b 十勝グルメ Local Foods(128)
2022年7月23日(土)
花十勝の「豚丼」 うな丼の逸話を思い出す
「土用丑の日」(今年は7/23)は 夏バテ解消のためにうなぎを食べるのが日本の風物詩になっている。確かに「うな丼」が美味しいことは間違いない。いっぽうで 十勝名物の豚丼はうな丼を参考に考案されたのは有名な話だ。
友人夫妻とともに 帯広駅近くの「花十勝」に行った(ちなみに7/3は当初目標の「とん田」が定休日だった)。花十勝ではロース肉とバラ肉を選べるが やまかけ豚丼(1400円)と半ばら豚丼(並980円)がおススメとのこと。ただ 年齢からするとバラ肉は脂肪がちょっとつらいので 友人はやまかけ豚丼 私は豚丼を注文した。豚丼の「甘しょっぱいタレ」と「カリッと焼けた豚肉」と「いいにおい」は うな丼に匹敵するし 値段は多分1/3位なので言うことなしだ。
日本の食べ物の中で「ウナギは別格で 粋(いき)でさえもある」。昔 地下鉄北18条駅の近くにあったうなぎ屋「なが木」の逸話を思い出した。友人が市の保健所に勤めていた時に 立ち入り検査に行って「食品衛生法で義務付けられている冷蔵庫が無い」ことを指摘したら 「お前は死んだウナギを食べさせろと言うのか!」(うなぎ屋は生きたウナギをさばくので 冷蔵庫はいらないのだ!)と怒られてしまったとのこと。その結果がどうなったかは聞いていないが 何とも面白い話だった。そのうなぎ屋は数年前に生ウナギが高騰した時に 「現実的な値段で提供できない」と突然閉店した。実に粋な決断だ。
このように十勝の豚丼はうな丼につながっている。十勝発の食文化として永く続いてほしい。
友人夫妻とともに 帯広駅近くの「花十勝」に行った(ちなみに7/3は当初目標の「とん田」が定休日だった)。花十勝ではロース肉とバラ肉を選べるが やまかけ豚丼(1400円)と半ばら豚丼(並980円)がおススメとのこと。ただ 年齢からするとバラ肉は脂肪がちょっとつらいので 友人はやまかけ豚丼 私は豚丼を注文した。豚丼の「甘しょっぱいタレ」と「カリッと焼けた豚肉」と「いいにおい」は うな丼に匹敵するし 値段は多分1/3位なので言うことなしだ。
日本の食べ物の中で「ウナギは別格で 粋(いき)でさえもある」。昔 地下鉄北18条駅の近くにあったうなぎ屋「なが木」の逸話を思い出した。友人が市の保健所に勤めていた時に 立ち入り検査に行って「食品衛生法で義務付けられている冷蔵庫が無い」ことを指摘したら 「お前は死んだウナギを食べさせろと言うのか!」(うなぎ屋は生きたウナギをさばくので 冷蔵庫はいらないのだ!)と怒られてしまったとのこと。その結果がどうなったかは聞いていないが 何とも面白い話だった。そのうなぎ屋は数年前に生ウナギが高騰した時に 「現実的な値段で提供できない」と突然閉店した。実に粋な決断だ。
このように十勝の豚丼はうな丼につながっている。十勝発の食文化として永く続いてほしい。
2022年7月19日(火)
国道274号のアイスクリームショップは大混雑
今年の海の日連休は 土日が天候不順だったため 少し晴れ間の出た月曜にやっと十勝に向かうことが出来た。いつものように国道274で北広島を越えたが 曇りだが気温は高い。そういえば民放TVで「アイスの家」の新装開店をレポートしていたのを思い出して立ち寄ってみた。千歳川を越えて夕張への分岐(道道3号)をすぎてすぐ右手だ。駐車場に入ると整理のガードマンがいて「満車です」とのこと。
「40分待ちです」と言うので「駐車がですか?」と聞くと 「いや アイスの待ちです」。体育館ぐらいのサイズの建物の真新しいアスファルト歩道に長蛇の列。「これはたまらん」とパス。
274号をさらに進んで 由仁町の三川にも「牛舎のアイス」というのがあった。牛のマネキンを見て後部にいる愛犬がうるさく吠える。
ここも混んでいたが 奥の方なら駐車も出来るとのこと。が 長蛇の列。並んでまでもアイスを食べたいとは思わない。サクッとあきらめた。
274号沿線は牧場が点在しているので「アイスクリーム街道」になりつつある。酪農家が手軽な現金収入の方法として始めて それが拡大しているのかもしれない。
半世紀前に北海道に来たときにアイスクリームのおいしさにビックリした。「同じアイスなのに こうも違うのか?」今からすれば本州で食べていたのはラクトアイスなので 比べるのが間違いなのだが。
当時は札幌の駅前通りの雪印パーラーで乳脂肪のレベルに応じたプレミアムアイスクリームを食べることが出来た。いっぺんで北海道が好きになった。しかし男子学生が一人で行って注文した時の気恥ずかしさは今でも記憶に残っている。
