2020114(火)

中国のファミレス事情


中国のファミレス事情

 中国(北京)ではサイゼリアが目につきます

 半年ほど前にサイゼリア(薩莉亜)の開店に気付きました。335号店とあります。私は日本では一度しか入ったことがないが 今回は探検の目的で行きました。
 最初の印象は満席だ!(注1)。次にメニューを見て感心 安い!。スパゲッティー200円~ 一番高いステーキでも600円。お客は子供連れや友達同士で 向こうのオジサンは昼間からビール付だ。中国ではフレンチとかイタリアンは流行らないと聞いていたが これなら(伊式と書いてはあるが) 中国のファミレスとしての価値はある。
 私はランチなのでアサリ・キャベツのスープと小ピザを頼んで 360円。おそらく中国の普通の方の昼食代レベルかも。だから サイゼリアは日式ファミレス(注)とは思わず 目新しい洋風料理を食べようとしているのでは。。。面白いビジネスモデルと思う(注2)。中国のファミレスとして定着するかも知れない。

注1:向かいの雲南料理のお店はガラガラ。並びのCoco壱番屋もお客はほとんどいない。後者はカレーライス一本のようなので それも理由だろう。
注2:最近はやりの居酒屋風レストランでは意味不明の日本語をメニューに併記しているが サイゼリアには日本語は無かった。値段も含めてターゲットは明確だ



2020113(月)

モンゴル茶の歴史


モンゴル茶の歴史

 中国の内モンゴル自治区オルドス市(Ordos)のスポハン草原の宿泊施設(写真上)にモンゴルミルク茶の解説(中国語)があったので 知人に英訳してもらい それを日本語に抄訳しました。理解に役立てば幸いです。(based on English version of Note on Mongolian Milk Tea at Supohan Grassland, translated by Ms. L. Xue, July 16, 2019)
 栄養価:モンゴルミルク茶に使うレンガ茶(磚茶 磚はレンガの意味:写真左)は タンニン アミノ酸 香油 カフェイン ビタミンC D B等の栄養が豊富で 強心 利尿 造血 骨形成 血管強化の作用がある。これらの薬効の他 脂肪を溶かし消化を促進する。そのためレンガ茶はモンゴル人の生活には欠かせない。お茶を毎日飲むと 動悸 めまい 食欲不振 不眠が改善される。ジンギスハン時代のモンゴル兵士は行軍の際に必要以上の穀物は携帯せず レンガ茶で代用した。
 発展の歴史:理由は明確ではないが 歴史的にモンゴル人はレンガ茶を好んできた。清朝康熙時代(1700年前後)には 本土の商人がモンゴルに入り 毛皮などの特産品を 米麺 布 レンガ茶などと交換していた。少額の場合はレンガ茶で支払われた。またレンガ茶が高騰した時には 商人は利ザヤを稼ぐためにより辺地に入ったので商圏は拡大した。当時は羊とレンガ茶の交換も行われ 贈り物で羊の代りにレンガ茶を使う習慣が生まれた(写真右)。このように草原地域ではレンガ茶が通貨の代わりにもなったが その後は飲み物としての役目に戻り 現在に至っている。
 食文化:レンガ茶は遊牧民に不可欠で 塩味のミルク茶はモンゴル人の伝統的な飲み方である。遊牧地域では「1日にお茶3回と食事1回」と言われている。主婦が朝最初にする仕事は 家族がその日に飲むミルク茶を作ることである。モンゴル人は熱いお茶が好きで 朝は軽くチャーハンを食べながらお茶を飲み 残りはいつでも飲めるように暖めておく。夜は家族そろった晩餐で ミルク茶は朝 昼 晩の3回は必ず飲む。
 来客に対して モンゴル人は香り高いミルク茶で心からもてなす。が もしお茶が出なかったら 草原地域では最も失礼なことになる。



2020113(月)

