9. 周辺の見どころ(246)


2023721(金)

平取の二風谷コタン(2) 他にもある


平取の二風谷コタン(2) 他にもある

 マンホールの蓋を見て「平取の町の花はスズラン」なのに気が付いた。なるほどと納得だ。

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 国道237の沿線には庭石屋だ多い。これは日高山脈西側は変成岩が豊富で 値段の高い銘石がたくさん出るためらしい。実はこの通りを挟んだ東側にもアイヌ文化関係の施設がたくさんある。

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 アイヌ料理店横のゆるい坂を東に登ると「平取町アイヌ工芸伝承館ウレシパ」「二風谷生活館」さらには「萱野茂二風谷アイヌ資料館」がある。

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 これはウレシパだ。町営の施設らしい。

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 中に入ると ちょうど昼休みだったのか誰もいなかったが アイヌ工芸の体験学習らしい。

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 催事の飾りを作っているようだ。

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 各コースの説明があった。

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 作業スペースは広くて明るい。

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 アイヌの伝統織物のアッシの展示・販売もあった。

 今回は残念だが一番奥の萱野茂アイヌ資料館には行けなかった。このように平取のアイヌ文化の施設はたくさんあるが 国道で分断されているのと 運営が町・国・民間と異なるので「良く言えばそれぞれが個性的」だが 「重複もありバラバラ感もある」。このへんは「白老のウポポイ」と異なり今後の課題かも知れない。



2023720(木)

平取の二風谷コタン 充実した施設


平取の二風谷コタン 充実した施設

 十勝ヒュッテから札幌へ戻る途中 日勝峠を下り日高町から国道237で平取町に出た。このルートは何度か通ったがアイヌコタンは通り過ぎていた。天気が良く 時間的ゆとりもあったので「二風谷コタン」を探訪してみた。写真の案内板のようにいくつかの施設があり アイヌ家屋の屋外展示が点在する構成だった。

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 広い構内を反時計方向に回る。最初は「北の工房つとむ」という工芸製作・販売のお店だ。一角に工具がびっしりの作業場があった。左の手前はクマの手の彫刻で 鋭い爪がリアルだ。最近道東を荒らしている「オソ-18」はこんなのかも知れない。

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 お休み処から見た家(チセ)。右手は高床式の物置のようだ。

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 お休み処の内側を眺めると 屋根の構造がよくわかる。

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 丸太船の保管庫とチセの裏側。チセの裏側には窓が無いことに気が付く。

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 高床式の倉庫とクマのオリ。倉庫はわかるが クマはどのように入れるのか。犬のように言うことを聞いて入ってくれるわけはないので不思議だ。

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 これは水流利用の臼・杵(自動製粉機)。もちろん米文化ではないので 麦か木の実を製粉していたのかな。

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 構内にある「平取町アイヌ文化情報センター」。伝統工芸品の展示のようだ。

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「沙流川歴史館」は沙流川の展望が素晴らしい。ダム工事に伴って出来た施設らしい。

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「二風谷アイヌ文化博物館」はメインの施設のようで展示物多数。

 暑い日だったこともあるのか 余り人がいなかった。途中のお店の方のお話を伺ったら「(白老に)ウポポイが出来たのでお客は減ったが 食べていけるのでこのままでいいよ」とのこと。なるほどそうも考えもあるなと思った。何れにしろゆっくり見学できた。



2023719(水)

国道273 糠平~三国峠~層雲峡 見事な白樺林


国道273 糠平~三国峠~層雲峡 見事な白樺林

 7月初旬に十勝ヒュッテからの帰りに三国峠を越えた。このルートは秋の紅葉・黄葉が見事だが 夏も「白樺の緑と白を楽しむ」ことが出来る。写真は糠平温泉を出てすぐの白樺の林だ。正面にはユニ石狩岳か三国峠の山だろう。

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 十勝三股に到着。道路の両側にはなぜかルピナスの群落があった。昔ここに民家があった名残なのか あるいは意図的に植えたのかはわからない。

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 ログハウスのカフェがあった。旧十勝三股駅のことを伺うと 旧駅舎やホームなどは撤去されたそうだ。

