2010117(日)

乙一(白と黒)


乙一(白と黒)

乙一(おつ・いち)という作家
当たり前ですが
知っている人は知っている
知らない人は 聞いたこともないかもですね

ファンタジーホラーというかミステリーでもあり
独特の世界をもった作家です

1996年 当時17歳の彼は
『夏と花火と私の死体』でデビュー
第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞します。

「夏と花火と私の死体」は
友達に殺された「私」の一人称で構成されていて
視点が面白い作品です
殺されてるのに 淡々と状況を語ります 
死体を隠そうとする友達を応援したくなる
変な気持ちにさえなります
面白くて 一気に読んでしまいました

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彼の作品の多くは その作風から
「白」と「黒」に分類されます
(どちらともいえないのもあります)

「白」表現が難しいけど ひかりを感じる・・・かな

「しあわせは子猫のかたち」「失踪HOLIDAY」
「きみにしか聞こえない」「手を握る泥棒の物語 」
「失はれた物語」「陽だまりの詩(シ)」・・・など

「黒」やんわりグロテスクな状景が浮かぶもの

「暗黒童話」「天帝妖弧」「死にぞこないの青」
「GOTHシリーズ」「SEVENROOMS」

白も黒も それ以外も
根底に「せつなさ」が流れ 涙が出るものも
(中には 号泣した作品もあります)
文体はサラッとして 
表現も「ほら 怖いやろ~」はありませんが
イマジネーションでヒタヒタと・・・・
私は「せつな系ホラー」と呼んでいます

映画化された作品は
・手を握る泥棒の物語 ・暗いところで待ち合わせ
・ZOO ・GOTH ・君にしか聞こえない
・死にぞこないの青  ・KIDS

高3の姪っこと 本・映画について
熱く語るのが楽しいです^m^

ミステリー ホラー 不思議系好きな方 お奨めです♪






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