2023815(火)

福島の奥只見を新潟・魚沼へ越える


福島の奥只見を新潟・魚沼へ越える

 福島県の奥只見は 自分にとっての空白地帯だった。一度通ってみたいとは思ったがなかなか機会が無かった。今回は新潟からのフェリーで北海道に戻るのと やや時間があったので 一丁通ってみるかということになった。ちなみに時間・距離は倍だが覚悟の上だ。
 道路は国道252で JR只見線とほぼ併走する。

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 只見線は数年前に水害があり 典型的な赤字路線でもあり そのまま廃線との話もあった。しかし 沿線の風景が余りにも有名になり何とか復旧されたと聞いている。

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 これは只見町の市街だ。これから奥は新潟県の魚沼まで 約50km 町らしいところはない。このあたりの道路には中央車線の構造が特殊で よく見ると金属のノズルが並んでいる。多分 冬季間の融雪設備と思う。福島市の方に言わせると「雪が福島あたりで一降ると 只見なら三だね」とのこと。それぐらいの豪雪地帯だ。

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 正面に大きなダムが見えてきた。

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 これは田子倉ダムだ。戦後すぐに只見川水系が電源開発されたが このダムはその中核だ(145m高さ)。さらに上流には一回り大きい奥只見ダム(157m高さ)がある。

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 トンネルはあるが つづら折れの道で 安全性は別としてもバイクのツーリングは楽しいに違いない。

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 さらに登ってゆくと「六十里越峠開道記念碑」があった。昭和48年(1973年)当時の総理大臣 田中角栄の揮毫だ。ちなみに60里=240kmと言うと 江戸時代の新潟長岡~会津若松くらいなのかも。

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 振り返ると田子倉湖越しに只見町の方向が見える。この峠の標高は約900mだが それ以上に山深い感じがする。

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 このあたりのスノーシェードはどこか趣を感じる。付近には水害の際の土嚢が生々しく積まれていた。

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 六十里越峠トンネルを越えて新潟県に入るとスノーシェードも新しいのが多く 新潟県の国土予算は福島県より多いのではと思ってしまった。「角栄効果」だろうか。
 只見川水系の水力発電は日本有数と聞くが 田子倉の発電量は40万kW 奥只見は56万kWだ。当時としては破格に大きい発電量だったろうが 最近なら普通の原発が100万kWだし 太陽光・風力発電でも大型なら100万kWのメガユニットが出始めている。山奥に鉄道を引き道路を作って大量の資材を運び 10年以上の歳月と多大な人的犠牲を払った電源開発は本当に良かったのかと考えてしまう。もちろん治山・治水のメリットはあるが 将来のエネルギーについてはよく考えるべきだろう。






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 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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