美術(5)

ヘタレアイドル『イチロー』の登場で
すっかり忘れ去られていた、描きかけの絵…

ここ数日、コンブ（娘）にＰＣを占領されていたので
ぼちぼち完成させてみました（笑


まずはホームセンターで購入した面木を所定の長さに切り出し
木工用ボンドで貼り付けて行きます


次に裏返して、ボンドが乾くまでしっかりと押さえます


で、完成～！

模写をしていて気付いた事を少々…

ルーベンスの絵は、大雑把に言うと赤がポイントでしょうか？
色を作っていく時、重ねていく時など、ほぼ全面に赤色を使いました

ただし今回（も）予算の無いサケオは、ＰＣ画像を元絵に模写しているため
データやモニターの加減で、実際は全然違うのかも知れません。

続いて登場人物について


①無名の男
②無名の男
③アリマテアのヨセフ
④キリスト
⑤ニコデモ
⑥聖母マリア
⑦ヨハネ
⑧クレオファスのマリア
⑨マグダラのマリア

絵を観た当初、⑥と⑨を逆に感じていました
⑥左青服の女性は、死を受け入れる事が出来て居ない様に思い
⑨下緑服の女性は、死を受け止めている様な印象だからです

これは私自信が感じている、女性感がそう思わせたのだと思います

キリストの左足を肩に掛ける事で、彼の意思を後世に伝える役を
『マグダラのマリア』に託している姿を、ルーベンスは表現したのでしょう

最後にもう一点、今回の模写での大発見を！
①『無名の男』の身元が判明しました！

彼の名は！　イタリアの種馬！『シルベスタ・スタローン』です！


似てるでしょ？（笑

数年前、知人の勤める企業の従業員研修会を 後ろでコッソリ傍聴させて頂いた事があります
その時の講師の方のお話に『アルプスの少女ハイジ』のお話が出てきました
彼はクララが車椅子から立ち上がるシーンを引用して、『ヤル気』について説明したい様でした

講師
『さぁ！アルプスの少女と言えば！欠かせない登場人物は誰ですか？
　はい！Ａ君』

Ａ君
『はい！　パトラッシュです！』

講師
『う～ん、それはフランダースの犬ですね～』


　　　　＊　＊　＊　＊　＊　中　略　＊　＊　＊　＊　＊


話は大詰め、いよいよクララが立ち上がるシーンへ

講師
『はい、その時！、ハイジが言った感動の台詞は！　おっ！　はいＡ君』

Ａ君
『はい！　もうだめだ… 何だか眠たくなってきたよ』

講師
『・・・・はいっ、それもフランダースの犬ですね…』


100人以上居た従業員の中から、何故Ａ君だけが２度も当てられたのか今でも謎ですが
笑いを堪えきれなかった私は そっと席を抜け出してしまったので、その後話をどう納めたのかは不明です

ところで…

フランダースの犬でＡ君の言う『もうだめだ… 何だか眠たくなってきたよ』
的な台詞のシーンに、感動の涙を流した人は多いと思います

ネロが最後の場所に選んだのは、アントウェルペン大聖堂に飾られる
憧れのルーベンスの『キリスト昇架』『キリスト降架』『聖母被昇天』の前
この絵に誘われ、ネロとパトラッシュは天国へと旅立って行きます

私も大好きな絵です

で、今回…　無謀にもルーベンスの『キリスト降架』を模写してみる事にしました（笑


画材は
板【910×600】（ホームセンター）
画用紙（￥100ショップ）
クレヨン（マグロ君のお下がり）
アクリル絵具＆筆（￥100ショップ）


板に木工用ボンドで画用紙を貼り付けます
すると…　特大カンバスが￥500以下で完成です（笑

後は！
ルーベンスになったつもりで！描く！描く！描く！


なんとなく…　形になってきたかな？？

次は筆を細いのに持ち変えて、細部の仕上げに移ります
その後、額装をして出来上がり！　の予定（笑

ネロもサケオも憧れた、ルーベンスの三部作の模写に挑戦中
総制作費用￥4.000以下を目指します（笑


タニシ
『おぉぉ～、何てぇ事を…
　神をも恐れない男とは、まさにあんたの事だＹＯ～』

今日は、最近読んだ ある美術雑誌の記事から
『なぜ男は、おっぱい星人なのか』について考えてみます
勿論、まじめにです！　　…いや本当に（笑

男性が女性の『胸』に興味があるのは
その女性が、自分の子供に十分な栄養を与えることが出来るのか？
と、ＤＮＡのレベルでの興味なのだそうです

これに対して女性は、男性の『アゴ』を見るそうです
その男性との子供が、十分に乳を飲む力を備えられるのか？
を見るそうです

そう！　年々アゴのラインが無くなって来ているサケオは40を前にして
すでに『男性としての魅力』が無くなってしまったのです（笑


男性の魅力は、絵画よりも彫刻で
女性の魅力は、彫刻よりも絵画で

これも、無意識の中でＤＮＡが そう表現させている、と考えている人も居ます

勿論、魅力的な男性絵画も 女性の彫刻もあるので
より効果的に、その魅力を表現出来るという視点でですが（笑

だからこそ、彫刻で女性の美を最大限に表現できた ベルニーニは偉大なのでしょう

　　福者ルドヴィカ・アルベルトーニ　
　　ベルニーニ
　　大理石・サン・フランチェスコ・ア・リーパ聖堂

同じく女性のお尻には、産道の大きさをイメージするそうです
ＤＮＡのレベルでは男性の魅力は『骨格』にあり、女性の魅力は『肌』にあるのかもしれません
『 資生堂TSUBAKI 』のＣＭが流れると、思わず見入ってしまいますが
それも全て、ＤＮＡがそうさせているのですね～

