200932(月)

住吉の長屋

住宅×34

住吉の長屋

以前このブログにも登場した建築家安藤忠雄大先生以前のブログ

彼の初期の作品である住吉の長屋外部リンクは、建築家の間ではあまりに有名です。

なぜに有名かというと
わずか14坪という敷地に建てられたこの住宅
実は、家の中心に設けられた庭を介さなければどこにも行けない造りになっているのです。

分かりやすく図解するとこんな感じ

     ↓

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ということは

ということは・・ですよ

夕飯の支度をするのに靴を履き替えて中庭を通り
お風呂から上がって寝室に行くのにまた中庭から階段をのぼり
あら、トイレに行きたくなったわといって
またまた中庭の階段を下り・・・・



そうです、夜中にトイレに起きるのを極力避けるために
ビールなんて飲んでられません。
そして、雨の日には傘をささなければトイレやお風呂に行けません(毎日銭湯気分!?)

これは『機能性や連続性に絶対的価値をおくことに疑問を持っていたという安藤の渾身の表現』であり
『小さな空間の小宇宙のなかにかけがえのない自然があり豊かさがあるような住宅をつくりたかった』と言っているとおり
彼のその後の仕事の原点でありもっとも愛着の深い作品とされています。

長屋の住み方を現代風にアレンジしたものとして高く評価されたとともに大ブーイングも巻き起こしたこの作品
30年たった今も、見学者が絶えることがないそうですが
一般住宅のため勿論、内部の見学は不可。
写真や図面でしか見ることができませんでした。


それが

なんと

なんと!

昨年、原寸大模型が一般公開されることになり


そして、これまた

なんと

なんと

私がたまたま東京に行っている時に
ジャストで公開中だったのでした!(涙)

これは、行くっきゃないですよね。
場所は、乃木坂の『ギャラリー間』

天井をぶちぬいて設置された原寸大模型は
中庭から太陽の光が燦燦とあふれ
まさに自然と共存しているような感覚を味あうことができました。

一瞬、私も住めるかも~~と思いましたが

但し
①若くて元気な30代までだったら(←もう既に超えてるし)

②いつもお天気だったら♪(←ありえませんから!)


この『住吉の長屋』
当時、ある賞にノミネートされたときに
選考委員の村野藤吾氏に「住み手に賞を与えるべきであろう」と言わしめた作品です。

藤吾ちゃんも洒落たこと言いますね♪

今回の安藤忠雄建築展

そのほか国内はもとよりメキシコやバーレーンといった海外での作品や
現在プロジェクト中の作品の模型やドローイング

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そして私が見たかった光の教会の模型などなど
見応え十分の展示会でした。

画像

クロス型に開けられたスリットを通しての光
幻想的でとてもきれいでした。
実際は、きっともっともっと荘厳で美しいんだろうなあ。




もひとつおまけに

なんと、なんと
この日、予定外に会場を訪れていた安藤忠雄氏から
直筆のサインいただいちゃいましたーーー!

画像

しかも最後の一人、そして握手までいただき
もー大感激!



俄かあんただファンになったのは言うまでもありません。

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