e 北京・中国(49)


20231113(月)

北京の街風景(9) 地下鉄


北京の街風景(9) 地下鉄

 北京で地下鉄は『地鉄』と言う。朝夕の市内交通はかなり混雑するので 時間の見込める地鉄は便利な交通手段として定着しているようだ。市中心部を通る初期の1号線か2号線の一部は日本のODAで作られたと聞いたことがある。それ以降 新路線がどんどん作られ 現在は20路線以上あるだろう。
 北京の地鉄は 東京の地下鉄などに比べると 環状線と井桁線がうまく組み合わされ 乗り換えも楽で かなり良いシステムだ。土地の所有権が国にあるので 工事が容易なことも理由かもしれない。
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 ホームのセパレーションはほとんどの路線で全ガラス張りで(古い路線は追加工事だろうが) 電車が入る時の風もなく安全だ。
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 駅名やルートは英語が併記されている。ただ中国語のアルファベット表記は独特で外国人からすると少し戸惑うかも。
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 路線間の乗り換えはスムーズにできる。東京のように迷路を上がったり下がったりして次の路線にたどり着くことはない。私が乗った中で一番長い乗り換え通路は 北京北駅付近だが 余裕のあるエスカレーターも設置されていて 混雑はしなさそうだ。
 交通システムとしての北京地鉄は優れていると思う。これは半導体や自動車の技術と同じように 後発組は先発組の難点を見てより良いものを作れるという例かもしれない。
 また車内はきれいだし WiFiが常時つながりアナウンスもクリアなので 旅行客でも迷うことはまずない。料金は驚くほど安い。



20231112(日)

北京の中国茶(2) 高級茶を味わう


北京の中国茶(2) 高級茶を味わう

 茶芸師の知人に逢うため 一週間後に馬連道茶城を再訪した。早速 お茶でもてなしてくれた。これは自慢の古樹の普洱茶(プーアールチャ)で 急須でいれていた。色は透明感のある茶色。
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 表示によると古樹の20年物らしい。値段は聞かなかった。
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 これは白茶(バイチャ)。フタ付きのカップでいれていた。『どの茶が急須でどれがカップを使うのか』は不明。面白いのは お湯を注ぐ時 真ん中ではなくカップの縁をグルっと回していたこと。何かの理由があるのだろう。
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 茶葉が白いのは発酵が少ないためらしい。これが展示販売のものと同じなら一個250gで約2万円だ。
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 色を比べるとこれぐらい違う。もちろん香りも全く違う。
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 彼は中国語だけなので 意思疎通にはスマホのアプリを使った。彼が中国語で話すと英語に翻訳してくれる。日本語変換だと変な翻訳もあるので もっぱらこの方法だった。短い話ならまず支障はない。ほかのお店の外国人対応も同じ方法だった。
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 日本へのお土産に簡単な茶器セットを買うことにした。陶器に欠けがないかを入念にチェックしてくれた。『茶芸師はやはりプロだな』と思った。
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 このお店の奥には『普洱博物館』があり その歴史と年代物の現物が展示されていた。ここを目当てに来る人も多いようだ。入り口左の巻貝のようなオブジェはお茶の塊を重ねたものだろう。
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 出口近くにプーアール茶の高級品が展示販売されていた。立派な木箱入りで約8万円の値段がついていた。『こんな高級茶はこれからも飲めないだろうな』と 幸せ一杯で帰途に就いた。



20231111(土)