よって、全ての男性はＤＮＡレベルで『おっぱい星人』なのです　←強引？


などと、言い訳をしながら…
ついつい美しい女性には、目を奪われてしまいます（笑

　ねっ？


↑吹きだしには、お好きな口説き文句を入れて下さい。

久しぶりに、絵画のお話し

先日、北海道立帯広美術館へ行って来ました
今回のテーマは「絵画と写真の交差　印象派誕生の軌跡」でした


絵画は元々、イコン（キリスト教の宗教画）や記録を目的に発展したものです
だから、誰でも気軽に描けるものではありませんでした

まず多くの画家は、画家である以前に『優秀な顔料職人』である必要がありました
そして、時の権力者などの要請で、様々な出来事を記録として絵画に留めてきました

現在は、この時代の画家達の事を『写実主義』とよんでいます

『皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』
ダヴィッド
ルーヴル美術館蔵

ところが19世紀前半に、チューブ入りの絵具が開発され、多くの人が絵を描く事が出来るようになります
彼らは、絵具を外へ持ち出し、風景画を描くようになります
しかし、外では太陽の光線が絶えず変わり続けるために、一瞬の光を捕え、短時間で絵を仕上げる必要がありました
結果、細部が省略されるようになりました
また、一般人の人物画が広く描かれるようになったのも、この時代です
当時イコン以外ではタブーとされていた、一般人の裸婦画が発表され批判を集めたりもしました

現在は、この時代の画家達の事を『バルビゾン派』とよんでいます

『落穂拾い』
ミレー
オルセー美術館蔵

『世界の起源』
クールベ
オルセー美術館蔵
（この時代の作品を理解するのに、欠かせない作品なのですが、興味のある方は検索してみてください）

チューブ入りの絵具が開発される少し前、写真が発明されています
このこともあり、絵画は必ずしも『写実的』である必要性は無いと考える画家達が現れます
現実よりも一瞬の印象を美しいと考える、彼らの絵画の中には 風が吹き、光が溢れ　時間が流れています
現在、広く名前を知られている画家達の多くは、この時代の画家達です

当時の新聞の見出しから『印象派』とよばれています

『印象・日の出』
モネ
マルモッタン美術館蔵

しかし、当時の社会には『印象派』を認めない人達も多く、色々と物議を醸しました
死後ようやく日の目を見たという画家も大勢居ます


絵画の歴史を順を追って鑑賞できる 今回の「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」
ここでは『写実主義』『バルビゾン派』『印象派』そして『写真』が、同じフロアで展示されています

これこそ現代の美術館の姿です

おすすめです

挿絵に使用した絵画は、今回の展示と被らない様に選択した為に、
帯広には来ていませんが、館内に展示されている年表で紹介されています
また、ダヴィッドの絵はありませんが ミレーやクールベ、モネ等の別の絵画が展示されています



　　『写実主義』＝企業ＨＰ
　　『バルビゾン派』＝個人ＨＰ
　　『印象派』＝ブログ

と考えると、ネット社会も似ているのかも知れませんね

半券を提示すると、次回入館料が団体割引の対象になるので
また、日をあけて行って来ようと思います

法王バルベリー曰く
「ローマはベルニーニの為にある 」

ウルバヌス8世曰く
「ベルニーニはローマを必要とし、ローマはベルニーニを必要とする」

海野サケオ曰く
「芸術はエッチな視点から見ろ」


先日、ある方達と女性の美しさについて 少々お話をしました。

Ｈさん
「お人形さんみたいに 綺麗なラインの女性なんてダメよね」

Ｓさん
「そうそう！少し崩れている処が また魅力的だよね」

サケオ
「あっ！解ります！それ！なんか軟らかそうでイイですよね～」

Ｋちゃん
「・・・ふふっ」

Ｈさん
「太ももの間から、向う側が見えるなんて細すぎよね」

Ｓさん
「そうそう！少し崩れている方が美味しそう！」

サケオ
「あっ！解ります！それ！ベルニーニの彫刻とかもそんな感じで官能的ですよ」

Ｈさん
「それは知らないわ」

Ｋちゃん
「・・・ふふっ」

カラカラ・・・

Ｍ～さん
「こんばんわ～」←遅刻して来たヤツ


まぁ会話は少々違うかも知れませんが、だいたいこんな感じだったと思います。

で、今回はベルニーニです！

ミケランジェロが静寂の美なら、ベルニーニは躍動の美だと思います。

プロセルピナの掠奪　大理石

冥界の王プルートが穀物の女神の娘、プロセルピナに一目ぼれし、冥界に連れ去ってしまう瞬間をとらえた作品
プルートもロセルピナも、この肌の質感はタマリマセンね・・・
ベルニーニ、２３歳の作品です

アポロ と ダフネ 　大理石

クピドがいたずらで、「恋をかき立てる黄金の矢」をアポロに、
「恋を冷ます鉛の矢」をダフネに射て、求めるアポロ、嫌がるダフネ。
ダフネが≪月桂樹≫に変身する瞬間をとらえた作品
伸び上がるダフネは、珍しくスマート・・・
ベルニーニ、２４歳の作品です

福者 ルドヴィカ・アルベルトーニ 　大理石

天使に金の矢で心臓を何度も突き刺され、激しくも甘美な痛みのなか、神の愛に身を委ねている姿
この表情は、もはや石ではありません。
いや・・・石なんですけどね。。
ベルニーニ、４９歳の作品です

サケオ
「ベルニーニの彫刻って、石なんだけど なんかエッチなんですよね～」

Ｈさん・Ｓさん・Ｍ～さん
「・・・・・・ふーん・・・」

Ｋちゃん
「・・・ふふっ」