北海道のソフトクリームは地元沿線で評判を取ってから空港にお店を出すというパターンのようだ。しかし プレミアムアイスクリームなので小ロットをたくさん売るには別の方法を考えねばならないだろう。地酒のように多品種を同じ店舗で食べられる方法 「地アイスクリーム比べ」「北海道アイスクリームバー」のようなやり方もあるのかもしれない。絶景ポイントにあればなお良い。
「40分待ちです」と言うので「駐車がですか?」と聞くと 「いや アイスの待ちです」。体育館ぐらいのサイズの建物の真新しいアスファルト歩道に長蛇の列。「これはたまらん」とパス。
274号をさらに進んで 由仁町の三川にも「牛舎のアイス」というのがあった。牛のマネキンを見て後部にいる愛犬がうるさく吠える。
ここも混んでいたが 奥の方なら駐車も出来るとのこと。が 長蛇の列。並んでまでもアイスを食べたいとは思わない。サクッとあきらめた。
274号沿線は牧場が点在しているので「アイスクリーム街道」になりつつある。酪農家が手軽な現金収入の方法として始めて それが拡大しているのかもしれない。
半世紀前に北海道に来たときにアイスクリームのおいしさにビックリした。「同じアイスなのに こうも違うのか?」今からすれば本州で食べていたのはラクトアイスなので 比べるのが間違いなのだが。
当時は札幌の駅前通りの雪印パーラーで乳脂肪のレベルに応じたプレミアムアイスクリームを食べることが出来た。いっぺんで北海道が好きになった。しかし男子学生が一人で行って注文した時の気恥ずかしさは今でも記憶に残っている。
北海道のソフトクリームは地元沿線で評判を取ってから空港にお店を出すというパターンのようだ。しかし プレミアムアイスクリームなので小ロットをたくさん売るには別の方法を考えねばならないだろう。地酒のように多品種を同じ店舗で食べられる方法 「地アイスクリーム比べ」「北海道アイスクリームバー」のようなやり方もあるのかもしれない。絶景ポイントにあればなお良い。
2022年6月30日(木)
帯広の十勝ベーグル 当然モチモチ
帯広の弥生通りに「十勝ベーグル」があるのは認識していて 地元産小麦のベーグルはどんな味なのだろうかと思っていた。今回は時間があったので立ち寄った。
プレーンとクルミのベーグルとスコーンをテイクアウトしてヒュッテに戻ってからの昼食にした。ベーグルはモチモチしておいしく スコーンも甘さ控えめで良い出来だと思う。ベーグルの温め方のメモも入っていて良心的。
ショーケースには各種ベーグルが並んでいて 何れも美味しそうだった。
奥はカフェになっているが やや殺風景の感じだ。スペースは十分なので 少し工夫があるといいのだが。例えば外にパティオを出すとか。
話は変わるが 十勝のベーカリーのパンは意外に高い感じがしている。もちろんおいしいのだが 道産小麦は割高? 小規模のせい? 何なのだろう。産地ではおいしくて安いのが普通と思うのだが。考え過ぎかな。
プレーンとクルミのベーグルとスコーンをテイクアウトしてヒュッテに戻ってからの昼食にした。ベーグルはモチモチしておいしく スコーンも甘さ控えめで良い出来だと思う。ベーグルの温め方のメモも入っていて良心的。
ショーケースには各種ベーグルが並んでいて 何れも美味しそうだった。
奥はカフェになっているが やや殺風景の感じだ。スペースは十分なので 少し工夫があるといいのだが。例えば外にパティオを出すとか。
話は変わるが 十勝のベーカリーのパンは意外に高い感じがしている。もちろんおいしいのだが 道産小麦は割高? 小規模のせい? 何なのだろう。産地ではおいしくて安いのが普通と思うのだが。考え過ぎかな。
2022年6月26日(日)
帯広の「のらくろ喫茶店」昭和レトロがすごい
出先でコーヒーを飲みたくなり 帯広・喫茶で検索したら「のらくろ喫茶店」というのがあったので行ってみた。北海道ホテルの南側で 通りを少し入る。雰囲気は昭和の初期ぐらいか かなりのレトロだ。
ブレンドコーヒー(450円)とのらくろ饅頭(170円)をオーダーした。非常においしい。コーヒーは釧路のACC ごま饅頭はオーナーの手作りとのこと。
入口からしてもかなりレトロの雰囲気がある。
室内は昭和初期にタイムスリップしたような感じ。11時頃に入店したが 3~4名いた先客にも昭和レトロの風情があった。私がコーヒーを飲み終わった頃には 「じゃ 病院に行ってくるわ」「コーヒーチケットはまだ残ってるよね」と出て行った。日常的に病院への中継点になっているようだ。「一日がゆっくり流れている。」