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 カフェの裏手に旧士幌線の線路跡があった。この辺に終点標識があったのだろう。

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 ホームの駅名看板が屋外に展示されていた。

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 友人撮影の半世紀前の十勝三股の写真(昨年22年12月3日にこのブログに投稿)で 列車のすぐ左に立っているホームの駅名看板はまさしく現存していることになる。

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 さらに峠に向かっうと きれいな白樺林は続く。

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 三国峠に到着。標高は約1,100mでさすがに涼しい。ちなみに今回の全行程でエアコンは使わなかった。

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 南西方向には やや雲がかかったニペソツ山が見える。

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 三国峠のトンネルを過ぎて一気に下る。石狩川源流も広くなり 大雪湖も近くなると向こう側に残雪がある山々が見える。

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 大函・小函のトンネルを過ぎて 層雲峡へ到着。
 この国道273の三国峠越えはやや長いが どの季節でも楽しめるルートだ。ただし夏期は夜間の鹿・熊の飛び出しに注意 冬期は慎重な運転が必要だ。



2023718(火)

上川大雪酒造の「緑丘蔵」予想より小振り


上川大雪酒造の「緑丘蔵」予想より小振り

 層雲峡から旭川への途中 国道39から国道333(紋別方面)の分岐点を過ぎてしばらく走ると ファミリーオートキャンプ場の隣りに「上川大雪酒造」があった。この会社は上川・帯広・函館の三か所がある。この「上川町の緑丘蔵」は名前からして本拠と思ったのだが 意外に小規模に感じた。

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 後ろの酒蔵と前の事務所・ショップの二つの建物があった。不確かだがこの場所は大昔にマイナス30度の体験ができる施設の跡地ではなかろうか。自分の記憶ではそんな気がする。

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 入口は「帯広の碧雲蔵」と同じで現代の酒蔵らしくおしゃれだ。

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 ショップで売られている各種の日本酒。帯広・函館の酒も並んでいた。
 代表的なものを無料試飲が出来るのだが 運転者なので残念ながら「仕込み水」を頂いた。随分の軟水に感じたが 地下水とは言え裏手が石狩川のせいかも。帯広は中硬水だそうで 同じお米を使ってもずいぶん違ったお酒になる とのこと。



2023715(土)

今年初めての幌加温泉「アブが~」


今年初めての幌加温泉「アブが~」

 糠平温泉の上流側の幌加温泉「鹿の谷」に行った。前回は秋だったので 今年は初めてだ。600円を払うときに オーナーのおばあさんの近況を聞いたら 「92歳になって動くのが大変なので 帯広の施設に入りました」とのこと。

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 混浴露天風呂は特にお気に入りだが この日も誰も入っていなかったので撮影させてもらった。「7月に入ったのでアブに要注意」と思っていたが 外に出たとたんに足の甲を刺されてしまった。「はっきり言って痛い」。湯舟に首まで浸かり さらに露出しているところはタオルを巻いて防いだ。

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 内風呂に入って来たお客さんにアブの話をしたら「偽オニヤンマではやっぱりダメか」と言われて気が付いた。「露天風呂にオモチャのトンボが二匹ぶら下がっているのはアブの天敵のカカシ効果」を狙ったものだった。

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 温泉成分表は無いがナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシュウム泉の3種が出ている。詳細なのはおばあさんがどこかにしまい込んで行方不明らしい。

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内部の打たせ湯。気持ちがいい。

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ナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシウム泉の三種が別々に楽しめる。適温。

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 風呂に入って外に出ると玄関からはオッパイ山の一つ南クマネシリが見える。

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 旧ホロカ温泉旅館の建物がある。大昔に入った記憶はあるが 閉館してから十年以上はたったはずだ。屋根にはブルーシートが掛けられていたので 内部はだいぶ傷んでいるのだろう。

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 旧ホロカ温泉自炊の宿。こちらが先に閉館したはずだ。

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 ホロカ温泉の下から道路横に源泉が流れ落ちていた。もったいないと思うが「これが自然に帰るということ」かもしれない。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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