があります。

画像

1944年、『瑞鶴』には、対潜対空迷彩(潜水艦・航空機の目測を誤らせる迷彩)が施され幾何学的な模様が全船体に描かれていました。

この迷彩を描くのも、艦船模型の楽しみの一つと言えます。

『瑞鶴』は、この年のレイテ沖海戦の一海戦、エンガノ岬沖海戦で米軍機の攻撃を受けつつ持ちこたえるも、他艦が撃沈される中、攻撃が集中した『瑞鶴』は航行不能に陥り左に大きく傾きます。

総員に退避命令が下り、米軍の攻撃が終了して間をおいて海中に没しました。1944年10月25日。

日本は最後に残った正規空母『瑞鶴』を失ったことにより空母戦力は著しく低下、機動部隊の運用が困難となり、この後敗戦への道を辿る事となるのです。

アメリカにとっては、真珠湾攻撃に参加した空母の最後の生き残りとなるこの『瑞鶴』の撃沈は、真珠湾の最後の仇討ともなったわけです。

画像

この作品のベースとなったキット、フジミから昨年発売の新金型キット 1/700 特-50 日本海軍航空母艦・瑞鶴 1944(昭和19年) 定価¥2940

フジミの新金型製品は昨年に引き続き今年も矢継ぎ早に発売が予定されていて、精度が格段に上がったキットは、1/700統一スケールで精密作品をコレクションするのには、もってこいのキットといえます。

日米開戦から70年を迎えたわが国、日本の辿ってきた道を再認識する時期に来ているとも思います。
このような模型を通じて歴史をたどってみるのも良いかもしれませんね。


今日は、日本海軍が誇った航空母艦『瑞鶴』を、大谷氏の作品とともに紹介してみました。

大谷氏の作品、この『瑞鶴』は、只今店内で展示させていただいています。見事な作りこみを是非ご覧下さい。



明日も10:00から営業。プラモデルコーナーは勿論、マリン雑貨・ハワイアンのコーナーも商品充実。楽しめる内容で皆様のご来店をお待ちしております。



企画展のご案内・・
3月1日から、今年、処女航海100年を迎えるタイタニック号の資料を集めた企画展『タイタニック展』を開催いたします。会場:当店企画展示室・入場無料・是非ご来場下さい。

船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク



2012113(金)

巡視船・ちくぜん・・海猿


巡視船・ちくぜん・・海猿

今日は、shoeさんの作品、白い船体が海に映える巡視船です。

この巡視船『ちくぜん』は、あの映画『海猿』にも登場!この『ちくぜん』は、釧路に配置されている巡視船『そうや』の発展型、つがる型巡視船の一隻として、第七管区 福岡海上保安部に配備されています。

わが国の排他的経済水域が沿岸から200海里に拡張されたことで、すべての海域を沿岸からカバーするのが難しくなり、ヘリコプターと巡視船をセットで現場へ急行すると言う発想からこのヘリコプター搭載型の巡視船が多く作られることとなりました。

1999年の能登半島沖不審船事件においては、この『ちくぜん』搭載ヘリが本船とともに出動したそうです。

映画の中では第七管区海上保安本部全面協力のものとこの『ちくぜん』や搭載ヘリコプターが活躍します。

画像

つがる型巡視船は、南極観測船あがりの老朽化した『宗谷』のピンチヒッターとして北の海の護りに就いた『そうや』が原型で、見た目はかなり似た姿をしています。

その『そうや』の全長を10mほど伸ばし、全幅を1mすぼめ、速度を重視した設計で完成したのが巡視船『ちくぜん』をはじめとする、『つがる』型巡視船です。

Shoeさんの作品は、白い船体にJAPAN COAST GUARDの文字が
映える印象的な姿を良く再現しています。一部、手すりなど細かなパーツも乗せてうまく仕上げています。

これらの巡視船たちは、日本の海を護るに不可欠な存在となっていて、その他の巡視船たちと役割を分担、時に連携して前線で活躍しています。

こんなモデルを作りながら、日本の海の守りについて、考えてみるのも良いですね。


製作に使用されたキットは・・ピットロード スカイウエーブシリーズ 1/700 J41 PLH 06 つがる型巡視船 ちくぜん

画像
1/700 つがる型巡視船 ちくぜん キット

尚、同メーカーの巡視船のシリーズでは、第二管区 宮城海上保安部所属の同型艦『ざおう』や、映画に登場した、はてるま型『はかた』(2011に『いしがき』に改名)、えりも型では『はかた』『くりこま』『さつま』がそれぞれキット化されています。作りこんで並べてみるのも楽しいですね。