口コミによるとここのランチはおいしいらしい。次回だな。
オーナーに根掘り葉掘り質問をしていたら 「最近こんな本に出ましたよ」と持ってきてくれた。これだけレトロならその筋では有名だろう。
支払いの時にオーナーから10cm角ののらくろステッカーとマッチを頂いた。マッチの文字を拡大すると犬の兵隊の隊列になっている。両方とも前オーナー(ご主人)が昔に作ったとのこと。貴重なものを頂いて恐縮。あれこれ聞いたのでマスコミ関係と間違われたのかも。
ブレンドコーヒー(450円)とのらくろ饅頭(170円)をオーダーした。非常においしい。コーヒーは釧路のACC ごま饅頭はオーナーの手作りとのこと。
入口からしてもかなりレトロの雰囲気がある。
室内は昭和初期にタイムスリップしたような感じ。11時頃に入店したが 3~4名いた先客にも昭和レトロの風情があった。私がコーヒーを飲み終わった頃には 「じゃ 病院に行ってくるわ」「コーヒーチケットはまだ残ってるよね」と出て行った。日常的に病院への中継点になっているようだ。「一日がゆっくり流れている。」
口コミによるとここのランチはおいしいらしい。次回だな。
オーナーに根掘り葉掘り質問をしていたら 「最近こんな本に出ましたよ」と持ってきてくれた。これだけレトロならその筋では有名だろう。
支払いの時にオーナーから10cm角ののらくろステッカーとマッチを頂いた。マッチの文字を拡大すると犬の兵隊の隊列になっている。両方とも前オーナー(ご主人)が昔に作ったとのこと。貴重なものを頂いて恐縮。あれこれ聞いたのでマスコミ関係と間違われたのかも。
2022年6月8日(水)
更別産の十勝黒豆を煮込んだ
「北海道十勝の豆は日本一」とよく言われる。豆の中でも黒豆はポリフェノールを多く含み いわゆる健康食品だ。今回は昨年秋に道の駅で手に入れた「更別産の十勝黒豆」を煮込むことにした。
調べてみると豆:砂糖:水 = 1 : 1 : 5 あたりのようだ。ただし甘すぎるのは苦手なので 多少抑えめにした。砂糖は「十勝清水産のてんさい糖」だ。
豆を一晩水に浸けておいたら驚くほど膨れた。豆が水から顔を出すと表面にしわが出るので要注意とのこと。
黒い色を鮮やかに出すには鉄イオンが必要で よく鉄くぎや鉄タマゴを入れるそうだが 今回は中サイズのダッチオーブンで煮込むことにした。厚手で熱が均質に回るし 鋳鉄から自動的に鉄分が出るだろうから 一挙両得だ。ただし 焚火でなくて普通のガスコンロを使った。(ここまでは屋外作業だったので 水面に空と木の枝が映ってしまった)
煮始めるとすぐに白いアクが出て来たので キッチンペーパーにくっつけて取った。2回でほぼなくなった。落し蓋の代わりにキッチンペーパーで覆い フタを半開きにしてコトコトと1時間煮た。ポイントは豆が表面に出るとしわが寄ってしまうそうだ。
フタを完全に閉じて極弱火でさらに3時間煮込んだ。ダッチオーブンの蓋は重くて密閉性がいいので 圧力鍋の効果も期待した。仕上げには少量の醤油を隠し味に。
ツヤツヤでポリフェノールたっぶりの黒豆煮が出来上がった。甘さも控えめだった。将来的には大納言豆の甘納豆に匹敵するものを目指したいが。
調べてみると豆:砂糖:水 = 1 : 1 : 5 あたりのようだ。ただし甘すぎるのは苦手なので 多少抑えめにした。砂糖は「十勝清水産のてんさい糖」だ。
豆を一晩水に浸けておいたら驚くほど膨れた。豆が水から顔を出すと表面にしわが出るので要注意とのこと。
黒い色を鮮やかに出すには鉄イオンが必要で よく鉄くぎや鉄タマゴを入れるそうだが 今回は中サイズのダッチオーブンで煮込むことにした。厚手で熱が均質に回るし 鋳鉄から自動的に鉄分が出るだろうから 一挙両得だ。ただし 焚火でなくて普通のガスコンロを使った。(ここまでは屋外作業だったので 水面に空と木の枝が映ってしまった)
煮始めるとすぐに白いアクが出て来たので キッチンペーパーにくっつけて取った。2回でほぼなくなった。落し蓋の代わりにキッチンペーパーで覆い フタを半開きにしてコトコトと1時間煮た。ポイントは豆が表面に出るとしわが寄ってしまうそうだ。
フタを完全に閉じて極弱火でさらに3時間煮込んだ。ダッチオーブンの蓋は重くて密閉性がいいので 圧力鍋の効果も期待した。仕上げには少量の醤油を隠し味に。
ツヤツヤでポリフェノールたっぶりの黒豆煮が出来上がった。甘さも控えめだった。将来的には大納言豆の甘納豆に匹敵するものを目指したいが。