男のおもちゃ箱(時計)(2)
2008年9月24日(水)
セピア色の時間
Mido MULTIFORT
早くから自動巻きで防水型の時計を製造していたミドー。
POWERWINDというのは自動巻きにつけられていた名称
現在も続く歴史あるブランドでありながら、今ひとつ評価は高くない
恐らく書籍などから1940年代位の物と思われるが
実際のところは不明である
雰囲気もタップリで、かなり丈夫
アンティークで在りながら、お手頃価格で
コストパフォーマンスは最高である
カラーで撮影しても、セミア色に見えてしまう不思議なヤツ
精度もなかなかのもので1日に1~2分進む程度
私の腹時計より精確である
当時の価格は$82.50・・・約¥29.700位?
戦後の日本では、やはり贅沢品に部類したのだと思う
ある日、帯広の時計屋さんでコイツに出会い、一目惚れ
現在の流通価格からすると驚くような安値が付いていた
といっても、その流通価格自体も安値なのだが・・・
コイツには革ベルトが好く似合うので、主にこれからの季節に愛用する
夏に革ベルトは危険である・・・
・・スッパイ・・・と言うか、異臭を放つ・・・
文字盤に浮かぶカビが年代を感じさせる一品である
早くから自動巻きで防水型の時計を製造していたミドー。
POWERWINDというのは自動巻きにつけられていた名称
現在も続く歴史あるブランドでありながら、今ひとつ評価は高くない
恐らく書籍などから1940年代位の物と思われるが
実際のところは不明である
雰囲気もタップリで、かなり丈夫
アンティークで在りながら、お手頃価格で
コストパフォーマンスは最高である
カラーで撮影しても、セミア色に見えてしまう不思議なヤツ
精度もなかなかのもので1日に1~2分進む程度
私の腹時計より精確である
当時の価格は$82.50・・・約¥29.700位?
戦後の日本では、やはり贅沢品に部類したのだと思う
ある日、帯広の時計屋さんでコイツに出会い、一目惚れ
現在の流通価格からすると驚くような安値が付いていた
といっても、その流通価格自体も安値なのだが・・・
コイツには革ベルトが好く似合うので、主にこれからの季節に愛用する
夏に革ベルトは危険である・・・
・・スッパイ・・・と言うか、異臭を放つ・・・
文字盤に浮かぶカビが年代を感じさせる一品である
2008年9月18日(木)
大正ノスタルジック
精工舎 NATION
日本最初のテレビCMは精工舎の正午の時報だったそうである
私は十代の終わりから数年間、東京で暮したことがある
バブル絶頂期、北区の環状8号線沿いの駅前一等地に
昭和初期の匂いをプンプンさせている、見るからに怪しい時計屋があった
薄暗い店の奥から出てきた老人は、間違いなく昭和以前の代物
並んでいる時計達も・・・
アンティーク・ショップと言うよりは
「ここ数十年は、商品は仕入てませんな~」
そんなショーケースの中にコイツは居た
老人
「コイツは、精工舎のネーションと申しまして
当時の中流者向けの時計でございます」
私
「随分、古い時計ですが、今も動きますか」
老人
「私が調整してるんです、私が生きている限り動き続けます」
私
「・・・そうですか(あと2~3年か?)」
老人
「コイツは大正16年の代物で当時4円50銭もしました」
老人
「・・・9.800円でございます」
すでに、お気付きの方も多いと思いますが・・・
大正天皇の崩御は1926年(大正15年)12月25日・・・
大正16年は存在しておりません
この事実に気付くのに、頭の良い私は一年の年月を要しました
ついでにコイツは当時4円50銭では買えなかったようです
一年後、時計が動くのを止める・・・
あの老人のもとへオーバーホールを頼みに行くと入口に・・・忌中札?
ウソの様な本当の話・・・事実は小説より奇なり
結局オーバーホールには出さずに、時を刻むのを止めてしまったまま私のもとに
大正ノスタルジック・・・
日本最初のテレビCMは精工舎の正午の時報だったそうである
私は十代の終わりから数年間、東京で暮したことがある
バブル絶頂期、北区の環状8号線沿いの駅前一等地に
昭和初期の匂いをプンプンさせている、見るからに怪しい時計屋があった
薄暗い店の奥から出てきた老人は、間違いなく昭和以前の代物
並んでいる時計達も・・・
アンティーク・ショップと言うよりは
「ここ数十年は、商品は仕入てませんな~」
そんなショーケースの中にコイツは居た
老人
「コイツは、精工舎のネーションと申しまして
当時の中流者向けの時計でございます」
私
「随分、古い時計ですが、今も動きますか」
老人
「私が調整してるんです、私が生きている限り動き続けます」
私
「・・・そうですか(あと2~3年か?)」
老人
「コイツは大正16年の代物で当時4円50銭もしました」
老人
「・・・9.800円でございます」
すでに、お気付きの方も多いと思いますが・・・
大正天皇の崩御は1926年(大正15年)12月25日・・・
大正16年は存在しておりません
この事実に気付くのに、頭の良い私は一年の年月を要しました
ついでにコイツは当時4円50銭では買えなかったようです
一年後、時計が動くのを止める・・・
あの老人のもとへオーバーホールを頼みに行くと入口に・・・忌中札?
ウソの様な本当の話・・・事実は小説より奇なり
結局オーバーホールには出さずに、時を刻むのを止めてしまったまま私のもとに
大正ノスタルジック・・・
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