20111029(土)

香菜里屋を知っていますか


香菜里屋を知っていますか

東急田園都市線の三軒茶屋駅
地上に上がって 世田谷通りを環七に向かって
歩くこと200Mほどのところを左折して
あとはいくつかの路地を 右へ左へと進むと

やがて小さな路地裏に ぽってりと
淡い光をたたえた 等身大の提灯が見えてきます
それが 目印なんです

アルコール度数の違う 
四種類のビールを常備していて
最も度数の高いものは 
ロックで供されると聞きました

カウンターの中では 人懐こい笑顔をした
ワインレッドのエプロンをつけたマスターが
「今日は○○の良いものが手に入りまして・・」と 
客を幸せなひと時へと誘う料理を出してくれます・



本当に 実在するようなお店です
シリーズを追って読んで行くと
私も 客のひとりになったような気がします

この店の裏メニューは
客が持ち込む謎 そして 解決
時には客同士で 推理をしあったりもします
でも 最後は黙々と酔っ払いを製造し続ける
工藤マスターの謎解きが冴えるのです

ある意味「探偵はBARにいる」です

頭の中ではキャスティング済みですが
言わないでおきますね

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この「凶笑面」から始まる
蓮丈那智シリーズも 面白いです
「民俗学」に興味ある方は はまります

学問以外には 冷徹かつシビアな美人教授と
彼女に振り回されながら 事件解決に挑む
助手 内藤三國
先生が「ミクニ」と呼ぶときが曲者

中表紙の裏に書かれた文字
 諸星大二郎先生の「妖怪ハンター」に捧ぐ

大好きな諸星先生の名をここで見るなんてと
嬉しくなりました

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コミカルな謎解き物も楽しいです
裏京都ミステリーのシリーズ
元怪盗・有馬次郎はひょんなことから
嵐山の古刹の寺男として働くことになる
洞察力に優れた住職や、ローカル新聞の記者・折原けい達と
寺に舞い込む様々な事件を 
裏の技能を駆使し、解決していくというもの。


その他
骨董の世界を描く 旗師・宇佐見陶子を主人公にした
冬狐堂シリーズや
花師と絵画修復師二つの顔を持つ
佐月恭壱を主人公にしたシリーズ
もちろん
シリーズものではない作品も多数・・・・

実は 作者 北森鴻さんは 
昨年1月 48歳の若さで急死されました

だから まだ読破はしていません
ゆっくりと読まなきゃ もったいない気がして

本当に残念でなりません

未完となった
「双獣記」を 最後まで読みたかったなぁ
関西弁の蘇我蝦夷(そがのえみし)なんて~~^m^


北森鴻作品 興味もたれた方 ぜひ。






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