2022622(水)

千歳のキウス周堤墓群 世界文化遺産 収穫多し


千歳のキウス周堤墓群 世界文化遺産 収穫多し

 昨年「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に認定された。札幌から一番近いのは千歳市の「キウス周堤墓群」なので 6/20に行ってみた。場所は道東道・千歳東から国道337だ。
 駐車場の奥は仮事務所・案内所で 模型やパネル展示がある。令和5年には展示施設が建設される予定とのこと。
 担当者(千歳市職員)に説明頂いた。
最初に聞かれたのは 「シュウテイボって何だと思います?」
「環状集落ですか?」
「いや 昔は戦いの砦として文化財指定されたが その後の発掘でお墓とわかり 再指定されました」 云々。
 この写真は最近作られた地形モデルだ。明治期に道路 (現在の国道337号) を作る時 この遺跡の真ん中を通してしまった。今なら遺跡調査ですぐに工事は止まるだろうが 当時はそんなことは目じゃなかったのだろう。ある意味で明治期の開拓の力強さに驚く。無茶苦茶の力任せだ。

画像

 遺跡は駐車場の北側の森の中だが 入り口に世界遺産の看板があった。また無料のツアーガイドもあるそうだが(10時から15時で30分ほど) 訪ねた時間が合わず残念だった。

画像

 2号周堤墓は一番深いとのことで のぞいてみた。直径は80m位 中心からの高さは5m位だそうだ。

画像

 1号墓にはブルーシートが張られていたので発掘作業かも知れない。何れも木立の中は気持ちが良く 散策にもなる。

画像

 世界遺産に指定された縄文遺跡群は17か所からなるが このキウス遺跡は一番北にある。

画像

 縄文文化は1万年以上続いたらしいが キウス遺跡は最後の方に位置づけられ 約3200年前とのこと。「まてよ アイヌ文化とどう関係する?」と気になった。伺うと「アイヌ文化が出て来るのは約800年前」とのこと。これには驚いた。アイヌ文化はごく最近なのだ(鎌倉時代相当)。

 北海道には弥生文化が無かったらしい。自分は「アイヌ民族は北海道の先住民族としてズ~ッと続いて来た」と漠然と思っていた。しかし 歴史的にかなり新しいとすると「縄文人との関係はどうなの?」単に自分の無知なのかもしれないが 北海道の民族・文化の歴史はとても興味深い。是非訪問するべき場所だろう。収穫は多い。






 コメント(0件)コメント欄はユーザー登録者のみに公開されます 
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています

ユーザー登録すると?
  • ユーザーさんをお気に入りに登録してマイページからチェックしたり、ブログが投稿された時にメールで通知を受けられます。
  • 自分のコメントの次に追加でコメントが入った際に、メールで通知を受けることも出来ます。






 ABOUT
Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

性別
年齢60代以上
エリア清水町
属性個人
 カウンター
2019-05-16から
496,255hit
今日:590
昨日:609


戻る