ショートストーリー(14)


20081111(火)

サケオの・・・な話し(4)


サケオの・・・な話し(4)

警察
「う~ん…彼女、橘瑞穂が その黒い男に連れ去られた時の様子をもう一度話してもらえますか?」

白木
「何度もお話ししたでしょう!茂みから突然飛び出してきて、無理やり瑞穂を連れ去った!」

警察
「で、貴方は必死に追い掛けたが逃げられてしまった・・・」

白木
「だけど、黒い男なんて存在するはず無いんです!あれは僕の変装だったのだから!」

警察
「では、その黒い男は誰だったのでしょう?」

白木
「それが解らないから、こうして警察にお願いしているのです!」

警察
「・・・解りました。取敢えず彼女の部屋に行ってみますので、貴方は一度お引取下さい」

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コンコン

瑞穂
「あら、警察の方。どうぞお入り下さい。彼の行方が解ったのですか?」

警察
「すみませんがね、白木健一が連れ去られた時の様子を、もう一度お伺いしても宜しいですか」

瑞穂
「構いません。黒い男が突然茂みから飛び出してきて私を連れ去ろうとしたのですが、健一さんが私を守って戦ってくれました。」

警察
「そして白木健一を連れ去った・・・と」

瑞穂
「解りません・・・私は多分気を失っていたのだと思います。気が付いた時には二人とも姿が見えませんでした」

警察
「どんな男でしたか?」

瑞穂
「黒い上下に黒い帽子、そして黒い手袋をはいて…。だけど黒い男なんて存在するはず無いんです!あれは私の嘘だったのだから!」

画像
*この画像は本編となんら関係ありません。

次回、いよいよ最終章!
エンディングが解った方も、お静かにお付合い下さい(笑



20081110(月)

サケオの・・・な話し(3)


サケオの・・・な話し(3)

俺は黒服の男・・・

俺は、なんとも あの二人が妬ましい・・・

だから俺はあの女に手紙を書き、そして部屋に届けた。

それから、あの女を尾け回してやったんだ。

あの女を怯えさせ、怖がらせてやりたかった

あの男を不安にさせてやりたかった・・・・

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ところが どうだ!

二人は益々強く愛し合っているではないか!  畜生!

こうなったら、ヤルしかない!

さらうのだ!     殺すのだ!

どちらを?・・・  どちらでもいい・・・

       男か?・・・     それとも女か?・・・

    俺のこの手でやってやる!

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注)あっ、一応・・作り話ですので・・宜しくお付合い下さい



2008119(日)

サケオの・・・な話し(2)


サケオの・・・な話し(2)

橘瑞穂にとって白木健一は、理想の男性だった。

何もかもが自分の好みにぴったりで・・・

何より何時も着けている白いスーツに白い手袋が素敵だった。

そう、まるで鏡を見るように心が通じ合った


瑞穂
(あぁ、なのに なぜ私は健一さんをダマして、こんな悪戯をするのだろう…)

(あの手紙を書いたのは私。筆跡を変え自分で封筒に入れたの…そして、それを健一さんに見せた)



健一
「大丈夫!君には僕がついている。絶対に僕が君を守ってみせるよ」



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瑞穂
(健一さんは、そう言ってくれた。あぁ、なんて頼もしい人。私はゾクゾクしてしまったわ)

(あの黒服の男もウソ。誰も尾行なんてしていない。私のつくり話し)



健一
「大丈夫!何も怖がる事はない。言ったでしょう、君は僕が守るって」



瑞穂
(私は健一さんに守られている。あぁ、なんて素敵なんでしょう)



2008118(土)

サケオの・・・な話し(1)


サケオの・・・な話し(1)

白木健一にとって橘瑞穂は、理想の女性だった。

何もかもが自分の好みにぴったりで、笑うのも一緒、泣くのも一緒

まるで、鏡を見るように心が通じ合った。


ウエートレス
「お待たせいたしました」

白木
「あっ君、コーヒーは二つ注文しただろう」

ウエートレス
「えっ・・・あ・・あぁ、失礼しました・・」

白木
「何だい?、話って」

瑞穂
「それがね、近頃おかしな事があって・・・健一さんに心配かけちゃいけないと思って黙っていたのだけど」

そう言って瑞穂はテーブルの上に数通の手紙を置いた

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白木
「フン…差出人の名前が無いね…、おや?君の住所も書いてないし切手も貼っていない」

瑞穂
「そうなの…自分で届けに来ているみたいなの…、なんだか気味が悪いのよ…ねぇ、警察に届けた方がいいかしら?」

白木
「…いや、その必要は無いと思うよ、ただの悪戯だよ。心配はいらない」



(そう、心配はいらない。なぜって?、この手紙は僕が書いたものだからさ。小さな不安は恋愛においてスパイスの役割を果すのだよ)

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白木
「大丈夫!君には僕がついている。絶対に僕が君を守ってみせるよ」

瑞穂
「ありがとう、でもね…近頃、黒ずくめの男が私を尾け回している様なの、何だか怖いわ」

白木
「えっ、それはどんなヤツだい?」

瑞穂
「黒い上下に黒い帽子それに黒い手袋まで。何だかとても不気味なの…健一さん!私、怖いわ」

白木
「大丈夫!何も怖がる事はない。言ったでしょう、君は僕が守るって」



(そう、怖がる事はない。君を尾けていたのは僕なのだから。怯えている君の顔を見て僕はゾクゾクしたよ。そして一層君への思いを深めたんだ)



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エデン帯広
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