a 他トピック Others(208)


202139(火)

ガラガラ蛇のガラガラを展示


ガラガラ蛇のガラガラを展示

コレクション(3) ガラガラ蛇のガラガラ 3/5/2021

 昔の話で恐縮だが 仕事の関係で米西海岸のシアトルの近くにいたことがある。アイダホ州のアンティークショップでガラガラヘビの発音部(ガラガラ)(Rattle Snake’s Rattler)のコレクションを入手した。特に蛇が好きなわけではないので なぜ買ったのかは忘れたが 27ドルの領収書は残っていた。
 これはガラガラヘビの尻尾の先のガラガラを36匹分集めて 黄色いフェルト布に並べた手製のコレクションだ。一番上にはArizona 残りはSturgillとあり 採取年は一番古いのが1968年で 大体は1971~74年だ。Arizonaは州名だから Sturgillはその付近の地名だろうと思い アメリカの地名検索をしたが見つからない(検索にかかるのはカントリーウエスタンの歌手名ばかりだ)。ということは北米の砂漠地域の中のごく小さい地名なのだろう。
 このガラガラはヘビが脱皮する毎に一節ずつ増えて 年齢もわかるらしい。製作者の意図は不明だが ヘビの捕獲を記念するためだろう。デザインがナバホインディアンの砂絵に似ているので インディアン居留地に暮らす人が作ったというのが私の想像だ。

画像

 十勝ヒュッテとガラガラヘビは何の関係もないが 貴重なものなので展示したい。しかし 家内からは気持ち悪いと不評なので 自分で楽しむしかない。永く手製フレームで保管していたが 今回の展示のために松山額縁店の立派なフレームに作り直した。もちろん本体よりもフレームの方が高額だった。ヒュッテの東壁は漆喰仕上げを終えていないが 直行さんのスケッチと並べてみた。良くマッチしているし 何かの魔除けにはなると思う。



202138(月)

半世紀前の登山用アイゼン


半世紀前の登山用アイゼン

コレクション(2) タニのアイゼン 3/6/2021

 ほぼ半世紀前の登山用アイゼンだ。当時は門田製などの鍛造モノもあったが いかんせん高価で手が出なかった。これは普通レベルの梶田製のタニアイゼンで 打抜き・熱処理の中級品と思う。当時のアイゼンへの個人的印象は 荷物がかさばる・引っかけて転ぶ・ズボンを破るとか 面倒なだけだった。古いモノは見かけ上問題なしでも安全は疑問なので 壁飾りにすることにした。
 今からするとこれぐらいなら自作出来るように思ってしまうのが不思議だ。適切な組成の板材をバーナーで切り抜き 成形・焼き入れ・焼き戻し。。。やり出したら止まらなくなるのは目に見えているので やめておく。
 本来 このような登山道具はユーザーと製作者がコラボしながら作るのがベストと思う。最近はモンベルカジタックスが主流のようだが どこの誰が作っているのだろうか? 十勝には農具や馬具の鍛冶屋さんはまだ残っているのだろうか? こんな視点は面白いと思うが やはり非現実的な妄想かな。一方で新しいテクノロジーを考える上で 飾っておくことは意味があるだろう。



202137(日)

半世紀前の門田のピッケル


半世紀前の門田のピッケル

コレクション(1) 門田のピッケル 3/4/2021

 十勝ヒュッテの室内は壁が多いので展示物を考えている。
 これはほぼ半世紀前に使っていた門田製のピッケルで Sapporo BERGHEIL K.I.W.とあるので炭素鋼の鍛造もの(注1)だ。値段は忘れたが 当時の授業料(注2)くらいだったと思う。ピック・ブレード長は30cm シャフト・石突きを含めた全長は80cm。今のモノに比べるとかなり長く 杖には便利だが 取り廻しは悪かった。20年位前に錆を落として透明ラッカーを塗っておいたが 出してみると錆がついていた(革製のカバーは錆を作るだけ)。磨き直しが必要だ。
 昔は「刀は武士の魂 ピッケルは岳人の魂」とシャレる人もいた。ネットオークションを見たら 戦前もの・穴あきの限定品・未使用品は十万円以上の値が付くのもあるが このピッケルは門田の最後年なので 使用品だと1-2万円だった。ピッケルは鍛造とは言え 刀剣のように刃紋はないので美術品にはならないだろう。むしろ鍬や鎌のような道具と言うべきで 組成も熱処理も詳細は異なる。また 古い木製シャフトは折れる可能性が高く 実用は無理。やはり個人の思いが価値のアンティークと言うべきだろう。

