2021124(土)

札幌圏の銭湯 個人的評価


札幌圏の銭湯 個人的評価

 「銭湯」とはWikipediaによると「普通公衆浴場」であるらしい。これは「日常生活における保健衛生上必要な入浴のために設けられた公衆浴場」と定義され 一般にこれを「銭湯」(風呂屋 湯屋)と呼び 各都道府県の条例で施設の衛生基準や浴槽水の水質基準などが定められているとのこと。また「その他の公衆浴場・特殊公衆浴場」もあり 営業形態が銭湯とは異なる浴場のことらしい(例としてはサウナ風呂・健康ランド・スーパー銭湯等)。今回は銭湯を低料金の風呂屋として広めに考え 個人的評価を加えてみた。
 札幌の銭湯は1971年をピークにその後は急激に減少した。最大時には札幌で約260軒 北海道で約1千軒あったのが6分の1になった。背景には経済成長に伴う「自宅風呂」の普及やレジャー型「スーパー銭湯」の増加などがあるそうだ。加えて1988年竹下内閣のふるさと創生事業で交付された1億円をもとにかなりの自治体が公共温泉を作ったため 地域型の銭湯は次々と姿を消したらしい。(郷土史ていね 手稲郷土史研究会会報141号 令和元年9月11日)
 札幌では明治3(1870)年に初めての銭湯が出来て 昭和46(1971)年には北区だけで33軒もあったそうだ。当時の銭湯の地図を見ると人が住んでいる地域では数ブロックごとに銭湯があった(新・北区エピソード史 平成15年3月)。多分 おなじみが顔を合わせる地域交流センターになっていたのだろう。
 その後は昔流の銭湯はどんどん廃業してしまった。例えば明治40(1907)年創業のレンガ造りの「北海湯」は市の文化遺産に登録され 現在は貸ギャラリー・バーとして使われている。自宅の近くの元銭湯は高齢者ケアの会社に転換し 建物はそのまま使われている。
 このように銭湯は たまに家族連れで行くスーパー銭湯に変わった。またボーリングによる温泉・鉱泉を使う温泉施設でないとお客が集まらないのが現状と思われる。
 銭湯料金の450円にこだわって探すと 稀には銭湯を見つけられるが 手桶を抱えて歩いて行ける距離にはない。生き残っている銭湯はスーパー銭湯の形で便利の良い住宅街か郊外に広い駐車場を併設しているのが普通だ。
 最近首の筋肉疲れを直すために 札幌圏の「銭湯」を探訪していたが そのお湯のデータなどを一覧にしてみた。あくまでも個人的な視点なので 泉質・露天風呂・入浴料金(600円以下)にこだわっている。これらは人により好みが異なるので あくまでも参考なのをご了解いただきたい。

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 さて 個人的な評価だが 南あいの里温泉「なごみ」・森林公園温泉「きよら」・小金湯温泉「まつの湯」は素晴らしいと思う。「なごみ」は海水とほぼ同じ濃度の強塩泉で 上がり湯を必ず使う必要があるが よく温まる。「きよら」は濃い色のモール泉のかけ流しで すべすべだ。「まつの湯」はやさしいお湯で 露天からの眺めが素晴らしい。
 札幌圏は公定料金の銭湯は少なくてスーパー銭湯が多いので 温泉銭湯を探すのに時間が必要だ。一方 十勝・帯広では銭湯=温泉が当たり前なので 実にうらやましい限りだ。
 札幌圏の銭湯の今後の姿だが 予測はなかなか難しい。最近のトレンドは健康志向とサウナの盛り上がりと思う。サウナ自体はすでにどの銭湯でも設置しているので 質の向上があるだろう。さらにジムを加えたりするとスペースが必要だから 小規模銭湯はスーパー銭湯型に置き換わっていくかもしれない。ただし 札幌圏は適切なボーリングさえすれば古海水型温泉が取れる地の利もあるので これも生かしてもらいたいが どうなるかな。

注: 引用部はてにをは等は改良を加えた。






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 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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