6. たき火 Outside wood fire(86)


2023630(金)

札幌の木こり(10) 薪作り終了


札幌の木こり(10) 薪作り終了

 最近の2カ月は木こり・薪作りばかりしていたが いよいよ最終作業として野積の薪を屋内に移した。D社長にいろいろ提案してもらい 仮設作業場へ移すのが労力・経費で一番少ないことになった。
 隣りの敷地なので一輪車でもすむのだが 一応は軽トラに積んでの移動となった。仮置きでも乾燥はそれなりに進んでいて 一部には蟻が付いた薪もあり やはり定期的な点検・組み換えは必要だ。

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 移動先では定尺で6スパン使うことになった。中央は手稲薪で 伐採してから2年以上たつので 乾燥は進んでいる。左側は今年の新薪の銭函薪で 本格的な乾燥が必要だ。右側奥は2週間前に伐採したもので たっぷり2年間は乾燥が必要だ。他にスエーデントーチの試作品や玉切り薪も整理した。全体では推定で12立方米。

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 手稲薪の樹種は「ヤチダモ」できれいな黄色の木質だ。倒してから2年以上は経過しているので意外に乾燥していて断面にヒビもある。拍子木のように叩くと「カンカン」と音がするので密度が高くて良い薪だ。

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 買ったばかりの水分計を試してみた。樹種により補正が必要だが 手稲薪はどのモードでも10%以下だっだ。ということはこのまま乾燥薪として使えそうだ(乾燥薪は15%以下らしい)。

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 一部の丸太をスエーデントーチに加工してみた。右側ほど乾燥している。もちろん加工は左側にある生木の方が簡単だ。

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 このトーチでも 水分計によると手稲薪が良好な値だった。
 ということで 札幌での薪作りは一段落だが 初めて経験なので手間・時間がかかり 大変だった。次回はスムーズに行くだろう。
 小屋暮らしでは「木こり・薪作り」は不可欠で重要なことを実感した。それにしても疲れたわ。



2023621(水)

札幌の木こり(9) 新規の伐採木


札幌の木こり(9) 新規の伐採木

 現在 乾燥サイトに薪を移動する作業をしているが 近所の宅地造成中の作業場から「あげるから早く持って行って」との声がかかる。樹皮がつるつるで葉っぱは対生 どこかで見たような気もするが 名前は後で調べよう。急いで軽トラで取りに行った。

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 一人で運べる長さに切ってもらって軽トラで運んだ。

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 玉切りをしてみたら「生木はこんなに切り易いのか」と驚いた。径が25センチ程度のこともあるだろうが スイスイ切れた。。

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 あまりにも快調に切れるので スエーデントーチを4本(写真中のX字丸太)も作ってしまった。全量で0.5立方米程度だろう。
 このように突然話が来てすぐに対応しなければならない時もある。ちなみにここは週末が明けたら木の跡形もなく まっ平になっていた。



2023619(月)

札幌木こり(8) 薪積みが崩れて移設


札幌木こり(8) 薪積みが崩れて移設

 先週は強風があったようで 仮置きの薪積みが崩れてしまった。ブルーシートもめくれ上がって悲惨だ。同敷地に予定の薪棚の完成を待っていると濡れてダメになるので 急遽 移設先を考えた。

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 D社長のご厚意で 屋根付きの足場組みの一部を使わせてもらう。区画は180x180x90センチのユニット。底に10センチ厚のスタイロフォームを敷いて 地面からの湿気を防ぐことにした。

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 まずは1年以上の乾燥が必要な「銭函薪」を移設してみた。前後の二段組みだが 1区画に収まりそうだ。これが一杯になると 0.6x1.8x1.8=1.9立方米だ。これはうまい具合だ。この調子でほかの薪も移設しようと思う。2-3日掛かるかも。

補足: ニレの木の一部にアリがわいていた。傷んだ薪は廃棄したが この樹種は長期保管には向かないようだ。



2023611(日)

札幌の木こり(7) 薪割りはもう飽きた


札幌の木こり(7) 薪割りはもう飽きた

 薪置き場にスペース的に余裕があるので 追加作業。まず手稲前田の現場に残っていた二年放置の木を玉切り。樹種はヤチダモ。

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 最大の径はチェーンソーぎりぎりの30センチ超。

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 最重量は径25センチの二股部分。一輪車がフラフラした。

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 作業のお供はこのカラス。昼食でおにぎりを食べ始めるとどこからか現れて 目の前に留まる。目玉が見える距離だ。誰か餌付けしたのか?

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 玉切りのトン袋が4個だが 薪にすると2立方米にもならない。

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 積み下ろしの時にユニックのワイヤーが切れた。危ないことこの上ない。ワイヤ止めで応急処置。トラックが屋外駐車なのでワイヤーの痛みが進んだようだ。十分に注意しないと危ない。

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 薪割りは手間がかかるので つい太い薪が多くなってしまう。

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 仮置きしてブルーシートを掛けた。風上の西側は全て覆い 風下の東側は出来るだけ開けた。これで雨よけと乾燥を両立したい。

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 すべての薪を並べると長さが10米を越えてしまった。これでも総量は7.2立方米(0.6 x 1.2 x 10 米)にしかならない。

 今後は薪棚作り・年単位の保管・乾燥になるが 薪の単価が低いので薪棚の建設費用が出てこない。薪の流通価格は単価が安く ほとんど人件費だ。全く困ったものだ。
 薪は環境にやさしい燃料と言われているが これはCO2放出がゼロと<みなされている>ためで 燃料としての問題点も多い。「エネルギー密度が低くすぎる」「乾燥に時間がかかる(約2年)」「(乾燥しなければ)重い」。
 また実勢価格が安すぎるのも問題だ(立方米で1.5万円程度)。例えば「本物の生ハムは塩漬けと熟成で2年かかる」と聞くが 同じ2年でも付加価値はとてつもなく違う。もうやってられない。
 今回の実働は15日以上だったが 体の節々は痛いし 飽きてしまった。「薪作りはもうしばらくはいいわ!」



202362(金)

札幌の木こり(6) 薪割りは一段落


札幌の木こり(6) 薪割りは一段落

 5月とは思えない夏日・非力な電動チェーンソー・強力なエンジン薪割機で 木材の運搬・薪割りをとにもかくにも延べ十日間で終えることが出来た。積み上げたマキの量は長さ8m X 高さ1.2m X 厚さ0.6m で5.7立米になった。もし十勝ヒュッテだけなら3年以上は持ちそうだ。

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 長期保管・乾燥に必要な屋根付きの薪棚は足場ユニットで作る計画だ。多分7月以降の出来上がりなので とりあえずはブルーシートで雨をよけることにした(地面直置きではなく 下駄を履かせた)。一方で乾燥も必要なので シートは上部と風上の西側を覆い 風下の東側は開けるように工夫した。全部覆うとアリやハチの巣窟になる。

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 スエーデントーチ用の玉切り材(40センチ長)は平積みだ。

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 同様に上部と風上側をブルーシートで覆う。

 ここまでやっておけば薪作り・仮置きは一段落だ。それにしても「一人で十日間は大変 アア~疲れた」。それでもたまにはブルーシートの具合をチェックしておかねば。場所は知り合いの建設会社社長の手稲にある土場だ。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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