(注1) 日本の初期のピッケルは農具・馬具・刀剣の鍛冶屋が作ったので 素材は熱処理の効く炭素鋼だった。しかし低温脆性・重さ・錆に問題があり 今流のモノは合金鋼・チタン・アルミ合金に変わり 錆びの心配もない。
(注2) 当時の国立大授業料は年間1万2千円(月千円)と非常に安かった。仕送りを飲んでしまっても1週間位バイトをすれば払えた。



2021225(木)

アウトドア人気を本屋で知る


アウトドア人気を本屋で知る

アウトドアの人気 本屋にて 2/23/2021

 本屋に行けば世情がわかるというのは本当だ。最近のコロナ禍の巣ごもりでアウトドアの世情を知るために本屋(コーチャンフォー)に行ってみた。
 アウトドア関係の棚は3ユニット。キャンプ・燻製・焚き火・はては野食?(野外の食事の意味か? 何でネズミと亀の絵?) いつの間にこんなに増えたのか?でも売れているようだ。いや驚いた。
 雑誌はもちろん別のエリアにあり 昔からの岳人・山と渓谷などはもちろん 山やアウトドア関係のグッズ(ギア)の雑誌も多いようだし ソロキャンプ関連の新しいものもあるようだ。何とワンダーフォーゲルという雑誌もあった。いやいや驚いた。
 ずいぶん昔の話だが 岳人や山と渓谷が経営難になったと聞いたことがあったが 隔世の感だ。アウトドア派の私としてはうれしいが (自己体験からして)人間は内向きになりすぎると進歩が止まるよと余計な心配をしてしまった。



2021220(土)

坂本直行の絵 いよいよ偽物が出たか?


坂本直行の絵 いよいよ偽物が出たか?

ヘルべチアではなくパラダイスヒュッテだ 2/19/2021

 狸小路の松山額縁店の閉店セールに行ったら 坂本直行さんの日高連峰・野の花・道内の山・ネパールなどの絵がたくさんあったが 3階の登り口のヒュッテのスケッチが目に留まった。題はヘルべチアヒュッテとあるが 窓や立木の様子からはどう見ても(旧)パラダイスヒュッテだ。直行さんは山岳部OBだから間違えるはずはない。不思議に思い 裏面を見たらその題と平成2年のシールが貼ってある。直行さんは確か昭和57年(1982年)没なので直行さんの絵もいよいよ偽物が出るようになったか!と驚いた。
 額縁店のご主人に尋ねると 平成2年にここで購入された方からの委託展示とのこと(従って割引にはならない)。これは購入された方が間違えたものと思われる。
 あれこれやっているうちに 結局は買ってしまった。このような状況でクレジットカードを持っていることは危険だなと思った。まあ 十勝ヒュッテの白壁に飾るのもいいだろうと思う。少し幸せな気分の一日になった。

(注) パラダイスヒュッテ: 1926年に北大スキー部創立15周年を記念しで建てられた日本初のスイス式スキーヒュッテ。スイス人建築家マックス・ヒンデルの設計。1994年に現在の新ヒュッテとして復元された。ヘルべチアヒュッテ: 1927年にマックス・ヒンデルらにより建てられ その後 北大に移管 山岳部が管理。現存する国内最古のスイス式山小屋で 最古のログハウス。



<<
>>




 ABOUT
Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

性別
年齢60代以上
エリア清水町
属性個人
 カウンター
2019-05-16から
546,119hit
今日:254
昨日:431


戻る