2020111(土)

海外の日本食事情


海外の日本食事情

 海外では日本食ブーム 確かにそう感じます。どこに行っても日本食レストランを見るようになりました。もちろん高級店では食材も直輸入で 味も日本と変わらないのだろうと思います。ここでは庶民が普通に行く店の事情を見ることにします。
 中国北京では5-6年前には韓国食ブームで ビビンバが大ハヤリだったそうですが そのブームは終わり 今は日本食ブームだそうな。中国のビジネスモデルの特徴はす早いことで 良さそう(儲かりそう)だとすぐに出来て ダメになったらアッと言う間に消えるというパターンです。日本食はうまく定着してくれるといいのですが。
 住まいからの徒歩圏内に日本食レストランは5軒ありますが そのうちの2軒は再訪の余地なしです。一番昔からのは改装して居酒屋風の店になりましたが(最近は特に日本酒を置く居酒屋が人気) 高くてまずいので行かなくなりました。一番遠くの店がまともで 寿司・刺身は本格的で(注) 値段を気にしなければ○です。私はランチに良くとんかつ定食(写真)を食べますが 800円相当です。日本より安いかも。これは中国では食材が安いからでしょう(肉や野菜は日本の半値か)。が 味噌汁の出汁が今一なのとカツのパン粉がやや硬い。評価は3/5。味噌汁にスプーンが付くのはやや抵抗有。しかし贅沢は言えません。お米は問題なし。
 米国カリフォルニアでは日本食は歴史的に定着しています。カリフォルニアロールはもちろん 更にカジュアル化しているのもあります。例えばファーストフードの海鮮丼(写真右上)。ライスを紙容器に自分で盛って アイスクリームバーのようなところでトッピングを選択して乗せてもらい 海苔を掛けて出来上がり。1,100円相当。味は悪くなく 評価4/5。次に日本食レストランのラーメン。トン骨 ミソ シオがあり 知人の話だとちゃんとラーメンになっている。1,400円相当。 評価4/5(私はとんかつ定食だったので 知人の評価)。しかし普段食にしては高すぎると思います。
 食は人間の大切なものですから 日本人として日本食が広まって行くのはうれしいですが 考えさせられることもあります。高級店のオーナーやシェフは日本人が多いのでしょうが 庶民が行く店の場合はたいてい韓国や中国の方です。おそらく日本で修行をしたのでしょうし(してないかも知れないが) 今後 新しい創作も出てくるのは楽しみです。しかしもっと日本人が海外で活躍してもいいと思ったりもします。日本人の数が少なすぎる。

(注)中国の人は海の魚を生で食べる習慣はありません(もちろん川の魚も)。近頃は日本に行ったことがある人などの口コミで寿司・刺身の愛好者が増えているようです。しかし魚の種類を楽しむところまでは行っていませんから 勢いサーモンばかり注文します。これは中国の人がサーモン好きということよりも安全を考えた選択だろうと思います。まあ気持ちはわかります。



2020111(土)

韓国タン(湯)料理は十勝に合うかも


韓国タン(湯)料理は十勝に合うかも

 韓国タン料理は十勝の名物になる可能性があると思う

 韓国料理には○○タンというのがたくさんあります。サムゲタン(薬膳と米を入れた丸鳥スープ)・ソルロンタン(細麺入りの白濁スープ)・カルビタン(骨付きカルビのスープ)です。このタンは湯(スープ)の意味で 中国料理でもスープは○○湯でタンと言うので 両国は陸続きで歴史を共有している一例と思います。いっぽう キムチは国民食で 欠かせないと言うよりも自動的についてきます。もちろんおいしいのですが 私は食べ過ぎると胃腸の調子が悪い時があり 注意しています。
 この○○タンの中で私が好きなのは サムゲタン(朝鮮人参・ナツメ・クコ・米・丸鳥)です。沸騰状態で出てきて 寒い時は体が温まるし最高です。また自分で塩味を調整するのがとてもいい(お好みでキムチを入れる人もいる)。この3種のタン料理は 食材の宝庫寒冷地の十勝にとても合う料理と思います。ひょっとしたら札幌ラーメンのように十勝で独自の進化を遂げる可能性もあります(高価な朝鮮人参をアイヌネギに代えるアイディアもありますね)。そうするとトカチ タン??になるのかな。ただし高すぎるのはだめで ラーメンレベルだといいですね。
 やや昔の話になります。仕事で冬に韓国に行った時 何を食べたいか聞かれ サムゲタンが大好きだと答えたら 一同困った顔をしたので理由を聞くと サムゲタンは夏の食べ物で 暑いときにフーフー言いながら汗をかいて食べると夏バテしないとか(日本の土用のウナギに似てますね)。あちこち電話をかけて探してくれて だいぶ離れたところまで行き おいしく頂くことは出来たのですが その努力に恐縮・感謝したことがあります。



