9. 周辺の見どころ(248)


2021730(金)

知床・ウトロの夕日はなぜキレイなのか


知床・ウトロの夕日はなぜキレイなのか

知床・ウトロの夕日・朝日 7/15-16/2021

 ほぼ半世紀前に知床連山を登る初夏山行のパーティーに加わった。当時の国鉄とバスで行ったのだろうが 羅臼にテントを張り 羅臼岳から硫黄山に縦走した記憶はあるのだが どう帰ったかは不明だ。だが同じパーティーにいた同期生が「ウトロの夕日は有名だ」と言ったことは妙に記憶に残っている。
 当時は第○次知床ブームで 夏休みになると横長のリュックを背負った若者達(カニ族)で知床が埋まっていた。森繁久彌の知床旅情が歌われ どこどこに行ったとか どこが良かったなどの話題があふれていた。我々のパーティーはウトロに泊った記憶はないので 山を降りたらサッサと帰ったのかもしれない(あるいはよくあった現地解散)。

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 今回 半世紀ぶりに知床に行きたまたまウトロに泊ったので ウトロの夕日がなぜ有名だったのかを考えた。知床半島はほぼ北東に突き出ていて 夏の太陽はだいぶ北に寄るので ウトロから見る夕日はオホーツク海に沈むことになる。写真のように海に残照が反射して確かにきれいだ。

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 一方 朝日はどうかというと 半島の山 ここでは硫黄山 から登った。これは夕日に比べると景観としては数段落ちる。
 ということで半世紀を経て 同期生の言った 「ウトロの夕日は有名だ」を理解出来た。なお半島の反対側の羅臼ではおそらくこの逆で 夕日は山に隠れてだめだが 朝日は海に反射して素晴らしいだろう。



2021729(木)

知床・ウトロの民宿 窓下は海


知床・ウトロの民宿 窓下は海

知床・ウトロの民宿「石山」 7/16/2021

 ウトロの観光案内所で紹介してもらった民宿「石山」は街の西はずれにあった。リフォームしたばかりでキレイな感じだが 何よりも二階の窓からオホーツクの海岸が見えるのがありがたい。

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 午後遅くに飛び込んだので夕食が不明とのことだったが 運よく出してもらえた。海鮮主体の小皿料理で十分においしかった。ホッケの煮物(右下)が私には初めてでおいしかった。特有のにおいを消すのが難しいとのこと。

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 翌朝早く散歩に出た。海岸の波は穏やかだった。ぶらぶらして気付いたのは民家の花壇や樹木がケージで囲まれていること。これは鹿よけで こうしないと木の皮や実を食べてしまうそうだ。傑作なのは ヒグマ対策ゴミステーション「とれんベア」だ。鉄板製の普通のゴミ箱だが 取手が下向きについている。熊は手を下向きに降ろすことは出来るが 手のひらを返して持ち上げることが出来ない習性を利用している。ゴミ箱を開けられないでうろうろするクマを想像して笑ってしまった。
 オーナーと話をさせてもらった。窓下が海で沖の堤防が無いので 流氷は直接着岸するそうだ。シーズンになるとなじみのお客さんから流氷の有無の問い合わせがあるそうだ。一番確実な流氷案内だろう。



2021728(水)

知床の岩尾別温泉 あふれる野趣


知床の岩尾別温泉 あふれる野趣

知床の岩尾別温泉 ホテル地の涯 7/15/2021

 知床の岩尾別温泉は行ってみたい所だった。「地の涯(ちのはて)」というホテルの名前はキャッチーだ。知床五湖は駐車場で熊が出て見学中止になったので 予想より早めに到着した。
 内風呂のほかに露天風呂(浴衣混浴)が二つ。泉温72℃ PH=7.1 ナトリウム・カルシウム・炭酸水素塩・塩化物温泉で 成分総計2.1g/kgとまあまあ濃い。

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 浴室に清潔感があっていい温泉だが ガイドブックなどではもっとワイルドな感じがしたので 拍子抜けではあった。ロビーに硫黄山からカムイワッカ川に流れ出た非常に珍しい硫黄噴火のジオラマと解説があった。何でここに?と戸惑ったが面白かった。

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 帰りがけにフロントで「ほかに温泉はないの」と聞いてみたら 管理はしていないが 三段の湯・滝見の湯という温泉が駐車場の東・下側にあるとのこと。後学のために行ってみた。確かに野趣にあふれた温泉が二か所あり 手を入れてみたら適温だった。きれいな色からすると地の涯のお湯とは違うのかもしれない。本来は登山者用に作られたのだろうが 温泉好きにはこちらが目的になるだろう。野湯は勢いで入るものなので 今回は一人なので入る勇気がもてなかった。次回は友人と一緒にチャレンジしたい。



2021726(月)

知床の相泊温泉 国後が見える


知床の相泊温泉 国後が見える

知床の相泊温泉 7/15/2021

 羅臼の街から海岸に沿って岬方面へ23キロ 道道87の終点が相泊だ。集落の手前に公衆トイレがあり その下の海岸にブルーシートで囲った温泉が見える。駐車スペースも数台分はあるようだ。対岸には国後島が見える。
 看板には 「この温泉は 1899年に発見され 日本の最東北端(注)に位置している。海岸を掘った露天風呂で お湯は湯舟の中から湧き出ている。晴れた日には水平線に北方領土「国後島」を望むことが出来る。」とあった。

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 お湯が湧き出ていた所にコンクリートで長方形の湯舟を作り 後から男女に区切ってブルーシートで覆ったようだ。脱衣棚は内部にあるので 貴重品を心配しなくてもよい。成分は明示されていなかったと思うが 食塩泉で 温度は水ホースで各自が調整しているようだ。混んでいなかったので 海とその向こうの国後を眺めながらゆったりと入ることが出来た。
 この後に行った「熊の湯」での地元の方によると 相泊温泉は観光客が多いので地元の人はあまり行かないそうだ。とは言え 旅行者にとっては両方ともすばらしい温泉と思う。

(注) 知床では「日本最北東端」の表現が多い。この半島が北東に向いているためだろうが 温泉の場合は最東端は根室半島にあるのだろうか。



2021725(日)

北見のハッカ記念館 驚くことがたくさん


北見のハッカ記念館 驚くことがたくさん

北見ハッカ記念館 7/16/2021

 網走の道の駅で次

北見に向かうので見どころはどこかと聞いたら 「北見のハッカ記念館はどうでしょう」とのこと。早速行ってみた。
 国道で北見駅を過ぎてから ちょっと南に曲がったところに昭和初期の建物と新しい昔風のカフェ(と思った)の別棟があり 簡単に見つかった。

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 内部には北見地方のハッカの歴史やサンプルが展示されていて 丁寧な説明を頂いた。注目はきれいなハッカの結晶だった。有機物でも高純度なら結晶になることを再認識した。驚いたのは 北見はハッカで有名なので 栽培には冷涼な気候が適していると思っていたら 実は暖かい方が生育しやすいということ。へえーと感心した。

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 別棟はカフェではなく実は蒸留館で 装置の展示・関連商品の売店・事務所だった。この別棟 もし簡単な改造をしたら いい雰囲気のカフェになるのになと思った。北見の夏は暑いので屋外カフェも悪くない。ビックりはハッカ飴で 空港や道の駅でよく目にしているパッケージがグリーン色のものはインド産のハッカを使ったもので 一方 地元の方が昔から食べているのは別とのこと。これは確かにパッケージが全く違う(右が普通味 左は強烈味)。早速に2種類とも買って帰ってきた。
 このハッカ記念館 規模は小さいが 知らないことが詰まった施設だった。

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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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