モンゴル茶の作り方


モンゴル茶の作り方

 以前から気になっていたモンゴル茶ですが 内モンゴル自治区のオルドス市(Ordos)のスポハン草原で 泊まり込みプログラムを体験したので 簡単にまとめてみました。

(1)モンゴルミルク茶には固形の磚茶(たんちゃ)を使う。「磚」は中国語でレンガの意味。緑茶から作る濃緑色の「青レンガ茶」と 紅茶などから作る黒褐色の「黒レンガ茶」があり 主産地は中国南部の湖北省など。何れもクズ茶を蒸して型に入れ 圧搾して乾燥する。他の中国茶に比べて低価格。
(2)レンガ茶を細かく砕く。ナイフや木槌を使っていた。
(3)普通は牛乳を使うらしいが この時は山羊の乳搾から始まり ゴートミルク茶を頂くことになった。
(4)鉄鍋を火にかけ 水2〜3リットルを沸騰させる。レンガ茶を50〜80グラム加え 5分程沸騰させる。約1/5の牛乳を加えて攪拌 塩を適量加える。再沸騰して出来上がり。(牛乳は水と同量と言う人もいるので お好みかも。お茶自体は取り出さなくても良い。塩味は極うすいお吸物の感じ。これもお好み。)
(5)ミルク茶をボウルに入れて食卓へ。この時は鉄鍋ごとサーバーに置き 下から小火で保温。中華スープ用ぐらいの食器にオタマで取り分けた。おかわりも自由。黄色い小粒のアワ・ヒエか?を少量入れるとカリカリの食感だった。

補足: レンガ茶を現地以外で探すのは大変かもしれません。原料はクズ茶なので どのようなお茶でも基本OKと思います。現地のお茶屋さんの話では レンガ茶ではなくプーアール茶(固形)を使ってモンゴルミルク茶を作るとおいしいとのこと。値段は軽く20倍以上だが 一度やってみようと思う。



2020112(日)

中国のスーパー事情 3 (日系)


中国のスーパー事情 3 (日系)

日系スーパーは楽しい場所。十勝産も見つけた

 バスで15分のところに伊藤ヨーカ堂があります。中国進出は早かったそうですが 現在は北京でスーパーのみ2店舗のようです。2-3年前までは日本製の衣料・電器・雑貨を含む店舗でしたが 全く不振。1年ほど前にスーパー以外は平均レベルの衣料とレストランに改装。久々に行ったら大きく変わり ものすごく混んでいました。やはり中国の客の変化は早いですね。
 日系スーパーでもお客は中国の方ですから 普通の食料品が主体で 日本関係はおそらく1/4程度で その比率も年々下がっているようです。とは言え たまに行く私には楽しい場所です。
 今回は日本製の日用品が無くなっていた。パイプマンやキッチン洗剤はどうしようか。しかし 寿司・漬物・刺身・調味料・弁当はもちろん有る。見ていてヨダレが出て来ます。弁当はセブンのマークの伊藤食品製です。この会社がセブンの食品も作っているのでしょう。値段は日本よりも安いと感じます(食材が半値程度からか)。
 新発見はレジ前で十勝産を見つけたこと。「十勝あんこ飴」made in 上士幌町です。今日は来て良かったと思いました。
 ヨーカ堂の変遷を見ると 中国でのビジネスで留意すべき点に気が付きます。まず日本のものは良質だから売れる と単純に思わない方が良い。特に食料品は普通の値段ならば売れるでしょうが 健康に良いとか特別な機能がないと高値は無理。また明確で簡単なブランド名も必要でしょう。「十勝」は漢字でもいいかも。また流行り廃れが速いのであぐらはかけない。例えば数年前は日本のお米はおいしいという評判で3倍くらいの値段のもありましたが 現在は中国東北地方産の米が安く出回っています。先をみて次の方策が必要です。中国のビジネスは本当に大変だと思います。



2020111(土)

湖南省の激辛ザリガニ


湖南省の激辛ザリガニ

 中国漢字ではヘンにザリガニの意味らしい
 中国中南部の湖南省は毛沢東の生まれ育った土地。省都の長沙には中国四大書院(大昔の大学)の一つの岳麓書院があります。夏は高温多湿らしく 食では激辛のザリガニ料理が名物とか。出張の時に若者たちと食べに行きました(店の看板には確かに虫下とあります)。
 出てきたのは山盛りになった麻辣蒸しザリガニ それとティッシュの箱ビニール手袋。量は一人当たりおそらく20匹以上(この写真は残念ながら食後です。ちなみに赤色はラー油系のスープ 緑色は唐辛子で かなり強烈)。手袋をして 食べるところをむしり取り 食い散らかす。激辛もさることながら この豪快な食べ方に驚いた。手から口まで真っ赤になったが これがスタイルだそうです。
 味は??  赤い色と豪快な食べ方が強烈過ぎて 思い出せない



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 札幌在住ですが コロナ前には中国北京へ単身赴任が頻繁でした。面白い発見がたくさんあるので ご紹介します。この話題はElmtree (十勝ヒュッテプロジェクト)というブログに含めていたのですが 本題からあまりに離れることがあるので 「街・探検・文化」の別ブログとして発展的に分離しました。元のElmtreeもご覧頂ければ幸いです。

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