北京の中国茶(1) お茶の街『馬連道』


北京の中国茶(1) お茶の街『馬連道』

 お茶は中国で日常的に飲まれているし 贈答品の代表格なので お茶屋(お茶を売るお店)は至る所にある。そのため『どこがいいか・どのお茶がいいのか聞いても 人により違うのであまり参考にはならない』困っていたら『北京中心部の南側の馬連道に行ってみたら』と勧められた。大昔 お茶は馬車で運ばれて来て その馬車がよく集まるところがお茶屋街になったそうだ。
 この通りの南側に『北京馬連道茶城』というお茶屋ビルがあり 北京のお茶屋さんが仕入れに行くと聞いた。
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 地下鉄を乗り換えて40分ぐらいで湾子(わんじ)という駅で降りた。もちろんタクシーでも同じぐらいで行けるし 北京の中心からだと20分もかからないと思う。この地下鉄駅から南に歩くと 両側のお店がすべてお茶屋さんだった。これがほぼ1キロ続く。
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 茶城ビルの中に入ると一階は仕切ったお店がずらーと並んでいる。これ皆お茶屋さんだ。これが4列ぐらいあった。多分産地ごとに専門があるのだろうが どこに入ったらいいのかわからない。
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 飛び飛びだが茶器の専門店もある。油断するとたくさん買ってしまい 旅行カバンに入らず持ち帰れない悲劇もおこる。
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 エスカレーターで二階に上がる。このフロアでは仕切りのないお店が並んでいて それぞれが顧客用のいす・テーブル・茶器をそなえている。お客が試飲しているところもある。
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 お茶のディスプレイ。何れも聞いた名前なので 最近の売れ筋なのだろう。白茶から黒茶まである。
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 この見ると色も形も千差万別だ。ここでは50gからでも量り売りしてくれるそうだ。容器だけ扱っている店もある。
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 三階には『天月茶』というプーアール茶を専門の立派な構えのお茶屋さんがある。実は今回の目的は 偶然知り合ったここの茶師を訪ねることだった。
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 彼はあいにく西安に出張で不在だったが 結局 お茶を勧められて座り込んでしまった。小学生はこのおばさんの息子。
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 本格的な『古樹プーアール』で イヤイヤ香りも色も極上だった。アポを取って出直すことになった。



20231110(金)

北京の街風景(8) 寿司コーナー


北京の街風景(8) 寿司コーナー

 宴会夕食にたびたびご招待いただくのは有難いのだが 如何に中国料理がおいしいとはいえ 明らかに食傷気味になってしまった。こういう時は『寿司をちょっと食べるに限る』と思い 近くのショッピングセンターで見かけた『持ち帰り寿司』にしようと出かけた。その池田寿司と言うのが地下食堂街の一角にあった。
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 この地下食堂街は各国料理のお店と人があふれていた。日本のデパ地下に比べると『活気はあるがマア雑な感じ』もする。中央のヘルメットと黄色のジャケットはバイクの宅配人だ。
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 池田寿司にはセットもあれば一個売りもあり 種類は一通りそろっていた。カラフルなので人目を引いていた。
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 ショーケースの中にサーモンのカマの塩焼きを見つけた。それと少なめのボイルエビの握りらしいものを買って帰り ホテルで食べた。マヨネーズが乗ってるぞ。お米にちょっと難があるな。とはいえ 久々のあっさりしたおいしさだった。たまにはいいかな。



2023119(木)

北京の街の風景(7) 市バス


北京の街の風景(7) 市バス

 北京市民の足は何といっても市バスのようだ。地下鉄も含め 路線が網の目のように走っているので 多少余分に時間がかかるが東西南北の主要な地名がわかれば思ったよりも簡単に使える。実はタクシーはすごく安くて便利なのだが 運転手との言葉のやり取りが必要なので面倒。バスは話す必要もなく 通勤のように決まったルートなら気楽なものだ。
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 車内はごく普通。やはりお年寄りが多い。
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 面白いのはワンマンバスなのに男の車掌(左手の黒)が乗っていること。切符売りも案内もするわけでもないが 後で聞いたら安全要員とのこと。もちろん車いすの手助けはしてくれるようだ。
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 次の停留所は電光掲示板と音声で案内してくれる。英語の案内もあるので たいていの心配はない。また日本人なので漢字の形と意味で大体判別できるので助かる。中国語の音声だけだと難しすぎて私は無理。この日はたまたま11/8の立冬だった。
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 これは市バス・地下鉄のパスカード。地下鉄の駅で買えるしチャージもできる。
 市バスの料金は何と1元(20円)また 学生は半額の0.5元らしい。これは市が大量にお金をつぎ込んでいるのだろう。なお 現金も使えるが 自分以外で入れたのを見たことがない。
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 これはタッチするところ。もちろんスマホでやっている人もかなりいる。ものすごく面白いのは 乗ったときに2元がデポされ 降りるときに1元がバックされること。意味は私にはわからない。
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 他に感心したのは 市バスの全部がEVなこと。数年前はバスの排ガスが気になったが 現在は騒音も無いし 加速もスムーズだ。この辺は驚くべき進歩と素直に思う。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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