この『ちくぜん』とはてるま型『はかた』のキットは塗装済みのバージョンも発売されていますので気軽に巡視船モデルを楽しめます。『ちくぜん』塗装済みキット

今日紹介したshoeさん作・巡視船『ちくぜん』は、お客様製作作品のコーナーで展示しています。是非、ご覧下さい。


ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
画像

子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。

ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。

もちろん、まだ作ったことがないけどトライしたい・・と言う方も大歓迎です。

作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。

今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。


模型の企画展『1:1250モデルシップの世界』を店内企画展示室で開催中!入場は無料です。

企画展『1:1250モデルシップの世界』は、2月12日(日)まで開催。開催期間中に是非一度ご覧下さい。


雑貨コーナーも新商品入荷中!こちらも是非ご覧下さい。


船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→<a href="http://www.obnv.com/interior/475">http://www.obnv.com/interior/475



2012111(水)

護衛艦『ひゅうが』のお供・・『あまぎり』


護衛艦『ひゅうが』のお供・・『あまぎり』

先日の『ひゅうが』に続き、ハナミズキさんの作品から・・護衛艦『あまぎり』です。

2010年の十勝港に『ひゅうが』とともに寄港、こちらも一般公開されました。

『あさぎり』型護衛艦の4番艦として建造され、1989年に就役しています。

艦名は旧日本海軍駆逐艦の『天霧』にちなむ、歴代二代目と言う事になります。

画像

P-3C哨戒機とのツーショット、ジオラマ仕立て?

『あまぎり』は2009年に海賊対処のため、昨年十勝港に寄港した護衛艦『はるさめ』とともにソマリア沖へと派遣され、期間中248隻の護衛をこなしました。

一般公開時にはこの船の艦橋に入った方も多かったと思いますが、護衛艦『ひゅうが』や、昨年、十勝港寄港の護衛艦『はるさめ』等のような新鋭艦とは、作られた年代も古く、装備もむき出しで配列されているあたりがなんとも“戦う船”といった印象を与える姿をしています。

画像

護衛艦『ひゅうが』との比較です。

上から見た目で、大きさは違うのですが、鋭角的なデザインがやはり早そうで小回りが利くようにも見えますね。

上の小型の船はミサイル艇、飛行機は対潜哨戒機P-3C、いずれも、同スケール1/700です。

この船の同型シリーズの次に建造されることになった汎用護衛艦が、昨年寄港した『はるさめ』を含む、『むらさめ』型護衛艦です。

その間には、飛躍的技術の進歩が伴い発射装置などがほとんど船体内に格納されるなど、ある意味そっけない感が否めませんが、この『あまぎり』含む『あさぎり』型は一世代前の形を残す味のある護衛艦として、最後のシリーズと言うことになりますね。

画像

護衛艦『ひゅうが』を背景に、着岸作業に入る護衛艦『あまぎり』、十勝港入港時のカットです。

模型ではハナミズキさんの作風で、手すりなど箱に含まれないパーツは一切使わず、簡素化して組み上げられていますが、この船は細かい部分を作りこむほどに味がでる面白い船だとも思います。

使用キットは、ピットロード・スカイウエーブ 1/700 DD-151 あさぎり 定価 ¥1,890 ・・・付属のデカールで4隻の同型艦が製作可能で、こちらの作品は、『あまぎり』に変更されています。

このように現用の護衛艦が、多数プラモデルキットとして発売されているのも1/700スケールモデルの面白いところ、十勝港や道内の港にやって来る艦種を毎年作り込みながらコレクションしてみるのも楽しいかもしれませんね。

今日はハナミズキさんの作品から、一昨年十勝港に寄港した護衛艦『あまぎり』のモデル紹介でした。

護衛艦『あまぎり』寄港の記事→クリック


ホビーコーナーでは『1/700プラモデル・復帰応援プロジェクト』を進行中!
画像

子供の頃に1/700ウォーターラインの軍艦を作った、と言うお父さんも多いかと思いますが、そんな懐かしい記憶をお持ちの方々の模型作りへの復帰をお手伝いしよう、というプロジェクトです。

ウォータラインの新しい世界の紹介や作り方ラインナップまでを知っていただき、少年の頃の夢だった、より完成度の高い作品作りお手伝いをさせて頂きます。

もちろん、まだ作ったことがないけどトライしたい・・と言う方も大歓迎です。


作品を仕上げたなら、当店で年に一度開催する >『艦船模型発表会』にも是非エントリーしてみてください。

今、1/700プラモデルの世界は一つの新時代を迎えています、手軽に組めるキットから、精密さにこだわると際限がない新金型の高精度モデルまで、進化した1/700プラモデルがどんなものか、新商品のラインナップを、是非一度、お確かめ下さい。


模型の企画展『1:1250モデルシップの世界』を店内企画展示室で開催中!入場は無料です。

企画展『1:1250モデルシップの世界』は、2月12日(日)まで開催。開催期間中に是非一度ご覧下さい。


雑貨コーナーも新装で、新商品入荷中!こちらも是非ご覧下さい。


船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→http://www.obnv.com/interior/475外部リンク



<<
>>




 ABOUT
STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)
十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

年齢40代
エリア帯広市
属性事業者
 GUIDE
STAR SHIP MODELS
住所帯広市東3条南14丁目4
TEL0155-23-3103
営業10:00 - 17:30
定休不定休
 カウンター
2009-02-02から
576,741hit
今日:83
昨日:329


戻る