2020110(金)

中国茶事情 1 (いろいろな種類)


中国茶事情 1 (いろいろな種類)

中国茶は香りと色を楽しむ

 中国で単身赴任になり これを機会に中国茶を勉強してみようと思うようになりました。ここでは中国茶について何回かに分けてご紹介したいと思います。なお個人的な調査と体験による私見のため 間違いも有るかも知れませんが その点はご容赦ください。
 中国茶は香り・アロマと色を楽しむもので 歴史的に中国で発展し 現在も若年から老年まで広く飲まれています。中国茶は非常にバリエーションが広く 写真のように基本は6種に分類され それにジャスミン茶のような花茶が加わります。名称はお茶の色と茶葉の色から来ているようです。
1. 緑茶(不発酵茶)
生産量・消費量とももっとも多く 釜炒りで 茶葉は緑色。ササの葉のように平べったいものが多い。代表:龍井茶(ロンジンチャ) 黄山毛峰。香り:豆 草
2. 白茶(弱発酵茶)
芽吹いて白毛の取れないうちに採取し 発酵度が非常に浅い段階で自然乾燥。小さい枯葉のようなものもある。代表:銀針白毫。香り:くだもの
3. 黄茶(弱後発酵茶)
軽度の発酵を行ったお茶。探すのが大変な位売っていない。高価。代表:君山銀針 蒙頂黄芽。香り:くだもの
4. 青茶(半発酵茶)
発酵部の褐色と不発酵部の緑色が混じり 青く見える。大陸産と台湾産。丸まっているのが普通。代表:鳥龍茶 大紅袍 凍頂烏龍 鉄観音。香り:花 草 くだもの
5. 紅茶(発酵茶)
英国の紅茶文化に対して中国で独自に発展。英国のものより小さくて色濃い。代表:祁門(キーメンチャ)。香り:くだもの 花
6. 黒茶(後発酵茶)
完成茶葉を微生物で発酵させる。長期保存が可。茶餅と呼ばれる円盤状やペレット状が普通。年代物は高価。代表:普洱茶(プアールチャ)。香り:薬 木

 現在のところ私は白茶にはまっています。香りは強くはないが ほのかに甘みがある。



2020110(金)

中国茶事情 2 (職場茶房)


中国茶事情 2 (職場茶房)

職場内の茶房に行ってみました

 偶然ですが この職場には職員専用の中国茶の茶房があって しかも無料と聞きました(たいていの人は知らないようで)。早速行ってみると ビルのロビーの一角にあり 職員が自由に使えます。3室のうちの1室には女性の方がいて 随時お茶を飲ませてもらえますが 自分でお茶を持ち込んで茶会も可能。残念ながら中国語しか通じないので通訳を兼ねた同僚と行ったらスムーズでした(同僚もこの茶房は知らなかった)。日本のお客を連れて行ったこともあるが (慣れたせいか)特に言葉の問題は無かった。お茶に言葉は絶対ではないのでしょう。
 しかし職場に常時オープンの茶房があるのは 日本の職場に比べるとうらやましい限りです。(日本でも茶室がある会社もあるかもしれないが)



2020110(金)

中国茶事情 2 (職場茶房2)


中国茶事情 2 (職場茶房2)

中国茶の道具

 道具は日本の煎茶道のものと同じように見えます。(韓国の茶道具も同様で 歴史的ルートが同じなので 至極当然かも)。正面の大きい台は あふれたお湯やお茶が下に落ちるようになっている茶台(名称不明)。それに陶器製のポット 磁器製の蓋付き茶碗 ガラスのポット 茶漉し 茶杯(大きさは日本酒の杯/ぐい飲み程度) そのほかに竹製の各種小道具と言うところ。
 お茶を入れる時には 陶器ポットか蓋付茶碗を用いるが 驚いたのは圧倒的に蓋付茶碗を使うこと。理由を聞いても要領を得なかったが 蓋付茶碗の方が熱湯を注いだ時にお茶の状態を容易に見れるからだろうと思う。



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Elmtree2
 札幌在住ですが コロナ前には中国北京へ単身赴任が頻繁でした。面白い発見がたくさんあるので ご紹介します。この話題はElmtree (十勝ヒュッテプロジェクト)というブログに含めていたのですが 本題からあまりに離れることがあるので 「街・探検・文化」の別ブログとして発展的に分離しました。元のElmtreeもご覧頂ければ幸いです。

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